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養育費が減るケースも? シンママが「子連れ再婚」の前に覚悟すべきこと

  • 2015.9.8
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【ママからのご相談】

7年前、当時5歳だった娘を連れて離婚に踏み切りました。それから7年、女手一つで娘を大切に育ててきました。私には現在、2年ほど付き合った男性がいます。この方から先日、娘が中学生にあがるのを機に、 結婚してくれないかとプロポーズを受けました。とてもうれしい反面、不安も大きいのが本音です。子どもがまだ、“大人”にはなっていない今の時期の再婚、どのようにすればよいでしょうか。

●A. 常に子どもを思いやって行動しましょう。

こんにちは、ライフライターの鍋谷萌子です。

2013年のデータによれば、再婚に踏み切る年齢の平均は、男性なら42.4歳、女性なら39.4歳です。現在の出産の平均年齢は現在30歳を超えていますから、多くの人が、子どもが成人する前に再婚に踏み切っている、と言えます。

新しい家族を作り一緒に歩んでいくことは、それ自体は祝福されることでしょう。しかし、心構えをしっかり持っておくことはとても重要です。

●養育費は基本的には減額される

再婚をした場合、夫側からの申し出があり、裁判になれば、養育費の減額が行われる可能性があります。特に、再婚相手に十分な収入がある場合は、減額になるケースが多いと思われます。場合によっては、養育費がゼロになることもあります。

もちろん、これらは、裁判所で経済状態を見て判断されます。そのため、「再婚相手の収入が高くない」という場合であればこの限りではありませんが、養育費の問題は頭に入れておくべきでしょう。

●子どもの気持ちを考える

本来は祝福されるべき結婚をきっかけに、うつ病を発症する人の数は多いと言われています。これは、“生活の急激な変化”によるものであり、本人であってさえ、この病気を患ってしまいます。

基本的には受け身である子どもの受ける衝撃というのは、自由意志で決められる“本人”よりも大きいかもしれません。自分自身を生み育ててくれた親が別れただけでもショックなのに、そこに、今まではまったくの他人であった人が入り込むのです。

もちろん、子どもが、心の底から、再婚相手に既になついていたり、再婚を希望していたりする場合はこの限りではありません。しかし、基本的には、子どもにとっては、再婚相手になるであろう相手は、「異物である」と受け止められる、と覚悟しておいた方がよいでしょう。特に、子どもに前の親の記憶が残っているのであればなおさらです。

「すでに再婚相手にはあわせていて、そのときはなついているように見えたのに、いざ再婚となると反対されて途方に暮れた」という状況になるかもしれませんが、一時的に会う“お客さん”と、これから一緒に過ごしていくことを覚悟しなければならない“家族”では、ふるまい方に違いが出るのも当たり前です。

これらを解消していくには、長い時間をかけてお互いに理解を深めていくことが何よりも大切です。

常に子どもの立場に立ち、子どもを優先し、子どもを思いやることが大切です。その上で、子どもが理に合わないワガママを言ったり、乱暴なことをしたりした場合はどのように教育していくか、ということも、再婚相手と話し合っておかなければなりません。

相談者さまのご家庭での生活が、よきものとなりますように。

【参考リンク】

・平成25年 我が国の人口動態 | 厚生労働省(PDF)

●ライター/鍋谷萌子(フードアナリスト)

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