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「今はもう、失うものは何もない」伊藤健太郎に当て書きされた人間の業を紡ぐ物語

  • 2022.3.18
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「今はもう、失うものは何もない」伊藤健太郎に当て書きされた人間の業を紡ぐ物語
『冬薔薇』

仲間が何者かに襲われる事件。犯人像は思いも寄らぬ人物だった…

阪本順治監督がオリジナル脚本で描く最新作『冬薔薇』が、6月3日より全国公開されることとなった。これに合わせて特報映像が公開された。

ある港町。専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きる渡口淳(伊藤健太郎)。“ロクデナシ”という言葉がよく似合う中途半端な男だ。両親は埋立て用の土砂を運ぶ海運業を営むが、時代とともに仕事も減り、後継者不足に頭を悩ましながらもなんとか日々をやり過ごしていた。淳はそんな両親の仕事に興味も示さず、親子の会話もほとんどない。そんな折、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は思いも寄らぬ人物のものだった……。

阪本監督によるオリジナル脚本で、人間の業を切なく儚く紡ぐ映画『冬薔薇』。特報映像は、主人公の青年・渡口淳を演じる伊藤健太郎の撮影時のコメントから始まる。「今はもう、失うものは何もない。お芝居ができる環境にいられるということがすごく幸せ」と語るその姿には、本作品に懸ける並々ならぬ思いが表れている。

その後には、初めてタッグを組んだ阪本監督との撮影現場でのやり取りが続く。製作発表時(撮影時)に「伊藤健太郎に逢ってから当て書きした脚本で、余力があればスタッフとして現場でも働いてくれている」と阪本監督がコメントしている通り、この撮影現場の様子からもその意気込みが伝わるだろう。

そして最後に映し出されるスローモーション映像は、この特報唯一の劇中シーンだ。静かに、目を伏せがちに振り返る淳の眼差しの先に待つものとは……?

『冬薔薇』は6月3日より全国公開される。

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