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気取らぬ雰囲気と美味しい料理、10区にできたラ・メゾン・ブルー。

  • 2015.9.2
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この数年の間に、パリではおしゃれなデザインの空間で、新鮮な素材を使った料理を手頃な価格でサービスするレストランが増えている。どこも若いオーナーが頑張っているのが特徴だ。 新しいレストランが次々と生まれているフォーブル・ポワソニエール通りからもそう遠くない、フランツ・リスト広場に今春オープンしたラ・メゾン・ブルーもそのひとつ。異なる職業についていた仲間3人が、温かみのある、それでいて革新的なビストロを作りたい! という夢を叶えたのがこの店だ。彼らの性格を反映しているのだろう。店の雰囲気は陽気でカジュアル。インテリアデザイナーのミカエル・マラペールによるブルーを基調にしたシックな内装は、自宅あるいはウィークエンドハウスで友達と食事を楽しんでいるという気にさせるリラックス感が魅力である。天候に恵まれた日は、サン・ヴァンサン・ド・ポール教会が眺められるテラス席に陣取るのも悪くない。

ラ・メゾン・ブルーの店内。オープンキッチンでバーもある。


こだわり抜いて選んだ業者から届く素材は味わい深く、鮮度が高い。若いシェフというのは時に実験的な料理をメニューに載せがちで、がっかりするような味に出会うことがあるが、このレストランでは素材のうまみを引き出すことに留意しているので、何をオーダーしても安心である。木炭を使ってとろ火焼きする特製オーブンから出てくる香り高い肉、魚、野菜......。昔ながらの前菜であるウフ・マヨネーズ(5,5ユーロ)もメニューにあり、しかもそれがビオの卵に自家製マヨネーズ! というのはうれしい限り。パンはジャン・リュック・プージョラン、アイスクリームはクリスチャン・コンスタンからと、星つきレストランのよう。朝から深夜までの営業、かつ日曜も営業なので、毎日、毎食、通いたくなるといったら、大げさだろうか。でも、これくらい良い店って、滅多にない!

素材に拘った現代のビストロ料理がメニューに並ぶ。

前菜からデザートまで、お皿の中は食欲をそそる配色! 前菜5,5ユーロ〜。メイン13,50ユーロ〜。デザート3,5ユーロ(クリスチャン・コンスタンのアイスクリーム1玉)〜。photos:MARIKO OMURA


La maison bleue
7, place Franz Liszt
75010 Paris
Tel. 01 44 65 01 80
営)7:00~24:00(月〜金)、8:00〜25:00(土日)
http://www.lamaisonbleue.paris/

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