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仲間はずれがコワい? 子どもの“スマホ依存“を防ぐアイデア4つ

  • 2015.9.11
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【ママからのご相談】

40代の主婦です。中学生の娘がいます。家に帰っても四六時中、スマートフォンばかりをいじっています。ゲームをやっているわけじゃなくて、お友だちとやり取りをしているようです。一度注意をしたことがあって、 「(友だちに)用事があるなら、学校で済ませてくれば」と言ったら、「仲間はずれになるから止められない」と言い返されました。中3なので、受験にも集中できていないし、困っています。自宅でスマホを見る時間を減らすにはどうしたらよいでしょうか?

●A. 若者に多い“きずな依存”。スマホの使い方を決めてあげましょう。

こんにちは。ママライターのKOUです。

お子さんが、スマホばかりいじっている、いわゆる“スマホ依存”になっているという悩みは、多くの親御さんが抱えているものだと思います。

夏休みには、大阪で殺害された中学生たちが街を深夜徘徊しながらスマホで無料通信アプリ“LINE(ライン)”を通じて友人とやり取りしていた実態が明らかになりました。テレビの情報番組でも、子どもたちの“スマホの利用実態”の特集が取り上げられていました。

この情報番組によると、スマホや携帯電話の利用率は小学生9.1%、中学生36.3%、高校生86.8%を占めると言います。そのうち、LINEなどの無料通信アプリについては、無料で通話や一度に複数の人と話ができるとあって、スマホを利用している小中学生の8割が使っているそうです。

●仲間はずれを恐れる“きずな依存”

このようにスマホの利用が増加した結果、スマホによる仲間はずれやイジメなどに発展することもあるようです。スマホ依存の子どもたちの多くは、精神福祉士によると、「つながっていないと不安になる“きずな依存”になっている」と分析、依存への警鐘を鳴らしています。

実際、若者のネット依存のタイプに多いのが“きずな依存”だと、数年前にネットメディアを通じて発表した研究者の方もいらっしゃいます。

『mixi(ミクシィ)、Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツィッター)などのソーシャルメディア(SNS)の利用時間が長いのが“きずな依存”。ソーシャルメディアに没入する動機は人それぞれであるが、正の報酬として、孤独感が癒やされ、自分の心情や考えを多くの人に知ってもらえるという充足感がある。と同時に、ソーシャルメディアにアクセスしないと、親しいグループから仲間はずれにされたり、陰で悪口を言われたりするのではないか、という不安から頻繁にアクセスする人も多い』(東京大学大学院情報学環・橋本良明教授)

スマホ依存の子どもたちの多くは、仲間とのつながりが切れることへの強迫観念にとらわれているようです。「仲間はずれになるから止められない」と訴える、ご相談者さんのお子さんも同じ心境なのかもしれませんね。

そこで、スマホ依存にならないように努めてきた現役ママさんたちに具体的な対策を教えていただきました。

●先輩ママに聞く! 子どもの“スマホ依存”を防ぐ対策4つ

●(1)帰宅したらスマホを没収

『食事中だけはスマホの操作を禁止していましたが、トイレやお風呂に入るときにもスマホを持っていく娘に困っていました。学生時代の友人で同じ年代の子どもがいるママに相談したところ、「家では(スマホを)使わせない」とアドバイスをもらい、早速娘に言い聞かせて、帰宅したらスマホを私が預かるようにしました。

娘も最初は不安がっていましたが、同級生に、「帰宅すると(スマホを)没収される」と事情を話したらしく、理解してもらえたようです。どうしても家で連絡する必要があるときだけは、時間制限をして“貸し出す”というルールにしています。「○時以降は使わない」といった使い方のルールをつくるといいと思います』(中学2年生女の子ママ/46歳)

●(2)塾や習い事に行かせる

『中学生になったら、子どもにスマホを持たせました。私が働いていることもあり、お互いの連絡のやり取りでLINEをよく使っています。クラスの友だちともやり取りしているようですが、部活のない日は小学生から通っている学習塾や習い事に行かせているので、少なくとも平日の夜にスマホをいじっている時間はないはずです。ただ、日曜日などの休みの日は(スマホを)使わせないようにしています。その代わり、家でゲームしていますが、スマホ依存にはなっていないです』(中学1年生男の子ママ/41歳)

●(3)(子どもの)友だちの保護者に協力を得る

『うちの子は中2のとき歩きながらスマホをいじっていて、事故に遭いそうになりました。それでも、「友だちと会話ができなくなるから止められない」と言うものですから、思い切ってお友だちのお母さんに、学校が終わってからスマホのやり取りを制限してもらうようにお願いしました。もともと、仲の良いお友だちだったので、事故に遭いそうになったことなどを話したら、協力してもらえましたよ。今は受験生ですし、スマホにとらわれず、子どもたちは楽しく過ごしています』(中学3年生女の子ママ/39歳)

●(4)持たせない

『スマホを持たせていません。「お友だちが持っているから欲しい」と言われましたが、私たちの時代はなくても生活できていましたから、必要はありません。旦那は仕事で必要だとスマホを使っていますが、私は持っていません。子どもには、「あなたが働いたお金で買ってね。お母さんはお父さんのお金だから使わないの」と言っています。筋を通しているつもりですが、今の時代ですから、内心子どもがスマホを持っていなくていじめられないか心配ではあります』(高校1年生女の子ママ/50歳)

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以上、スマホ依存にならないための対策4つでした。

現役ママさんからのご意見をまとめると、スマホを使うのであれば、“ルールをつくる”、心を鬼にして“持たせない”という選択肢もときには必要だということでしょうか。

最後に教育評論家の尾木直樹さんが前出の情報番組で提言された、スマホの使い方4つをご紹介します。

・充電はリビング

・夜9時以降SNSをやめる

・使い方を紙に書いてリビングにはる

・相談して使い方を変える

ご参考にしていただいて、一度、お子さんとスマホの使い方について話し合ってみてはいかがでしょうか?

●ライター/KOU(ママライター)

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