1. トップ
  2. グルメ
  3. 【食のプロがコンビニ飲み比べ】100円で買えるぬくもり!コーヒーをチェック

【食のプロがコンビニ飲み比べ】100円で買えるぬくもり!コーヒーをチェック

  • 2022.2.20
  • 2719 views

「コンビニのコーヒーはうまいようでなんとなくさみしい 恋もさめるもの 温めなおしてもちょっと最初とちがうんだ そんなことわかってるよね」。こちらはサニーデイ・サービスが2020年に発表した「コンビニのコーヒー」の一節ですが、今回飲み比べるのはまさにコンビニのコーヒー(+マクドナルド)。そう、温めなおしてもちょっと最初とちがうんです……。一度に集めて飲み比べると、どうしても時間差による味のブレが生じるため、今回は各店で淹れてすぐさま味をチェック。今回は、最も安価な定番ホットコーヒーを飲み比べてみましたよ。

コンビニと、マクドナルドのホットコーヒーを計5種類飲み比べます。写真は飲み終わった後のカップで、試飲はすべて淹れた直後に行いました

コンビニと、マクドナルドのホットコーヒーを計5種類飲み比べます。写真は飲み終わった後のカップで、試飲はすべて淹れた直後に行いました

コンビニのコーヒーは年々進化していて、「高級キリマンジャロブレンド極深ホット」や「高級モカブレンド」など、通常タイプと差別化を図っている店がほとんどです。早速、飲み比べていきましょう。

「セブン」はコーヒーらしい味だけどくどくない

すっかりおなじみとなったコンビニコーヒーの先駆けは、今はなきサークルKサンクス(DNAはファミリーマートに)ですが、火を付けたのは最後発のセブン-イレブンです。同店は現在、「高級キリマンジャロブレンド極深ホット」も用意するほどの力の入れよう。店舗数も多いだけに、日本で一番飲まれているホットコーヒーかもしれません。

7カフェ ホットコーヒーR。税込100円

甘みをもったビターテイストと、クリアな余韻が印象的。酸味よりは苦みのほうを感じ、コーヒーらしさがありながら、くどさはなくて飲みやすいテイストです。香りにはナッティな要素もあり、ほっこりする味わいだといえるでしょう。

7カフェ ホットコーヒー R

税込100円

「ファミマ」は甘みとコクがしっかりしていて香りも優雅

2020年から、バリスタで世界一に輝いた粕谷哲さんを監修に迎えて味に磨きをかけているのがファミリーマート。また、「高級モカブレンド」があるほか、通常ブレンドでも「濃いめ」が同額で選べたり、「シナモン シュガー」「キャラメル シュガー」といったトッピングパウダーがあったりと、カスタマイズが楽しいお店でもあります。

ファミマカフェ ブレンド S。税込100円

ファミマは飲み口の穴が大きめなのも特徴で、味のボリュームが大きく感じます。初めて高級ケニア豆を採用したとのことですが、甘みとコクがしっかりしていて香りも優雅。余韻もしっかりしていますがキレはスムーズで、チョコレートや香ばしい系のスイーツは特によく合うと思います。

ファミマカフェ ブレンド S

税込100円

「ローソン」は香りがビターで“苦甘酸”が好バランス

ローソンの「マチカフェ」は、紅茶やココアなどメニューが幅広いうえ、店員さんが作ってくれるのも特徴です。ホットコーヒーは基本的に1種類ですが、カフェインレスがあったり、期間限定で希少なイエローブルボン豆を採用したりと、なかなか意欲的。サイズがSからメガまであるなど、使い勝手のよさも見逃せません。

コーヒー HOT S。税込100円

まず、モコモコしたカップの触り心地がよく、黒ベースの色とマチカフェのロゴが可愛くて好印象。クレマ(泡)があるのも特徴的です。香りはビター感豊かなくっきり系で、どこかグラッシーなニュアンスも。味は香りで感じたほど苦くなく、ほのかに甘みと酸味があります。アタックにビターなアロマ、ミドルの飲み口はやや甘酸っぱくて、ラストは適度にキレる好バランスなテイストといえるでしょう。

コーヒー HOT S

税込100円

「ミニストップ」はマイルド&スムーズでちびだら飲みに◎

イオングループのスケールメリットを生かし、独自調達のハイグレードアラビカ豆を100%使っているミニストップ。コーヒーのプロが熟練の技をフルに発揮し、手間を惜しまずに開発した傑作とのことです。コーヒーのバリエーションはそこまで多くないですが、アメリカンコーヒーがあるのは個性的。また、ミニストップのレジ中メニューは絶品なので期待できます。

ホットコーヒー Sサイズ。税込100円

香りはややおだやかで、ウッディ&ナッティなアロマ。味は全体的にマイルドですが、余韻は豊かでスムーズな飲み心地です。時間が経っても味の変化が少なく、ちびだら飲みにはおすすめな一杯だと感じました。

ホットコーヒー Sサイズ

税込100円

「マクドナルド」はやっぱりハンバーガーに合う味!

最後はコンビニではなくマクドナルド。本格導入はコンビニより早く、2008年に「プレミアムローストコーヒー」を投入して大ヒットを記録しました。近年でも2018年からバリスタ世界一の受賞歴をもつ井崎英典さんを監修に迎え、「プレミアムローストコーヒー」もリニューアル。マクドナルドらしい、キャッチーなコップのデザインもナイスです。

プレミアムローストコーヒー(S) ※写真は(M)。税込100円

コロンビア、ブラジル、グァテマラ、ペルー、ニカラグアの豆をブレンドしているそうで、バランスのよさはさすが。トップにビターなアロマと甘やかな酸味が来て、ミドルは適度な苦みとコク、ラストは爽やかなキレがあります。今回の中で最も酸味を感じましたが、これが全然嫌味なく、食事にも合うすっきり系。濃厚なハンバーガーやフライドポテトにも合うことを考慮しているのでしょう。もう一度言いますが、さすがです。

プレミアムローストコーヒー(S) ※写真は(M)

税込100円

筆者はこれまで別媒体で何回か同企画を行っていますが、おいしく進化していることを感じました。なお冒頭で、サニーデイ・サービス「コンビニのコーヒー」に触れましたが、超名曲なのでぜひ飲みながら聴いてみてください。

※各コンビニとマクドナルドで購入。商品名、価格、仕様、品揃え等は変更される場合があります。

[All Photos by Hideaki Nakayama]

元記事で読む
の記事をもっとみる