1. トップ
  2. ダイエット
  3. 膣がゆるくなる原因は?簡単な膣トレとは?専門家に聞きました!

膣がゆるくなる原因は?簡単な膣トレとは?専門家に聞きました!

  • 2022.3.10
  • 9474 views

「最近なんだか緩くなった気がする……」出産を経験していないアラサー女性でも、そう感じる人が増えているようです。そこで今回は、膣が緩くなる原因や、鍛えることでのメリットを「一般社団法人フィジカル&ムーブメントトレーニング協会」の井上かな映さんに伺いました!

膣トレとは、どんなものか教えてください

膣トレは、「骨盤底筋」というインナーマッスルのトレーニングを言います。骨盤底筋は、尿道や膣、肛門を締める筋肉ですが、その中で膣壁の筋肉を締めて引き上げる感覚になるため、「膣トレ」と言うのです。一般的には、妊娠・出産において大きく取り上げられる骨盤底筋ですが、近年では若い女性でも運動不足や座りっぱなしの生活、冷えや姿勢不良などにより衰えてしまっています。尿もれをしたり、性行為の時に不快感を覚えてしまったりとさまざまなトラブルが起こるため、女性が健康でいるために、膣トレは不可欠です。

膣が緩くなる原因を教えてください

骨盤底筋が緩む原因は主に妊娠・出産と言われています。しかし、このほかにも運動不足、肥満、便秘によるいきみなどでも膣は緩みます。現代人の日常生活では、運動不足による下半身の筋力不足、デスクワークによる長時間の圧迫などによって、骨盤底筋が直接圧迫されることが多く、伸び縮みする機会もほとんどありません。年齢がまだ若くても油断はできないのです。弱くなった骨盤底筋のまま妊娠・出産という大きなイベントで多大なストレスをかけられてしまうと、伸びきった後にどうすることもできない……という状態に陥ってしまうのです。こんな固まって弱った膣の状態では性行為の時に痛みを感じるのも無理はありません。弱り切ってしまった膣や骨盤底筋をきちんと動かし、弾力を取り戻す必要があるのです。

膣を鍛えるとどんなメリットがあるか教えてください

(1)腰からお尻のラインがきれいになる

骨盤底筋を使って尿道や膣、肛門を締めることは、お尻まわりの筋肉をしっかりと収縮できていることを指します。膣トレによってお尻のラインがきれいになり、さらに腹圧を上げてウエストを引き締めることもできるので腰からお尻のラインが女性らしいカービーボディになってくれます。

(2) 股関節まわりの血流がアップして、冷えやむくみを予防できる

膣トレをするとき股関節周辺の筋肉をたくさん使って血行が良くなります。その結果、脚の冷えやむくみが減ったという方も多数。股関節の使い方も上手になるので、脚痩せも期待できます。

(3)性行為での感度が上がる

彼との性行為で「気持ちいい」と快感が得られない場合、骨盤底筋の柔らかさが足りなくて硬くなっている可能性があります。少しでも痛みや不快感をなくすために膣トレは良い解決方法かもしれません。

(4)尿もれや臓器脱を予防できる

今はまだ無縁だと思うかもしれませんが、若い女性の尿もれが増えています。コロナでの自粛によって運動不足になっている中で、デスクワークなどをして一日中股下が椅子に押し付けられている状態だと、尿道や膣を締める役割がある骨盤底筋が弱ってしまうのです。将来、妊娠・出産の時にもっとひどくなる可能性もあるので、今のうちに始めるのがベター。

膣を鍛えるにはどんな方法があるか教えてください

いざ「膣トレをやってみよう」と思っても、なかなか「締める」とか「引き上げる」という感覚は分かりづらいもの……。なので、最初は簡単なトレーニングで、「あ、これか!」という感覚を覚えよう。

簡単なトレーニング方法

(1)内転筋を鍛えよう

まずは、クッションを用意。仰向けに寝て膝を曲げて、クッションをまたの間に挟みます。そのままぎゅーっっとクッションを挟んで8秒キープ! 恥骨の近くから膝上まで全体的に複数の内転筋があるので、できる限り足の間の隙間を埋めるように左右の膝を押しあってみましょう。内腿がちゃんと縮んでいる感覚があればOK。O脚の予防にもなります。

(2)お尻を鍛えよう

次は、骨盤底筋と深い関係があるお尻の筋肉。お尻を丸くきれいな形にしてくれるトレーニングを行いましょう。仰向けに寝て膝を曲げて、クッションをまたの間に挟みながら、お尻を持ち上げます。お尻と裏ももの境目の部分がキュッとしまったらOK! 骨盤底筋も自然と使っているので、息を吐きながら腰を反らないで持ち上げていきましょう。

(3)骨盤底筋を鍛えよう

最後にいよいよ骨盤底筋。(1)の内転筋のトレーニングと一緒に、「尿道」「膣」「肛門」を意識してみます。オシッコを我慢しながらクッションを押して、そのままお尻を高くあげていきます。同じやり方で、「肛門を締める」→「膣を締める」の動作と一緒にお尻を鍛えていきます。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

井上かな映さん

一般社団法人フィジカル&ムーブメントトレーニング協会代表。スタジオトーチ下北沢オーナー。米国BOC公認アスレティックトレーナー(ATC)、PHIピラティスインストラクター。RYT200。健康でしなやかなカラダをつくる女性のためのトレーニング「美トレ」を主宰し、産前産後の女性を中心にトレーニング指導を行う傍ら、「産前産後ママトレ」や「女性のためのからだ講座」をオンラインにて開催。

元記事で読む
の記事をもっとみる