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果汁や白湯もあげたがる義母に困惑…しかも離乳食も勝手にあげていて…?子育ての世代間ギャップの悩みあるある

  • 2022.2.27
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ベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】に2021年4月に寄せられた相談のなかから、専門家の回答が役に立ったとの声が最も多かった「離乳食に関する世代間ギャップ」に関するご相談をマンガで紹介します!

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【専門家に相談】の掲示板。そのなかから特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、2021年4月に寄せられた相談のなかから、専門家の回答が役に立ったとの声が最も多かった「離乳食に関する世代間ギャップ」に関するご相談です。

Q.離乳食について義母の言うことに従ったほうがいい?

娘が生後4カ月に入ってすぐのころ、私の許可もなくお義母さんが娘に離乳食をあげていました。かわいいとは言え、生後4カ月という早すぎる段階で離乳食あげても大丈夫なんでしょうか。また、離乳食は果汁からあげたほうがいいのでしょうか? お義母さんには果汁から始めたほうがいいよと何度も言われます。それに従ったほうがいいのでしょうか?

一藁暁子管理栄養士からの回答

30年ほど前は生後4か月ごろから離乳食を始める方も多かったので、お義母さんはそのころの知識で進めてしまったのかもしれないですね。現在、厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド』では離乳食開始の目安を5~6か月ごろとしています。

生後4カ月ごろの赤ちゃんはまだ首が座っていなかったり、哺乳反射が残っていてスプーンを口に入れても舌で押し出してしまうお子さんも多いので、開始時期が遅くなった経緯があります。現在の離乳食の進め方をお義母さんにも共有して、また生後5〜6カ月になってお子さんが開始のサインをクリアしたら離乳食を再スタートしてあげてくださいね。

果汁にはほとんど栄養が含まれておらず、果汁を飲ませることで哺乳量が減ってしまうと赤ちゃんが栄養不足になるリスクが高まる理由から、現在は離乳食でも果汁を飲ませることは推奨されていません。乳児期の水分補給は栄養摂取の目的から基本的には母乳や育児用ミルクで補っていくことが厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド』でも示されています。また、お子さんによっては果汁の強い甘味に慣れてしまい、その後甘くないお粥などを食べたがらなくなってしまうこともあります。


離乳食初期はトロトロのペースト状の食事から母乳やミルク以外の食品をごっくんと飲み込む練習を始めていきますので、食物アレルギーや消化器への負担も少なく、赤ちゃんも飲み込みやすいお粥のペーストから始められると安心ですよ。

※参考:ベビーカレンダー「専門家に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください。

まだまだある! 世代間ギャップ

先輩ママからのアドバイスに助けられている新米ママもいらっしゃるかと思います。その一方で、親世代からの助言に困惑してしまうことも……。親世代と今では子育てに関する考え方もいろいろ変わってきています。ママたちがちょっと困ってしまう親世代助言をいくつかご紹介します。

お風呂上がりには白湯

以前はお風呂上がりには白湯を飲ませることが主流だったようです。しかし、果汁と同様に、白湯には栄養が含まれておらず、白湯を飲むことで哺乳量が減ってしまうため、基本的に離乳食開始前の赤ちゃんには白湯は必要ないとされています。

食物アレルギーは食べれば治る

食物アレルギーの症状は軽度なものから命に関わるものまであり、お子さんによって症状の出方はさまざまです。食物アレルギーに関して、昔は明確になっていないことが多々あったと思います。子どもの体調不良の原因がアレルギーとわかっていなかったということもあったかもしれません。しかし、現在は血液検査のデータや症状の出方、医師の治療方針などによって対応が変わってきています。

抱き癖がつく

アメリカでベストセラーになった育児書で推奨されている「子どもの自立を促すために、泣いても抱っこせずに泣かせたほうがいい」とする理論が、1960年代以降、日本でも広まりました。そのため、すぐに抱っこをするのはよくないと考えている親世代もいるのだと思います。しかし、この理論には医学的根拠がないことがあきらかになっています。

手足が冷たい…。もっと厚着を、靴下履かせて

赤ちゃんは体温調節機能が未発達で、環境によって体温が変化してしまいます。赤ちゃんの手足が冷たくなることがありますが、背中など体を触って温かければ問題ありません。厚着をさせたり、靴下を履かせることで、かえって熱がこもってしまうこともあります。

良かれと思ってしてくれる親世代の助言。役に立つこともたくさんあると思いますが、以前とは違うことに対してはどう対応していいか困ってしまうことも。そんなときは、実際に専門家の話を一緒に聞きに行ったり、先生がこう言っていたなど伝えるとよいかもしれませんね。(TEXT:助産師 REIKO)

作画/はたこ

ベビーカレンダー編集部

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