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京都・祇園にニューオープン!伝統工芸品とリサイクルアイテムのコラボ「パスザバトン」

  • 2015.9.9
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「PASS THE BATON KYOTO GION(パスザバトン キョウトギオン)」は、京都・祇園に誕生した新しいスタイルのセレクトリサイクトショップ。川沿いの喫茶スペースでお茶も楽しめます。

祇園・白川のほとりは絶好のロケーションです

京阪・祇園四条駅から歩いてすぐ、石畳が続く白川沿いに軒を並べる伝統的建造物の一軒が2015年8月にオープンした「パスザバトン キョウトギオン」です。白川を前にしたその美しいたたずまいは、風情ある町並みに溶けこんでいます。橋には2つの提灯が掲げられ、川向こうのお店へといざなってくれるよう。

今までにないかたちで販売されるリサイクルアイテム

築120年の歴史を紡いできた町家を改装したお店は「すでにあるものを大切にし、新たな価値を創造する」というコンセプト。伝統的な趣と新しい時代の感覚が調和した店内には、古いものと新しいものが宝石箱のように詰まっています。

リサイクルショップと聞くと扱うのがブランド品や低価格のものを想像するかもしれませんが、こちらはちょっとユニークです。たとえば「もう使わないけれど、捨てるには惜しい」という品物が、もともとの持ち主のプロフィールやその品物にまつわるストーリーを添えて販売されるのです。人から人へと伝わってゆくリサイクルアイテムや思いは、まさに過去から未来へと渡されるバトン。

京都の伝統工芸とのすてきな出合い

京都の伝統工芸品とのコラボレーションで、さらに魅力的なアイテムも生まれています。制作過程で出てしまう端材が「パスザバトン」のフィルターを通して生まれ変わりました。

「開化堂」の茶筒は、時を経ることでその味わいが深まっていきます。ちょっとしたキズやへこみはあるけれど、使うには問題のないものに手を加え、時の経過を表現した「Back to the future 茶筒」(12960円~19440円)。

世界を旅してきたというアンティーク缶バッジをつつんでいるのは「金網つじ」の端材。豆腐すくいや茶こしを編む際に少しずつ余ってしまう金網が使われ、世界でたったひとつのジュエリーができあがりました。「KANAAMI JEWELRY」(14040円~41040円)

木桶をつくる「中川木工芸 比良公房」。製作中に、最高の木質なのに木目が粗かったり節目などによってはねられた木材が、カトラリーのシリーズになりました。木材の自然な曲線を生かしたフォルムがきれい。「Natural-born-cutlery」(1944円~3564円)

ほかにも、竹製品の「公長齋小菅」や西陣織の「細尾」などとのコラボレーションがあります。あこがれの名店と「パスザバトン」が出合ってつくり上げられた新たな感性をまとう数々のアイテムは、きっと使ってみたくなりますよ。

日本人の”おもてなしの心”をお茶にのせて伝えます

店内には飲食スペースも併設されています。日本人の美意識を“お茶”を通じて伝えたい…。そんな思いがこめられた「お茶と酒 たすき」では、上質の抹茶や煎茶などのお茶やあまいものが用意されています。さらさらと流れゆく白川のそば、ほっとひと息つきましょう。

この日いただいたのは、一年中楽しめるという「富士山の天然氷のかき氷(抹茶みつ、練乳付)」(1296円)。使われている氷は富士山の天然水を自然環境のみで凍らせたもの。空気をたっぷり含み、ふんわりとした口当たりのやさしい氷です。抹茶みつに使われている抹茶はかき氷に合うものがセレクトされ、苦味よりも抹茶の持つ甘みが引き出されています。自家製の練乳はさらりとしていながらこくがあり、抹茶との相性も抜群。(「富士山の天然氷のかき氷」は完売の場合あり。要問合せ)

自分で焼くよもぎまんじゅうも人気です。白川に遊ぶサギを眺めながら、友人とおしゃべりしながら、コンロの上で焼きあがるのを待つ時間も楽しいです。中にはさらりとしたほどよい甘さのこしあんがひそんでいます。「焼き麩まんじゅう」(864円)

バーにはお茶をベースにしたオリジナルのカクテルなどもあるとか。また、店内で使われている食器やグラスのほとんどが購入できるそう。気に入ったものがあればスタッフに気軽に声をかけてみてくださいね。 祇園に新星のように現れた新しい時代のセレクトリサイクルショップ「パスザバトン キョウトギオン」で、バトンとたすきがつなぐ思いに触れてみませんか。

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