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【はじめての防災】“防災袋”は2種類!本当に役立つ防災袋の作り方を学ぼう。

  • 2022.3.2
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日本のあちこちで起こる地震、そして台風などの災害。“いつか大きな地震や台風が来る”と思ってはいるものの、備えも“いつかやろう”と思ったまま…。そんな人こそ必読の、防災袋を作る具体的なノウハウ、お教えします。今回は2種類の防災袋についてです。2月26日(土)発売Hanako1206号「自分を高める、学びの教科書。」よりお届け。

防災袋を2種類作るのは、一見大変なことのように感じるかも?しかし、それぞれの役割や使い方を知ることで、必要なものを整理することができます。

【非常用持ち出し袋】

用途:避難所など家以外の場に数日間避難するときに持っていくもの。
持ち出し袋は、災害時、自宅に居続けることが難しいと判断したときに、避難所や知人の家など、避難した先で必要になりそうなものをまとめておく。自宅で避難生活を送るときに使うこともできるが、名前の通り、持ち出すことが前提なので、家の備えとは分けて考えよう。

置き場所:家、職場など、一日の多くを過ごす場所。
自宅はもちろん、職場で被災してすぐに自宅に帰れなかったり、どこかへ避難することも考えられるので、一日の多くを過ごす場所にそれぞれ用意しておくのが理想。また避難時の動線をシミュレーションして、すぐに持ち出せるような場所に置いておくことも大切。

作る際のポイント
1.両手をあけたいので、リュックタイプを選ぶ。
2.必ず担ぎ、自分の背負える重さかどうか確認する。

避難時は停電や暴風雨など、さまざまな危険にさらされる可能性が高い。動きやすいことが大事なので、両手があいて、それなりに容量もあるリュックタイプがベスト。ただし重くて避難に支障が出ては本末転倒なので、持ち出し袋を作ったら、必ず自分で背負ってみよう。

【防災ポーチ】

用途:出先で災害に遭った際に、数時間しのぐためのもの。
万が一、外出先で被災した場合を想定して、非常時にすぐに必要になりそうな緊急性の高いものを、コンパクトに詰め込んでおく。普段から使うものも入れておき、なくなったら補充をするなど常に中身を確認できるような状態にしておくと、いざというときの活用度もアップ。

置き場所:普段持ち歩くバッグの中。
防災ポーチは、外出時に持ち歩いて初めて効果を発揮できるもの。普段持ち歩くバッグの中に入れておけばOKだが、底のほうに入れっぱなしで存在を忘れていた……なんてことにならないように。バッグを頻繁に替える人は、防災ポーチも必ず移し替えることを忘れずに。

作る際のポイント
1.いつもの化粧ポーチが小さいなら、ドッキングさせてひとつにする。
2.何が入っているか、常にチェックするように心がける。

外出時は必ず持ち歩きたいので、自分にとって負担にならないサイズであることがとにかく大事。化粧ポーチとふたつ持ち歩くのが面倒であれば、ひとつにまとめてしまっても。別々にする場合は、ひとつにまとめたときよりも中身のチェックがおろそかになりがちなので注意!

Teacher…冨川万美(とみかわ・まみ)

NPO法人ママプラグ理事。アクティブ防災事業代表。『家族と自分の命をつなぐ最新常識今どき防災バイブル』監修。

(Hanako1206号掲載/photo : MEGUMI, Norio Kidera illustration : naohiga styling : Momoko Miyata text : Ikuko Hyodo)

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