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きれいな人は歯もきれい。美しい歯を保つオーラルケア習慣

  • 2022.3.23
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美しい歯を保つために歯をよく見ることから始めてほしい

笑ったときの印象をより魅力的に見せる輝く白い歯。そんな美しい歯を保つために大切なのは日々のオーラルケアです。モデル、クリエイティブディレクターとしても活躍し、歯科医師でもある加藤順子さんによると、その基本となるのが「毎日、汚れをしっかり落とすこと」です。

逆にそれを怠ると、歯の黄ばみにつながるだけでなく、むし歯や歯周病の原因に。にもかかわらず「多くの方は自分自身で思っている以上にしっかり歯を磨けていないと思います」という加藤さん。美しい歯を保つためにはどんな手順、アイテムでケアをしたらいいのか。ご自身のオーラルケアの方法や、歯の磨き方のコツなどをうかがいました。

美しい歯がもたらすもの

「美しい歯は笑顔に自信がもてるし、肌もきれいに見える気がします」と加藤さん。また「歯が美しい人は若く見える」というお話も。

オーラルケア加藤さん
60〜70代くらいになったときにしっかり自分の歯を維持できているかどうかも重要。「むし歯や歯周病などで歯を失ってかむ機能が弱まると、生活習慣病などのさまざまなリスクを伴います」

最近ではホワイトニングも一般化してきましたが、それをするにも歯や歯茎が健康であることが大前提。「むし歯や歯周病があると、まずはその治療が優先されることもあります」

歯の美しさは、健康的な口腔内から生まれます。「日々の歯磨きでしっかりと汚れを取る。定期的に歯医者さんに行って歯をクリーニングする。歯をきれいにする意識をもつことが自分でできること。それだけでも、将来的にかなり違いが出てきます。数十年後のことを考えて、しっかり歯の健康と向き合っていくことが大切です」

加藤さんの毎日のオーラルケアと愛用アイテム

そんな加藤さんが、毎日行っているオーラルケアについてうかがいました。

【POINT1】鏡を見て磨く

とにかく鏡を見ながら磨くのがポイント。「歯を磨くとき、鏡を見てない人が意外と多いんです。お風呂の中で磨いていたり、テレビなどを見ながら磨いていたり。そうすると歯ブラシが実は歯面に当たっていなかったり、磨き残しがあることに気づかないことも。“歯ブラシが歯に当たっているところ”を、しっかり見て、口を開けながら磨きましょう」

オーラルケア加藤さん鏡見ながら
歯磨き剤のすっきりとした爽快感で“ちゃんと磨けた気”になってしまうものの、実は磨けていなかった……というのはよくある話。注意しましょう

磨き残しがあるところは人によってさまざま。右利きか左利きかによっても、変わってくるもの。「鏡を見ながら磨く習慣を続けていくうちに、自然と磨けていない部分に気づけるようになり、上手に磨けるようになってきますよ!」

【POINT2】電動歯ブラシを使う

「歯ブラシは電動歯ブラシを長年使っています。手磨きでも集中すればちゃんと磨けないこともないのですが、細かい振動で汚れを落としやすいので圧倒的に電動歯ブラシの方が楽。患者さんにも”掃除機とほうきくらい威力が違いますよ”とおすすめしています」

加藤さん歯磨き中口元アップ
電動歯ブラシは軽くてヘッドの小さいものがおすすめ。歯茎を傷めないように毛質はやわらかめか、普通タイプのものがおすすめ

「電動歯ブラシは当てるだけでいいと勘違いしている方も多いです」という加藤さん。普通に手磨きでブラッシングをするときと同様に手を小刻みに動かしながら磨くのがおすすめです。

【POINT3】フロスで歯の間の汚れを取る

歯と歯の間は、表面を歯ブラシで磨いているだけでは、絶対に届かないところ。「フロスは、オーラルケアの中でも特に重要視しています」

歯と歯の間に一つ一つ通していくのが基本の流れ。「もちろん毎回全ての歯間に通せるのが理想ですが、忙しいときは奥歯だけというときも。また朝ブラッシングだけして、フロスはカバンの中に。食事の後にささっと通すこともあります」

フロス
最初からあれこれやるのはハードルが高いという人は「奥歯だけでもいいので始めてみてください」と、加藤さん。「歯を磨いた後にフロスを通さないのは、お風呂に入ったのに髪の毛を洗わないのと一緒! それくらい大事だという意識をもってもらいたいです」

1日2回、歯磨きのときに行うのがベストですが、1日1回だけでもOK。「毎日フロスを通していると、歯茎から出血しやすいところが自分でわかってきます。血が出るということは歯茎に炎症があるということ。歯周病のサインとして、チェックすることもできます」

【POINT4】夜はこの流れにフッ素ジェルをプラス

「朝は電動歯ブラシでブラッシングをして、フロスを通すのみ。夜はこれにフッ素ジェルをプラスします。フッ素ジェルの役割は細菌の働きを抑え、歯の表面を強くする成分を入れていくこと。むし歯予防や歯周病予防にもなります」

フッ素入り歯磨き
歯ブラシにのせて軽く磨いた後、うがいをせずに軽く吐き出して終了。その後、30分間はうがいや飲食を控えます

【加藤さんの愛用アイテム】

加藤さんお気に入りアイテム
(写真左から)OralCare オーラルケア フロアフロス 250m。/電動歯ブラシは歯科医療メーカーの世界最大手「ジーシー」と「パナソニック」で共同開発した「プリニア スマイル」。ヘッドが小さく、軽くて充電が長もちするので使いやすいところがお気に入り。/フッ素ジェルは「OralCare オーラルケア ホームジェル」のグレープとオレンジ味を愛用。むし歯予防だけでなく、歯肉炎予防にも効果的なフッ化第一スズ配合

たったこれだけ!今日からできる「磨き残し」をなくすコツ

日々の歯の汚れをしっかり落とすのが、オーラルケアで大切なこと。今日から実践できる「磨き残し」をなくす歯磨きのコツを教えてもらいました。

【コツ1】ひと筆書きで磨く

「歯を磨くときに、片方をゴシゴシ、もう片方をゴシゴシと磨いて、真ん中をゴシゴシと磨く。こういう流れで磨いている人がとても多いのですが、この磨き方だと、よく磨けていない部分(下記イラストのふたつの丸部分)が出てきます」

加藤さんがおすすめするのは、片方の奥歯から、表面、裏側を通ってもとの位置にもどってくるひと筆書きの磨き方です。

磨き方
片方の奥歯からスタート(①)して、もう片方の奥歯に進み(②)、歯の裏側(③)を通って、スタート地点に戻ってきます。歯ブラシを小刻みに動かしながら、歯の表面をひと筆書きするように、磨き進めます。上の歯も同様に動かします
【コツ2】歯を触って磨き残しチェック

「歯を磨いた後に、歯の表面を指で触ってみましょう。ここでぬるっとしたらまだ汚れが残っているということ。つるっときれいに磨き上がるまで、しっかりブラッシングしましょう」

また磨いた後のチェックには、歯医者さんで使っているデンタルミラーを使うのもおすすめ。「ネットで手軽に買えますし、歯の汚れがよくわかるので1本もっておくといいかもしれません」

美しい歯を保つ習慣は「自分の歯をよく見ること」から始まる

オーラルケアが大事だとわかってはいるものの、その意識はスキンケアやヘアケアなどに比べると、まだまだ低いのが現状だと語る加藤さん。「オーラルケアに自然と心が向きやすくするには、”磨けていないことを自覚する”というのが一番効果的」。そのためには、お伝えしてきたとおり、鏡を使うことで「しっかりと自分の歯を見てほしい」と語ります。

加藤さん歯磨き中
汚れていることを視覚で捉えることで、「やらないと!」と、自然と習慣づけることができるのでは?

また磨けていないことを他人に指摘してもらうことも重要。「私自身も定期的に歯医者さんに通っていますが、専門家にしっかり磨けているかチェックしてもらうことも大事だと思っています。また歯石を取ることは、歯医者さんのクリーニングでしかできないこと。

歯石は加齢と共につきやすくなるので、2〜3ヶ月に1回くらいは、家の近所や職場近くの通いやすい歯科医院にクリーニングに行くことをおすすめします」

きれいをつくるためのオーラルケア習慣、今日から少しでも意識してみてくださいね。

PROFILE
加藤順子

モデル・クリエイティブディレクター・歯科医師

1991年生まれ。愛知県名古屋市出身。2015年よりモデルとしての活動を本格的にスタート。歯科医師としての本職をもちながらも、モデル、クリエイティブディレクターとして、幅広いフィールドで活躍。SNSでは、ライフスタイルや私服をはじめとした独自のセンスや世界観が人気。

Instagram:https://www.instagram.com/_katojun_/

CREDIT

取材・文/坂本アヤノ 撮影/藤井由依(Roaster)

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