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コロナ禍でもファンが増え続ける理由は?カタール航空ビジネスクラス「Qスイート」搭乗レポ1<機内編>

  • 2022.2.24
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2022年1月10日、雲の上の楽園との噂に高いカタール航空ビジネスクラス「Qスイート(Qsuite)」に搭乗。一度体験すると誰もが虜になるファンの気持ちはどんなものなのでしょうか? このコロナ禍の出張旅でQスイートが支持される理由をレポートします。

Z世代も欧州行き航空券はまずカタール航空でチェック?

昨年末、短期留学で北欧へ渡航しようとしている友人の娘から「乗り継ぎが良くて一番安いカタール航空(以下QRと表記)にします」とLINE連絡が。話を聞いてみると、ヨーロッパへ行くときは、まず航空券比較サイトでQRをチェックする友だちが多いからというのです。

ここ10年ほどのQR人気の訳を知るため、筆者も過去に何度がQRのEクラスに搭乗し、機内の清潔さやサービスの質の高さはすでに経験済みでしたが、昨今のコロナ禍で、その人気はさらにアップしているというではないですか!

世界を驚かせたカタール航空の並々ならぬ努力

コロナ禍でも人気の理由をQRマーケティング部に尋ねてみました。

「2020年春のパンデミック以降、ほとんどのエアラインが運航を減らす中で、QRは世界33の就航都市で週150便以上の運航を続け、中東・アフリカ・南米から欧米やアジアへの帰国者を支援してきました。その結果QRならば大丈夫、という大きな信頼感を得たのだと思います」とのこと。

©カタール航空

そして、世界でも類を見ない厳格な感染予防対策が人々の安心感を生んでいるようでした。

●徹底した機内の消毒と、客室乗務員(CA)の防護服着用

●最先端HEPA空気ろ過システムの設置

●航空会社で初めてのUVキャビン洗浄システムの導入(紫外線を照射することでシートや床に付着したウイルスや細菌を不活性化)

これに加え、コロナ禍の早い時期からハマド国際空港内に消毒ロボットを導入し、すべての搭乗者にAIを取り入れた表面体温検温、紫外線での荷物消毒、手すりや手荷物コンベアなど手に触れる場所は10~15分おきに消毒という徹底ぶり。

機内では搭乗者全員にマスク、手袋、消毒液入りの感染予防キットが用意されていました。

また新型コロナの陽性と判断された人は、発症日から14日間は搭乗できないというカタール政府の厳しい取り決めがあるそう。2020年4月以降、4万6000便以上のフライトで陽性が出たのはわずか0.02%。ほぼ100%に近い安全性です。

世界の最優秀エアラインに6度選ばれる人気ぶり

年に一度、乗客の人気投票で決まる英国スカイトラックス社の「エアライン・オブ・ザ・イヤー」は、いわば航空業界のアカデミー賞です。2021年、QRはこの賞を見事に受賞。なんと、2011、2012、2015、2017、2019に続く6度目のナンバー1。同時にスカイトラック社初の新型コロナ安全対策評価で5つ星を獲得。

さらに、世界でもっとも優れたビジネスクラス「ワールド・ベスト・ビジネスクラス」ほか4部門でも受賞……。文句なしの世界最高峰エアラインといえます。

ビジネス客が「Qスイート」を選ぶ理由

もうひとつ、コロナ禍の出張にQRを選ぶ人が多い最大の理由は、ビジネスクラス「Qスイート」の存在です。

搭乗してみて分かりましたが、座席が完全個室ように仕切られていてまるで機上のマイルーム! 密になることなく心から安心して空の旅が楽しめるではないですか。そして、普通12時間も飛行機に乗れば疲れるはずなのに、Qスイートに乗ると逆に疲れが取れるのです。渡航後に仕事が待っているビジネスマンにとって、まさにQスイートの機上は楽園でした。

©カタール航空

ビジネスマン&ウーマンが喜ぶ、優れたポイントは下記です。

1.ファーストクラスと同様のサービスが多い

2.世界初、扉付き完全個室型で、最適なプラバシーが保たれる

3.2mのフルフラットベッドで熟睡でき、長時間のフライトでも疲れない

4.好きな時間に好きなメニューを選べるオンデマンド機内食、その質の高さ

5.バラエティ豊かなお酒のセレクト

6.日本人CAがいること

©カタール航空

QRマーケティング部によると、日本企業から多く届くその魅力の声は「新しい機材、プロダクト、総合的サービス、機内食の質、パジャマ、トイレの美しさ」とのこと。写真は4人用スイートで向かい合って食事できるシェアプラッター。1人でも注文可能です(現在は新型コロナ感染防止のため提供していません)。

航空業界初のダブルベッド採用、4人席になって会議も可能!

Qスイートは2019年にグレードアップしたばかり。なんと、業界初、ビジネスクラスで初めてのダブルベッドを採用。子ども連れなら添い寝もできるし、可動式パーテーションを開ければ、中央4名掛けスイートとなり、家族や友人、仕事のミーティングなどにも使えます。さすがのカタール航空、「Qsuite」はすでに2017年3月に特許取得済のこと。

麗しきQR807便の機内へ

©カタール航空

今回は、モルディブ出張のために、成田→ドーハ(QR807)便、ドーハ→マーレ(QR674)便に搭乗してみました。Qスイートが備わるのは、ボーイング787(30席)、ボーイング777(42席)、エアバス350(36~46席)の3つの機種。今回の成田→ドーハ、ドーハ→マーレ間ともに、ボーイング777-300でした。

機内に一歩入ると、ボルドー色とグレー、サテン仕上げのローズゴールド……、上品な色合いのインテリアにテンションMAX。静かに輝くムード照明は、到着時間に調整して時差を軽減する機能を備えているのだとか。

座席は中央アイルシートの4D。座ってみると、前に足をゆっくりと伸ばせるスペース、22インチ(約56cm)の大型モニター、右手には小さな収納ボックスが。

USB、HDMI、NFC対応の電源が備わり、モニターはタッチレスで作動できます。最新映画やドラマ、音楽などのエンターテインメントは4000チャンネル以上。

モニター横の棚には、枕と羽根布団、女性用アメニティが並んでいます。アメニティキットには、オリーブオイルベースのフェイシャルミストとハンドクリーム、リップバーム、耳栓、靴下、アイマスク入り。上空で、キュウリのフレッシュな香りがするフェイシャルミストを肌にかけてみると、モチモチしっとりに!

イタリア製ブリックス(BRIC’S)の小さなポーチが大変便利で、出張中も、帰国後も大変重宝しています。

お酒好きにとっては、まるでプライベート高級バー!

ウェルカムドリンクは迷わずロゼシャンパンを注文。筆者にとっては約2年ぶりの海外。初めての海外旅行のようにトキメキ、これから始まる至福のフライトを思いながら、この上ない幸福感に満たされたことは言うまでもありません。

離陸後、水平飛行に入ってからはドリンクサービス。メニューから、見たこともないカクテル「オールドファッション」を注文すると、一緒に温かいナッツ盛り合わせが。ここぞ、というところでのお酒好き乗客へのうれしいサービスにわくわくが止まりません。

ドリンクメニューには、選りすぐりのワイン10種、カクテル8種、スピリット類が9種、ビール3種、日本人向けの清酒、焼酎、ほうじ茶、キリンビールも。もちろんノンアルコールのモックテルも5種用意。Qスイートフリークによると、ギリシャワインが絶品という情報も。個人的には、ビールはベルギー産「Leffe」がお気に入りでした。

夕食前だったので控えめにしましたが、お酒好きには「プライベートバー」といってもよい空間です。なんといっても、個室なのですから! 搭乗レポ2<機内食編>に続きます。

[All Photos by SACHIKO SUZUKI]

取材協力:カタール航空

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