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「2000円の投資で5000円分の優待券がもらえる」誰でも気軽に始められる"1株優待"7選

  • 2022.3.18
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株式投資はかなりの元手がかかるものだと思い込んでいる人が多い。しかしマネーコンサルタントの頼藤太希さんは「1株からの投資で株主優待を行っている企業もあります。今回、5000円未満で『1株投資』ができるおすすめ銘柄をリストにしました」という――。

手に持った赤い箱にはドル紙幣がいっぱい
※写真はイメージです
わずか数千円からできる「1株優待」

株式投資では、売買益や配当金で儲かるのはもちろん嬉しいことですが、株主優待が届くという楽しみもあります。株主優待を手に入れるために株式投資を始める方も少なくありません。「優待投資家」という方もたくさんいますし、メディアでも見かけますよね。

株主優待を実施する企業の中には、わずか数千円の投資で、お得な株主優待をゲットできる「1株優待」を実施しているところがあります。

今回は、少額の投資でがっちりお得な1株優待7選をご紹介します。

1株以上の全株主が対象になる株主優待がある

株主優待をひとことでいうと、企業が株主に贈るプレゼントのようなものです。株主優待の中身は自社の商品の詰め合わせ、サービスの割引券や無料券、金券やカタログギフトなど、企業によりさまざま。株主優待は日本株独自の文化であり、上場企業のおよそ1500社が株主優待を実施しています。

株主優待をゲットするには、各社の定める「権利確定日」にその企業の株を保有している必要があります。権利確定日がもっとも多いのは3月末。次いで9月末となっています。

ただし、株を購入しても株主としての権利が与えられるのは「購入の2営業日後」なので、株は権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに購入し、保有しておく必要があります。

たとえば、3月31日(木)が権利確定日の企業の株主優待が欲しい場合は、3月29日(火)までに株を購入し、そのまま持っておけばいい、というわけです。なお、3月30日(水)に株を売っても、株主優待は手に入ります(権利落ち日といいます)。

企業の株主優待制度は、ほとんどの場合1単元(100株)以上の株を持っている株主が対象になっています。この場合、たとえ株価が数百円、数千円でも、株主優待を手に入れるには数万円、数十万円を投資しないといけません。

しかし、中には1株以上の全株主を対象にした株主優待を用意している企業もあります。こうした企業ならば、1株だけ持っていても「1株優待」が手に入れられるというわけ。つまり、数百円、数千円といった少額で投資するだけで、株主優待が手に入れられます。

1株優待の始め方

株を1株で購入するには、スマホ証券がおすすめです。スマホ証券では、スマホだけで1株から株式投資ができるサービス(単元未満株の売買サービス)が充実しています。

たとえばSBIネオモバイル証券では、国内株を1株から購入可能。お手持ちのTポイントも投資資金として活用可能です。サービス利用料が毎月220円(税込)かかりますが、毎月200円分は「ネオモバ限定Tポイント」として還元され、投資に回せます。別途売買手数料もかかりません(月間50万円までの場合)。

また、LINE証券の「いちかぶ」でも1500銘柄以上、大和証券グループのCONNECTの「ひな株」でも300銘柄以上を1株から購入できます。

タブレットでブラックフライデーのお買い物を検討している女性の手元
※写真はイメージです

今回は、1株優待を実施している銘柄の中から、株価5000円未満の銘柄をまとめました。

株価5000円未満の1株優待リスト

株価5000円未満の1株優待銘柄をまとめてみました。筆者調べで15銘柄ありました。

株価5000円未満の1株優待銘柄
図表=筆者作成

編集部註:初出時、「ジャパンベストレスキューシステム」を選出しておりましたが、2022年2月21日付の適時開示にて優待制度の内容が変更されていたため、本文および図表1を修正しました(3月22日17時42分追記)。

株価はすべて2022年3月7日時点の終値で記載しております。この中から、注目の「1株優待」7銘柄をご紹介します。

※株主優待の内容は予告なく変更・廃止となる場合もありますのでご了承ください。

上新電機なら2000円で5000円分の優待券がもらえる

家電量販店の「Joshin」でおなじみの上新電機(8173)の1株優待は「1枚200円×25枚の株主優待券」です。9月末時点の全株主にプレゼントされます。この株主優待券は1回2000円以上の買い物で、2000円ごとに1枚利用可能。

たとえば1万円の買い物をすれば5枚使えて合計1000円引きになるというわけです。店舗だけでなく、ネットショップ「Joshin webショップ」でも使うことができます。

同社の株価は2012円。およそ2000円で5000円分の割引が毎年受けられる、とてもお得な1株優待といえるでしょう。

三菱マテリアルなら金・プラチナ・銀の投資がお得に

金属製品や電子製品などを手がける三菱マテリアル(5711)の1株優待は「貴金属製品の優待価格提供」です。金・プラチナ・銀の積立購入ができる「マイ・ゴールドパートナー」で金・プラチナを購入・売却するときには1gあたり5円、銀を購入・売却するときには1kgあたり100円の優待が受けられます。また、金地金や金貨も優待価格で購入できます。

金は昔から「有事の金」と言われ、安全資産として知られる投資先。「有事の金」の通り、ウクライナショックで最高値を更新している状況です。その金の購入・売却にも1株優待が役立ちます。なお、佐渡金山などグループ会社が運営する観光坑道の入場料も無料にできます。

オリックスなら各種施設が割引!

金融サービスで知られるオリックス(8591)の1株優待は「株主カード」です。株主カードを提示することで、オリックスグループのさまざまなサービスが割引価格で利用できます。

たとえば、全国各地の旅館やホテルの割引、すみだ水族館や新江ノ島水族館などの水族館入場料金10%オフ、野球のオリックス・バファローズの公式戦・交流戦の当日券割引、カーリースや人間ドックの割引など、多岐にわたります。有効期限内ならば何度でも利用できるのも嬉しいですね。

日本ケミファ(4539)ならヘルスケア商品が割引!

医薬品・検査薬の研究開発及び製造をおこなっている日本ケミファ(4539)の1株優待は自社ヘルスケア商品の優待割引販売です。

スキンダイエット基礎化粧品シリーズ・コエンザイムQ10・姫マツタケ・青汁などの健康食品をお得に購入したい方におすすめです。

飲料・食料をお得に購入可能な1株優待2選

1株でも保有していれば自社製品を割引購入できる1株優待もあります。

たとえばダイドーグループホールディングス(2590)ではグループ会社のダイドードリンコが製造している飲料や健康食品、たらみ(ゼリー)などを割引価格で購入できます。

また、ニップン(2001)でも、アマニ油やサプリメントといった健康食品やイタリアワインなどを割引購入できます。普段使いの飲料や食料が安く購入できれば、生活費の削減にも役立つでしょう。

用途は限定的ながらお得な1株優待、サカイ引越センター(9039)

サカイ引越センター(9039)では引っ越し代金が30%割引になる優待券がもらえます(7月末ごろ、社内報と同封して送付)。利用期限は1年間あるので、年末や年度末に引っ越しの予定があるという場合に手に入れておくと、引っ越し代を安く済ませることができます。

以上、1株優待をご紹介してきました。数万円、数十万円といきなり投資するのは難しいという方でも、1株優待なら数百円、数千円の少額からスタートできます。生活に役立てるという目線で、優待利用を目的に1株だけ保有するというのも手です。

ところで、東証再編により、優待を廃止・改悪している銘柄が増えています(株主数の条件が緩和されるため)。今回ご紹介している銘柄も優待が廃止・改悪される可能性はあります。

そうした傾向にも注意を払いながら、ぜひ資産形成や生活にお役立てください。

頼藤 太希(よりふじ・たいき)
Money&You代表取締役
中央大学客員講師。 慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生保にて資産運用リスク管理業務に6年間従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営。資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。著書は『1日5分で、お金持ち』(クロスメディア・パブリッシング)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂)など多数。日本証券アナリスト協会検定会員。ファイナンシャルプランナー(AFP)。YouTubeチャンネル「Money&You TV」配信中。

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