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注目成分「エクオール」が、女性の新たな救世主に!? 

  • 2015.8.31
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大豆イソフラボンに含まれる「ダイゼイン」という成分が腸内細菌によって代謝されてできる「エクオール」。この成分が女性ホルモンの一つであるエストロゲンとよく似た働きを持ち、更年期障害や骨粗しょう症など、女性ホルモンレベルの変化によるさまざまな不調の改善が期待できるとして、いま大注目されています! しかし、この「エクオール」を産生できるのは日本人女性の2人に1人。あなたはエクオールが産生できる人? それとも産生できない人? その違いは、腸内環境にありました。

大豆イソフラボン関連の中で、最も強く女性ホルモン様の働きをするエクオール

女性ホルモンのケアについて啓発を行っている「ホルモンケア推進プロジェクト」主催のメディアセミナーが、2015年7月15日に開催されました。セミナーでは、東京歯科大学市川総合病院 産婦人科の髙松潔教授が、「注目成分エクオールと腸内フローラについて学ぶ」というテーマで講演。まず、「エクオールとは何?」というところから、お話がスタートしました。
「女性ホルモンには、主にエストロゲン(卵胞ホルモン)と黄体ホルモンの2つがあります。エストロゲンには、月経や出産をスムーズに行われるようにするだけでなく、女性らしくする、肌のうるおいを保つ、血管や骨を丈夫にするといった、美容や健康をサポートする効果もあります。このエストロゲンと似た働きをすることで知られているのが、大豆製品に含まれる大豆イソフラボンですが、近年の研究から、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が、腸内細菌によって代謝されることで、より強いエストロゲン様作用を持つ成分「エクオール」に変換されることがわかってきました」(髙松先生)

エクオールを作れる人は、更年期症状も軽い!?

“スーパーイソフラボン”とも呼ばれ、大きな注目を集めているエクオールですが、腸内フローラ(腸内細菌叢)にエクオール産生菌を保有し、実際にエクオールを作れるのは、日本人女性の2人に1人、20歳代前後の若い女性では20%程度という調査データも! このエクオール産生能と、女性の健康との関わりについては、現在さまざまな研究が進んでいるようです。
「女性ホルモンの一つであるエストロゲンは卵巣から分泌されますが、エストロゲンの受容体は、子宮や卵巣だけでなく、脳、口腔、心臓・血管、肺、消化管、筋肉、骨や皮膚などほぼ全身にあります。エストロゲンは40歳前あたりから閉経に向かって減少をはじめ、さらに閉経するとそのレベルが急激に低下し、心身の不調が出てきやすくなります。症状の原因が他にない場合、これらの症状を更年期症状、このうち日常生活に支障をきたすものを更年期障害とよびます。
更年期症状の重さと、エクオール産生能との関係を調べたところ、症状が重いグループでは、軽いグループと比べて、尿中のエクオール排せつ量が有意に低いという研究結果が出ています。つまり、エクオールをたくさん作れる人には、更年期症状が軽い人が多かったということですね。さらには、PMS(月経前症候群)の症状が重い人には、エクオールを作れない人が多いというデータも。また、閉経以降の女性を対象にした1年間の大豆イソフラボン摂取による骨密度の変化を調べたところ、エクオールを作れる人のほうが骨密度の減少率が少ないという結果も報告されました。エクオール含有サプリメントの摂取による試験からは、肌のシワの改善の効果もあるというデータが出ています」

出典:ホルモンケア推進プロジェクト

大豆製品・発酵食品・食物繊維でホルモンケアを!

健康はもちろん、美容にも大いに役立ってくれそうなエクオール。しかし、そもそも自分がエクオール産生菌を保有しているかわからないという人が大半のはず。その場合は、簡単な尿検査で測定できる専用キットが販売されているので、利用してみるのも手。もし、エクオールが作れないという結果が出ても、エクオールを含有するサプリメントで補うことは可能だそう。
腸内に棲みつく細菌の種類は、子どもの頃に決まると考えられているため、大人になってからエクオール産生菌を保有するのは難しいようです。しかしエクオール産生能の有無にかかわらず、健康を保つのに食生活は重要。エクオールを作れない人でも、大豆イソフラボン自体にエストロゲンに似た働きがあるので、大豆製品を毎日とるように心がけましょう。
女性の人生を大きく左右する女性ホルモン。まずは大豆をしっかりとって、腸内環境を整えるところから、ホルモンケアを始めてみては?

文/田所佐月

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