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加湿器から白い粉が出るのはなぜ?体に害はある?

  • 2022.3.3
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乾燥対策・ウイルス対策として重宝する加湿器。ところが加湿器を使っていたら、いつの間にか周りの家具や床などに白い粉がついていた……そんな経験はありませんか?「あの白い粉の正体は?」「放置しておいてもいいの?」と疑問に思った人もいると思います。

そこで今回は、加湿器から出てくる白い粉の正体とその対処法について解説します。

■白い粉の正体はなに?

加湿器から出る白い粉の正体は、水道水に含まれるカルキやミネラル。加湿器によってミストとなって部屋に散布され、水分が蒸発するとカルキやミネラルだけが残ります。それが白い結晶となり、壁や床などに付着してしまうのです。

■すべての加湿器から白い粉が出るわけではない

加湿器には、超音波式・スチーム式・気化式・ハイブリッド式(気化+加熱、超音波+加熱)の5種類があります。その中で白い粉が出てくるのは超音波式加湿器と超音波+加熱のハイブリッド式加湿器です。ほかの加湿器から白い粉が出てくることはありません。

超音波式は消費電力が小さくて安価なうえに、おしゃれなデザインのものが多いのでとても人気があります。超音波によってフィルターを通らずにそのまま部屋にミストが散布されるという特質上、超音波式加湿器から白い粉が出てしまうのはやむを得ないことなのです。

■人体に害はある?

カルキやミネラルは水道水に含まれている成分のため、人体に害はないといわれています。ですが、除菌機能がついていない超音波式加湿器はミストと一緒に雑菌も散布してしまうのがデメリット。

そのため白い粉を放置しておくと雑菌が付着したり、加湿器が故障したりする原因になりかねません。トラブルを防ぐためには、タンクの水は毎日交換し、週に一度くらいのお手入れが必要です。

また、カーテンや床などにミストが直接当たらないよう、加湿器を置く位置にも注意しましょう。もし白い粉が付着した場合は、その都度、拭き取り掃除してください。

■メリット・デメリットを考えて、自分に合った加湿器選びを

白い粉の正体はカルキやミネラルで、人体に害はありません。ですが、超音波式加湿器は同時に雑菌を拡散してしまう恐れがあるため、こまめなお手入れが必要になってきます。もし白い粉が気になるようなら、別のタイプの加湿器を選んだほうがラクでしょう。

文・藤野こと(ライター)

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