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産後の夫婦生活…夫に触られるだけで不快…寝不足で性欲がわかない…どうやったら再開できる?

  • 2022.2.21
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助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが産後の性生活についてお話ししてくれました。産後に性生活がなくなる原因、どのようにしてきっかけをつかめばいいのかなどを、マンガで詳しく解説!

産後は、ホルモンの変化や育児疲れ、睡眠不足の為に、性生活がなくなってしまう夫婦もいます。性生活のない時期が続くと、どうやって性生活を再開したらいいか分からなくなったという話も多く聞かれます。


今回は、産後の性生活の再開についてお話ししていきましょう。

産後に性生活がなくなる原因は?

授乳中に出るオキシトシは母乳の分泌を促す効果がありますが、同時に性欲が減退しやすいといわれています。オキシトシは幸せホルモンと言われていて、授乳することで赤ちゃんとのつながりを一層に強く感じ性欲も満たされるからとも言われています。

これは授乳期間中続きますが、授乳回数が減り、夜間の睡眠が取れるようになると性欲が回復してくることもあるようです。また、母乳育児をしていなくても、性生活をしなくなることもあります。

その他の女性側の原因としては、
1.育児疲れや夜間の授乳や夜泣きによる寝不足
2.育児に参加してくれないなど夫への不満
3.産後の体の変化(会陰部の傷などで挿入時に痛みがでるか心配)
4.育児が心身ともに大変で余裕がなくなり性生活をする気になれない

男性側の原因としては
1.出産後、妻が赤ちゃんのお世話が大変で余裕がなくなり、機嫌が悪いこともあり、自分に対しての愛情が減った感じがしてしまう
2.添い寝している赤ちゃんが気になって集中できずに、性生活ができない
3.妻の体調を気遣い、疲れていそうで誘い辛い
4.産後に一度でも断られた経験があると再度誘い辛い
5.女性というより、「母親」「家族」という想いが強くなる

手をつないだりハグから始めてみよう

基本的には、性生活の再開には夫との話し合いやスキンシップが大切かと思います。日ごろから意識的に、子ども以外の話をする、体に触れる、手を繋ぐ、ハグをする、いってらっしゃいのキスをするなどをするところから始めてみるのもいいかもしれません。

また、産後の体調が悪いときや、性生活へ気持ちがのらないなどのときは正直に伝えることが大切です。どの時期から落ち着くかは個人差があるので、そろそろ大丈夫だなと思ってきたり、いいタイミングがあれば伝えてみましょう。

例えば
明日が休みでゆっくりできそう
今日は子どもが早く寝てくれそう
最近体調が落ち着いてきた
などがあれば、パートナーに伝えてみましょう。

女性から誘うのは抵抗があるという方も多いので、パートナーが誘いやすい雰囲気を作ってみましょう。また、夜にこだわらず、性生活のタイミングを図るようにしているカップルもいます。朝赤ちゃんが起きてくる前、休日などでお子さんが昼寝中の時にチャレンジしてもいいでしょう。

赤ちゃんそばに寝ていると気になる場合は、リビングなど寝室とは違う部屋でする方も多いようです。

産後に起こる性生活にまつわる気になることへの対処法

経腟分娩の場合、会陰部の傷が気になってしまうことがあるかもしれません。また、授乳中はホルモンの影響で濡れづらいこともあるようです。これらの理由から、挿入時に痛みを感じることも。ドラッグストアやネットショップでローションなどを購入して利用することで、痛みなどを軽減できるようにしてみるのもいいでしょう。

乳房は母乳が漏れ出し、触られると気になることも。「おっぱいは赤ちゃんが飲むもの」という認識が強くなり、パートナーに触れられたり口をつけられると不快に感じることもあるようです。ブラジャーはつけたままでしてみるなど工夫してみましょう。

性生活については、なかなか相談しにくいと思います。産後は性行為だけにこだわらず、夫婦間のコミュニケーションやスキンシップをとることからはじめることが大切かなと思います。


監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。

ベビーカレンダー編集部

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