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細菌をシャットアウト! 子どもの食中毒を防ぐ「お弁当作り」のポイント

  • 2015.9.1
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【ママからのご相談】

今年から幼稚園に通っている子どもがいます。週に何日かお弁当を持って行くのですが、まだまだ食中毒が心配です。食中毒を防ぐためのお弁当の作り方のコツがあれば、教えてください。

●A. 食中毒菌は、“付けない”“増やさない”“殺す”がポイント!

ご相談ありがとうございます。ママライターのfurahaです。

細菌やウイルスが原因で引き起こされることがほとんどの食中毒。梅雨から夏、さらに秋口にかけては、湿度や気温が高く細菌が繁殖しやすくなるので、お弁当の作り方にも工夫が必要です。

●食中毒を予防するポイント3つ

まず、食中毒を避けるポイントは、以下の3点!

●(1)付けない

新鮮な食材を使う、調理中に清潔な環境を保つことで、まずは菌をつけないようにしましょう。これが、食中毒予防の第一歩!

●(2)増やさない

水分や温度などの保存環境に注意する。そして作ったものはなるべく早く食べるようにして、菌の繁殖を防ぎます。

●(3)殺す

ほとんどの食中毒菌は熱に弱いので、充分に加熱することで、菌を殺すことができます。

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上記をふまえた上で、以下では、食中毒を予防するための具体的なお弁当の作り方をご紹介します。

●お弁当調理中の注意点

調理のポイントは加熱! 菌は熱に弱いので、しっかりと加熱できているかがポイントになります。

●ご飯・おにぎり

・おにぎりを作るときはラップを使う(手には細菌が一杯ついているため)

・炊き込みご飯のように具が入っているご飯ものは、いたみやすいので避ける

・ご飯の上にたまごやお肉などのおかずをのせるのも、いたみやすくなるため避ける

・殺菌効果のある梅干しやお酢を炊飯時に入れておくと効果的

●おかず

・作り置きのおかずはできる限り使わないようにする

・もし作り置きのおかずを使う場合は、冷凍しておいたものの方が安心。前日の残り物を使う際は、必ず一度温めてから入れるようにする

・生物は避けて、肉や魚は中までしっかり火が通っていることを確認してから入れる

・ハンバーグや唐揚げといった冷凍食品は、中まで火を通してから入れる

・ハムやかまぼこなどの練り製品や、冷蔵保存が必要なものも必ず加熱する

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また、言うまでもありませんが、調理を始める前には手を洗い、調理器具は清潔なものを使って、菌がつきにくい環境で調理をすることも重要です。

●お弁当を詰めるときの注意点

詰め合わせのポイントは、水気を切る! 水分が多いと菌が繁殖する原因になるので、水気はとことん切って詰めましょう。

・ご飯やおかずは熱い状態で詰めると細菌が繁殖しやすくなるので、良く冷ましてから詰める

・ご飯とおかずはできれば別々の容器に入れる

・煮物や和物などの汁気のあるおかずは、水分をよく切ってから詰める。さらに、アルミカップやシリコンカップを使って他のおかずと仕切るようにする

・いたみやすい生野菜を仕切りとして使わない

・生野菜や果物を入れる場合は、水気をしっかりと切ってから詰める

・調理中のお箸と、詰めるときのお箸は別のものを使う

上記の調理方法と詰め方の注意点以外にも、お弁当と一緒に保冷剤を入れたり、涼しい場所に置いておくようにして、食べるまでいたまないようにしましょう。

保冷剤がない場合は、ミニカップゼリーを凍らせて保冷剤代わりにするのもおすすめです。お子様が安心しておいしいお弁当が食べられるように、調理の際に食中毒を予防する工夫をしてみてくださいね!

【参考リンク】

・さらば食中毒!お弁当づくりの知恵 | 農林水産省

●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)

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