1. トップ
  2. お仕事
  3. ここ10年で入社が難しくなった企業ランキング、3位P&G、2位帝国ホテル、1位は?

ここ10年で入社が難しくなった企業ランキング、3位P&G、2位帝国ホテル、1位は?

  • 2022.3.5
  • 42578 views

ここ10年で大学生の就活事情はどのように変化したのでしょうか?その一つの指標となるのが、 「2011年比 入社が難しくなった企業2021」です。これは株式会社大学通信(以下・大学通信)が2011年から2021年の10年間で入社難易度が上がった企業をランク付けしたものです。

ランキング上位トップ3をご紹介します。

■3位 P&Gジャパン

3位は生活用品メーカーのP&Gジャパン(就職偏差値63.8)です。2011年との比較で就職偏差値が4.3上昇しました。

もともと人材育成に定評があるP&Gですが、現在は「社員一人ひとりが自分らしく安心して、能力を最大限発揮できる企業文化」 を念頭においた人材の育成を行っています。その点が就職偏差値上昇の大きな要因でしょう。

■2位 帝国ホテル

2位は1890(明治23)年開業 の帝国ホテル(就職偏差値60.2)です。就職偏差値はこの10年で4.6上昇しています。

就職偏差値上昇の一番の要因は、この10年で採用数が半減したことでしょう。

また、帝国ホテルは現在「女性の活躍推進」や「ワークライフバランスの推進」、「外国人従業員活躍の推進」、「障がい者雇用の促進」などを積極的に行っています。

その点も大学生に高く評価され、就職偏差値が大きく上がった要因でしょう。

■1位 住友不動産

1位はオフィスビル事業をメインとする住友不動産(就職偏差値62.3)です。就職偏差値はここ10年で7.1も上昇しています。

住友不動産は、2022年第3四半期の営業利益、経常利益、純利益のすべてにおいて過去最高を更新。 経営状態は非常に良好です。

また、社内においては全役職員の人権を尊重するさまざまな取り組み を行っており、それが就職偏差値上昇の一因になったと思われます。

さらに、採用数の減少や難関大の採用が増えたことも就職偏差値上昇の大きな要因となっています。

■就活では「あえて入社難易度が低い企業を狙う」もあり

この記事では、ここ10年で入社が難しくなった企業ランキングのトップ3を紹介しました。

しかし、それらの企業は多くの就活生にとって非常に狭き門です。入社を目指す人は厳しい競争が待っていることを覚悟する必要があります。

その一方で、入社難易度が低くても優良な企業は複数あります。あえてそのような企業を狙った方がよい結果を生む場合もあるでしょう。

就職偏差値だけにとらわれず、視野を大きく広げて企業選びをしていきましょう。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

元記事で読む
の記事をもっとみる