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「しまうニット・これからのニット」衣がえに役立つプロたちの秘策【3選】

  • 2022.3.3
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ニットのキレイに維持・保管する秘策とは?

かさばるうえにデリケートな素材のニットは日々のケアも「しまう」ときにも注意が必要。きちんと洗った1着を傷みの原因から遠ざけるために。維持に重点を置いたケアや収納方法をプロがレクチャー!

【監修メンバー】
・OKULAB・永松修平さん:洗濯機のエンジニアとして、長年クリーニング機器やコインランドリー機器の開発に従事。現在はコインランドリー”Baluko Laundry Place”、洗濯代行”Laundry Out”を手がける。

・ヤマサワプレス・山澤亮治さん:店頭に並ぶ前の洋服のアイロンプレスや検品を手がけアパレル業界を陰で支える一方で、洗濯代行”ウォッシュフリーダム”を経営。アイロンがけのプロとして講演活動も行う。

・レジュイール・古田陽祐さん:1977年創業、高級クリーニング店「レジュイール」のオーナー。欧米で学んだ技術を基に、独自のノウハウを生かしたケア方法がファッション関係者からの絶対的信頼をほこる。

・繊維製品検査機関・丸茂征也さん:クオリティ確保や向上をめざし、化合繊、綿などを含む繊維製品全般にあらゆる検査を行い、繊維産業の支援に務める。ウールマークの品質試験およびその証明などにも携わっている。


 CHECK01 
厚手と薄手。それぞれに適した畳み方がある

【ハイゲージなどの薄い生地のニット】
①肩部分にタオルを挟みハンガーがけ:「ニットの中でも軽いものは通気性のいいハンガーがけがオススメ。ただし、そのままかければ重みで生地が伸びる要因に。そのため、やわらかいクッションがわりになるようなタオルなどを間に挟むと、生地を傷めずにつるしてしまうことができます」(山澤さん)

②ロール状に丸めてシワを防止:「厚みのないものはシワになりやすいので、なるべく折らずに畳むのがポイント。両サイドの肩部分を内側に折り下からくるくると丸めるだけ。やわらかくまとめるのではなく、なるべくかためにきっちりと巻いていくのがコツです。コンパクトなので収納力もアップ」(永松さん)

【ローゲージなどのボリューミィなニット】
□ざっくり二つ折りでしまう:「肉厚なものは重さがあるため、かけ収納よりも畳むのがベター。折り畳む部分がなるべく少なくなるよう大きくまとめることで、シワがつくのを防げます。薄手のニットよりはシワがつきづらいので、そこまで神経質にならなくても問題ありません」(古田さん)

□摩擦防止に圧縮袋を使用:「幅をとるニットにはふだんの収納でも圧縮袋を使うのが便利。スペースを節約できるだけでなく、防虫・防カビ・防臭にも効果的、かつ服との摩擦を防げるため毛玉もできにくいというメリットだらけ。着用時にスチーマーをかければふんわりとした風合いも復活」(山澤さん)


 CHECK02 
「クローゼットに入れる前」5つのポイント

①防虫剤は上部に設置:防虫剤から発生した成分は空気より重いので上から下に広がります。そのため衣類の上に置くことがポイント。防虫成分がくまなく行き渡り、最大限の効果を発揮してくれます」(古田さん)

②動物性繊維は通気性を重視:「天然繊維は吸水性が良いので水分率が高いのが特徴。中でもウールはかなり高い。ゆえに湿気がたまりやすいのが難点です。風通しのいいところにしまうことはマストですが、ニットの間にタオルを入れたり、ブックスタンドで空間をつくったりするとよい状態を保てます」(丸茂さん)

③静電気対策に重ねる順番を意識:「同じ素材どうしであれば静電気は起こりにくいですが、対極のウールとポリエステルなどを重ねるとどうしてもバチバチしてしまいます。そのため綿や麻など帯電しにくい植物性の服を間に挟むのがベスト。電気の発生をおさえ、快適な着心地に」(山澤さん)

④クローゼットにつめ込みすぎない:「引き出しにはぎゅうぎゅうに入れすぎないことが大切です。生地どうしがすれ合い、形くずれや毛玉、シワなどができやすくなる原因に。スペースに対して7割を意識し、服と服との間に隙間ができるぐらいがちょうどいい」(永松さん)

⑤クリーニングから戻ったものはビニールをはずす:「ビニールは風を通さないので、かぶせたままだと湿気をため込みやすい。その結果、カビが生えやすい環境に。必ずビニールをはずし1日陰干ししてからしまいましょう」(古田さん)

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