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『カムカム』ひなたの弟・桃太郎が可愛すぎる! 朝ドラにおけるヒロインの弟たちの存在

  • 2022.3.10
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『カムカムエヴリバディ』写真提供=NHK

初代ヒロイン・安子(上白石萌音)から始まり、二代目ヒロイン・るい(深津絵里)、そして三代目ヒロイン・ひなた(川栄李奈)の物語が続く『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)。それぞれの青春、そしてラブストーリーが描かれ、視聴者をキュンとさせる機会も3倍あって嬉しいが、朝ドラヒロインといえば、兄弟姉妹の動向もドラマを盛り上げる要素の一つとなっている。安子には兄・算太(濱田岳)がいるが、るいは一人っ子。そして、ひなたには10歳以上も年の離れた弟・桃太郎(野崎春/青木柚)がいる。この桃太郎が可愛すぎると評判だ。今回は、桃太郎を深掘りするとともに、近年の朝ドラヒロインの弟たちを振り返ってみたい。

ひなたは小学生の頃、夏休みの宿題もやらずにテレビばかり見ていたり、遊びほうけていたり、家の手伝いもしなかったりで、母・るいに叱られて拗ねた際に、「お母ちゃん、ひなたにしっかりしてほしかったんや。もうすぐお姉ちゃんになるんやから。ここに赤ちゃんがいてるんよ」と、るいがおなかを触りながら諭すと、「やった! 赤ちゃんやー!」と大喜びしていた。るいが産気づいた時は、ちょうどモモケンこと二代目・桃山剣之介(尾上菊之助)が「大月」に来店していて、るいはモモケンの車で病院に送ってもらい、無事に第二子となる男児を出産。モモケンにちなんで「桃太郎」と名付けられた。

ひなたは赤ちゃんが生まれると知った時はあんなに喜んでいたのに、その後、弟をかわいがる様子は特に描かれないまま、桃太郎は小学生に。名前の由来がモモケンなら「剣太郎の方が良かった」と言う桃太郎に、ひなたは生意気だと指摘。18歳になっても、姉弟が仲良くしているシーンも特に登場しない中、ひなたの友達の賢い小夜子(新川優愛)が桃太郎の勉強を見てくれて、目がハートになる桃太郎。ひなたが「ミス条映コンテスト」に出場した時には、桃太郎は観客席にいた小夜子が一番の美人だったと褒め、五十嵐(本郷奏多)が映画『妖術七変化!』のリメイク作に初出演すると、小夜子と一緒に観に行くから招待券を2枚欲しいとねだっていた。

おませなところが可愛かった桃太郎も大きくなり、小さい頃から大好きで続けてきた野球の名門高校に入学。なんと、その学校では小夜子が国語の教師として勤めており、桃太郎は国語準備室にいる小夜子に本を借りに行く。『サラダ記念日』を薦められた桃太郎は、ページをめくりながら「この本を読んでと君が言ったから、4月20日は小夜子記念日!」と心の中でつぶやいたり、また別の日には、自分たちの高校が甲子園出場を逃してガッカリしている桃太郎を励ます小夜子が、桃太郎が狙うポジションがサードだと知ると、「へぇ、かっこいい。長嶋(茂雄)みたい」と言い、桃太郎は「長嶋みたいねと君が言ったから、8月1日は茂雄記念日!」などとまた心の中でつぶやいたりしながら、満面の笑みを浮かべていた。教師と生徒という関係だし、年齢も離れすぎているので、あくまでも憧れの女性だが、小学生の頃から小夜子一筋の桃太郎は本当にキュートだ。

近年の朝ドラを振り返ってみると、“ヒロインの弟”というキャラクターの登場は非常に多い。『カムカムエヴリバディ』と同じく藤本有紀が脚本を担当した『ちりとてちん』では、喜代美(貫地谷しほり)の弟・正平(橋本淳)は合理主義者で堅実で倹約家というしっかり者として描かれた。『つばさ』では『カムカムエヴリバディ』同様、つばさ(多部未華子)の親友に密かに恋心を抱く弟・知秋(冨浦智嗣)が、『ウェルかめ』ではひなたと桃太郎のように、波美(倉科カナ)よりも12歳ほど年下の弟・航(森永悠希)が登場。

『ゲゲゲの女房』では星野源が布美枝(松下奈緒)の弟・貴司を、『純と愛』では渡部秀が純(夏菜)の弟・剛を、『ごちそうさん』では井之脇海がめ以子(杏)の弟・照生を、『まれ』では葉山奨之が希(土屋太鳳)の弟・一徹を演じるなど、出演後に活躍している俳優も多い。

さらに、『あさが来た』や『ひよっこ』、『半分、青い。』などにもヒロインの弟が登場しているが、特に印象的だったのは、『おちょやん』の千代(杉咲花)の弟・ヨシヲ(倉悠貴)だ。奉公に出された千代がいつか自分を迎えに来ると信じていた幼いヨシヲだが、家を飛び出して消息不明となり、千代のことを「自分を見捨てた」と恨むようになる。犯罪組織に身を置くも、満州に渡り、後に人助けをして亡くなったことが分かる。とても切なく、視聴者の涙腺を崩壊させたヒロインの弟として描かれた。そんなふうに朝ドラヒロインの弟の物語も、時にドラマチックな要素として見逃せないポイントとなっているのである。

※野崎春の「崎」は「たつさき」が正式表記。

(清水久美子)

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