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ラーメン愛の集大成!〈サニーデイ・サービス〉田中貴によるエッセイ『ラーメン狂走曲』

  • 2022.2.26
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新潟県〈みやむら〉店内

店主らしさが詰まった、旨い一杯を求めて。

「"旨い店"なら、世の中にいっぱいあるんです。ビジネス的に計算されているようなお店もありますし。でもそれと"いい店"はまた別です」。そう語るのは、ロックバンド〈サニーデイ・サービス〉のベーシストにして無類のラーメン好き、田中貴さん。

「どんな立地でどういう店構えにするか、看板や店名はどうするか、それらも含めて全部がその店の味。店主の試行錯誤と思いが詰まった、オリジナリティ溢れるラーメンが好きです」

1日に2杯、多い時は3、4杯を食すこともあるという田中さん。コロナ禍では思うようにラーメン屋に足を運ぶことが難しかったが、本業のバンド活動で2年ぶりにツアーを行うことができた昨年、全国各地のラーメン屋巡りも久々の解禁となった。

新潟県〈みやむら〉店内
新潟県新発田市の〈みやむら〉にて、気のいい大将と談笑中の田中さん。名物のもつラーメン(¥770)に内臓類は入っておらず、なぜ「もつ」の名がついているのかと田中さんが問うと「そりゃーわかんないよ」と大将。
新潟県〈みやむら〉ラーメン
もつラーメン ¥770。

「どの地方にも、久しぶりだから行っときたいなというお店があって。朝・昼・晩の3食分はもちろん、リハーサルが終わった後、本番前などにコソッと一人で行くこともあります。メンバーやスタッフからは、"15分くらい姿が見えなかった気がするんだけど、もしかしてラーメン行ったんじゃない?"って、だいたいバレるんですが(笑)」

とどまることのないラーメン愛を抱く田中さんだが、このたびラーメンコラムが一冊の本にまとまった。表紙に並ぶ数千杯ものラーメンは、すべて田中さん自身がお店に足を運び、味わったものだ。

「改めて並べてみると、壮観ですよね。写真を撮るようになったここ12〜13年ほどで、食べたのは7,500杯くらい。厳選しましたが、スペースが足りません(笑)」。

音楽と絡めた独特のラーメン評を楽しめるだけでなく、店主たちのストーリーも垣間見える本書。田中さん流の"いい店"を、お腹いっぱい楽しもう。

Information

『ラーメン狂走曲』田中貴/著

『ラーメン狂走曲』

情報誌『GetNavi』で連載中のコラム「ラーメン狂走曲」のほか、新潟のタウン誌で連載されていた「新潟拉麺大学」を収録。題字は曽我部恵一が担当。ワン・パブリッシング/¥1,760。

profile

田中貴(ベーシスト)

たなか・たかし/1971年愛媛県生まれ。94年に〈サニーデイ・サービス〉でメジャーデビュー。CSフジ『ラーメンWalkerTV2』メインMCのほか、ラーメン関連のコラム執筆やメディア出演も。

Instagram:@takashi_tanaka__

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