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我が家はパッチワーク家族

  • 2022.2.20

4人の子持ちで離婚、再婚した相手はドイツ人。そんなわけでベルリンに住み始めて6年。 その前のブラジル在住を経て子供はさらに2人増え、今や8人大家族の我が家。純日本人の子供 に、私。ハーフの子供にドイツ人の夫。交わす言語は日本語・ドイツ語・ポルトガル語とバラバラで、 まさに我が家はパッチワーク家族です。

パッチワーク家族な我が家。上は21歳から下は6歳まで6人。日本、ブラジル、ドイツで育ちました。

そんな中、いきなり大勢の子供のおじいちゃん、おばあちゃんになった義理の父母は文化も違い、言語も通じないことにも物怖じすることもなく、当たり前のように私たちを家族として受け入れてくれたことに、今でも驚きと感謝でいっぱいです。

最初はドイツ語を一言も話せなかった子供たち、そして私。それがいつの間にかドイツ語の方が上手になり、それに連れて私たちは新しい家族としてここに根を下ろしていったのです。

雪とソリと美術館。文化と自然と子供が戯れるベルリンの街。

ベルリンという街は、こんなへんてこりんな形をした私たちの家族にはぴったりの場所でした。

皆さんご存知の移民難民問題から、ジェンダー問題、人種差別、戦争と様々な違いから生まれる困難を真正面から受け止め、リアルに経験している街だからこそだったのだと今では思います。

秋の光の祭りでは、Toleranz,Freiheit, Respekt (寛容、自由、尊重)などの文字が浮かぶ教会。
ベルリンと言えばデモ! コロナ禍では特にたくさんの意見が対立しました。

もちろん、ぴったりというのは「楽だ」という意味だけではありません。

多様な人間が同じ土地に住むことの難しさに私たち自身が当事者として関わることができる、という点で大変な面も含めてぴったりだったのです。

このことで子供たちは多くを学びました。理論よりも現実に生身でたくさんの違いから生まれる困難と苦しさとともに、大きな喜びやつながりを感じてきました。

自分が離婚や子育てや、海外暮らし、国際結婚などを経験してきて思うのは、世界は広くあらゆる可能性があるということ。

一つの場所にいると変化することや人と違うこと、違うものがあることが心地よくなくなったり、あるいは、人と違うことで苦しい思いをすることがあるかもしれません。けれど視点を変えてみるだけで可能性は如何様にも広がっていきます。そして世界はいろいろあっていいのだ! と太鼓判を押してくれます(笑)。

夏のベルリンは最高。老若男女、芝生でくつろぐのによい季節。
ベルリンの夏はプールでなく湖へ行く。これも最初はびっくりだったなぁ。

世界は広い。いろいろな人がいて、いろいろな文化があって、違いがあるから面白い。簡単に言えばそういうことをシェアしたいと思ってハナコママ さんで連載をさせていただいてきました。

気がつけば4年も続けさせていただいたこの連載も、ウェブ休止に伴い、今回が最終回になります。今まで読んでくださって皆さま、どうもありがとうございました。

大変な時代ではありますが、より豊かな日々へと向かっていけますように!

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