日本の夏休みを振り返って

自然に触れたり、動物に触れたり、親族との絆を深めたり。いくつになっても夏休みは特別だ。
自分が子どもの頃は、膨大な時間を持て余し......。
夏の思い出といえば、祖母の家の畳に寝っ転がって、柱に足の裏をつけた時のひんやり感。
親になった今となっては、そんな子どもたちをどう過ごさせるか?
これがここ数年の課題となっています。
テーマパークでお金をかければ、子どもたちが楽しめるのはわかっている。
でも、できるだけその手段を使わずに夏休みを過ごしたい、と思うのは私が天邪鬼だからだろうか?
子どもたちが受け身でも楽しい! というのに、ちょっと疑問を抱く。
親は楽だけど。

ということで、6週間の日本のバカンスでは、体力と知恵を振り絞って過ごしました。
が、6週目、ついにネタ切れ&体力切れ。
ちょっと敗北感(笑)。
そこで、友人で酪農家の中島さんこと"カントク"の農場で乳搾り&バター作りの体験コースに参加しました。

お友達の家族も参加。

子ども5人でまずはトラクターの荷台に乗って牧草地へ出発!

これだけで大いに盛り上がる子どもたち。

カントクは、子どもが喜ぶと自分も喜んでいるように見えました。

安全や優しさなんかを全部ひっくるめた上で"適当"です。

それでいいんだと思う。

がんじがらめから子どもたちが解放されるひとときのように見えました。

カントクの経営するロッジの村を通過して......。

牛にあげる草をまず摘みました。

富士山に向かって大声を出し、やまびこを聞きました。

積んだ草を掲げて、大きな声を出しながら子どもたちは牛舎へ向かいます。

牛の大きさにびっくり!

カントクの牛は乳牛です。

昨日生まれたべべ牛の話や、カラスをどう追い払うか? などの話を興味深く聞く子どもたち。

赤ちゃんの牛は本当に可愛い。

摘んだ草がなくなると、今度は搾乳器の説明です。

でも今日は自分たちの手で絞ります。

まずはカントクの親指で練習。

「わー! 暖かい!」

「意外に簡単に絞れる!」とまた大騒ぎ。

尻尾を持っているとこの牛さんは大人しい、ということで長男が尻尾担当。

次はバター作り。

牛乳瓶3分の1の牛乳をひたすら振ります。

ドラマ『北の国から』でもこうやってバターを作っていたなー、と思い出しました。

だんだんできてきました。

液体と固形を分けます。

ふわふわのバターが出来上がり!

クラッカーにつけて食べました。

「バターと生クリームの味がした」

「おいしい! 脂っこくない!」

「家でも作れるのかな?」

と、最後まで大興奮は続きます。

「家で作るときは牛乳に生クリームを足してみてね」とカントク。

パリに戻ったら試してみよう!

最後はこんな大きなリフトに乗せてもらう。

どれだけ騒いだだろうか? カントクの子どもをとことん楽しませるエネルギーってすごいなー、と遠目から見守りました。

そう、静かでお行儀のいい子どもが多いな、という印象の日本だったけど、こうやって大きな声を出してはしゃいだり、やまびこを聞くために叫んだり、カントクの話を聞いて笑い転げたり、すごく大切だと思う。
極端な話、少々行儀悪くたって喧嘩したって、そんなの大したことじゃないと思う。
そんな中から優しさを学んだり、怒られたときの悔しい思いを知ったり、わかることもたくさんあるからだ。
大人になったときにどうか? そこを考えながら子どもと向き合っていけたらいい。

夜はとても日本的な過ごし方。

夕食の後に花火!

バケツに水を汲む、人に火を向けない、花火を持っている人の前を横切らない......など、花火のルールも今回学びました。

朝から夜の花火を楽しみにしていた我が次女。

年上のお姉さんたちとの遊びに必死で参加していたため相当疲れたらしく、夕食のときに食べながら寝てしまった。

みんなのしゃべり声を聞きつつ、餃子の焼きあがるのを待ちながら......。

「頑張って遊んでたものねー。お手伝いもしたし。この小ささが懐かしい」と、友人夫婦は優しく見守る。

小さい頃、そういえば私もみんなのしゃべり声を聞きながらうたた寝するのが好きだった。

ちゃんとベッドで寝なさい! と言われても(あまり言われた記憶はないが)、母のそばでゴロンとしていたかったなー、とか、自分の家じゃない馴染みのない寝室でひとり先に寝るのが怖かったなー、とか懐かしく思い出し心が温かくなりました。

次女は花火の時間になっても、起こしても起こしてもぐっすりと深い眠りから起きてこない。
「お母さんは子どもを楽しませることに全力よね」
という友人の言葉に癒され、理解されて嬉しくなった。
ママンも乾杯が必要だ。

日本はママンを筆頭に、世界一女性が忙しいのではないか? と感じた。
まだまだお父さんはどしっと動かず、お母さんは走り回る、世話をして回る。
なんでなんだろう? と、不思議に思う。

まあ、その話は今後の課題ということで、パリから尊敬の念を持って日本社会で頑張っている女性へエールを送り続けたい。


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提供元: madame FIGARO.jpの記事一覧はこちら
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