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およそ100軒が現存!銭湯王国・京都に「ととのい」に出かけよう

  • 2022.3.15
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JR東海は「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの一環として、「禅と湯 ととのう京都」と称し、「ととのうセット」(2,000円)を販売。坐禅体験を提供する5寺院の「参拝整理券」と、京都府浴場組合加盟店の銭湯で使える入浴券1枚のほか、「ととのうMAP」と、「『ととのう京都』オリジナル銭湯タオル」が付いていくるものです。こちらの販売は2022年3月中旬までとなりますが、京都は銭湯天国。キャンペーン終了後も京都の銭湯は魅力に満ち溢れています。

いずれも個性豊かな、約100軒の銭湯が現存

銭湯の起源は、仏教の布教も兼ねてお寺などで浴室を民衆に開放していた「施浴」がルーツになっているという説があり、とくに寺院の多い京都は、この「施浴」に端を発する銭湯施設が少なくないそう。大規模な空襲を免れていることもあって、京都府内には約100軒の銭湯が現存しています。

国の有形文化財に登録される老舗銭湯へ!

今回足を運んだのは、京都駅から市バスで30分と少しの場所にある「船岡温泉」です。ちなみに、関西には泉質が温泉でなくても温泉を名乗っていい文化(笑)があるようで、主に上方における伝統的な風呂屋の屋号に多く見られるのだとか。

1923(大正12)年創業の「船岡温泉」は天然の温泉ではありませんが、京都の天然地下水を使用。やわらかな肌触りが特徴です。料理旅館「船岡楼」の入浴施設としてスタートし、戦後の1947(昭和22)年に銭湯として開業しました。現在も創業当時の建物をそのまま使用しており、国の有形文化財に登録されています。

いや~この建物、圧倒されます。コロナ禍前は外国人のゲストも多かったとか。……わかります! 写真を見てもらえばおわかりになると思うのですが、レトロな建物はフォトジェニックで、非日常に誘ってくれること間違いなしの空間です。

脱衣所から浴室へと続く通路には壁一面にマジョリカタイルが施されていました。脱衣場を取り囲む欄間の透かし彫りも圧巻です。脱衣所の男湯と女湯を仕切る欄間には上海事変の様子があしらわれていました。漆塗りの格(ごう)天井の中央には牛若丸と鞍馬天狗の彫刻も。そんなわけで、お風呂に入る前に見るべきものが多くてうれしい悲鳴です。

お風呂も充実していますよ! くすり風呂や打たせ湯、岩風呂などいろいろあり、日本で初めて導入されたとされる電気風呂も。サウナは80℃と比較的低めの温度設定で、じっくり温まることができるのも魅力です。

和製マジョリカタイルに囲まれるカフェタイムを

photo by kelly

そんな船岡温泉の前後に立ち寄りたいのは、銭湯から徒歩約3分のカフェ「さらさ西陣」。唐破風の屋根が目印になっています。こちらは1930(昭和5)年に開業し、1999(平成11)年まで銭湯として使われていた建物をリノベーションしたカフェで、壁一面に大正から昭和初期にかけて作られた、和製マジョリカタイルがどどーんと施されています。

かつての洗面所を利用したお手洗いなど、いたるところに銭湯の面影が。そんなノスタルジックな雰囲気のなか、こだわりの料理やスイーツ、ハンドドリップで淹れたコーヒーなどが楽しめますよ!

オムライスに豚カツをのせ、さらにたっぷりのタルタルソースをかけたトルコライス(1,300円)も人気だとか。

photo by kelly

そうそう、京都の銭湯をハシゴしてみようともうひとつ出かけてみたのは、「サウナの梅湯」。ポップな電飾看板が目をひく、京都はもちろん、サウナ好き・銭湯好きの間では知らぬ者はいない老舗銭湯で、現在の銭湯カルチャーの火付け役になったとも言われています。

とにかく京都の銭湯は個性豊か。観光の合間に運んで、お気に入りを探してみませんか。

※営業時間は変更になる場合あり。各施設の最新の営業情報を確認の上、お出かけを。

そうだ 京都、行こう。「禅と湯 ととのう京都」

船岡温泉

住所:京都府京都市北区紫野南舟岡町82-1

営業時間:15:00~23:30、日曜日8:00~23:30 ※時間短縮営業中

定休日:なし

電話番号:075-441-3735

入浴料:450円

さらさ西陣

住所:京都府京都市北区紫野東藤ノ森町11-1

営業時間:12:00~22:00 ※ランチは11:30~15:00

電話番号:075-432-5075

サウナの梅湯

住所:京都府京都市下京区岩滝町175

営業時間:14:00〜翌2:00、土・日曜日6:00〜12:00、14:00〜翌2:00

定休日:木曜日

電話番号:080-2523-0626

入浴料:450円

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