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レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」

  • 2022.2.7
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大正時代に建てられた、重厚なレトロ建築が素敵なパティスリー「五感 北浜本館」。国産素材を主役にした「日本人の心に響く洋菓子」をコンセプトに、お菓子づくりをしています。1階のショップに並ぶのは、プチガトー、焼き菓子を含め100アイテム以上ものオリジナルスイーツ。2階にはサロンスペースがあり、1階にあるケーキはもちろん、サロン限定のフレンチトーストやキッシュなどが味わえます。

レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」
レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」
100年前に建てられた、大阪の近代建築を今に伝えるレトロビル
レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」
大阪市「生きた建築ミュージアム大阪セレクション」に選定されている新井ビル

大阪メトロ堺筋線北浜駅2出口からすぐの場所にある「五感 北浜本館」。ここ北浜エリアは、レトロ建築が多いことで有名で、そのなかでもひときわ目を引くのが、このお店がある新井ビル。1922(大正11)年に旧報徳銀行大阪支店として竣工された建物で、登録有形文化財の指定を受けています。

レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」
開放的な吹き抜けが印象的

オーナーパティシエの浅田美明さんは、食料自給率の低い日本をどうにかしたいと、2003年に日本人の主食であるお米を取り入れた大阪発のお菓子ブランド「五感」を設立。看板商品であるお米のロールケーキ「お米の純生ルーロ」は、新潟産コシヒカリ100%。ほかにも米粉をつかったマドレーヌやバウムクーヘンがあります。洋菓子にに欠かせない小麦粉、牛乳、玉子などもできるだけ国産素材で揃え、多彩なスイーツをつくっています。

2階は上品な調度品が並ぶ喫茶サロン
レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」
客席は大小さまざまの個室が4部屋

1階奥にある階段を上がると、ロの字型の回廊があり、以前の部屋割りをそのまま活かした客席が4部屋あります。それぞれレストランのような趣のテーブルが並び、調度品にも高級感が。20世紀の美術を代表する板画家・棟方志功によるガラスアートなどもさり気なく飾られています。

レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」
ショートケーキ550円

古き良き時代の西洋建築のサロンでいただきたいのは、ケーキセット。スタッフがテーブルまでケーキの見本を運んでくれるので、そこで好きなものを選びます。ドリンクとセットでオーダーすれば100円引きに。アイスクリームまたはソルベを添えてくれます。

凛としたたたずまいのショートケーキは、いちごがおいしい今の時期は特におすすめ。共立ての玉子と国産小麦をあわせたジェノワーズは、しっとりした食感で、上品な甘さの生クリームとよく合います。いちごは、甘味と酸味のバランスがいい女峰。いちご、生クリーム、スポンジというシンプルな組み合わせながら、口に含んだときの一体感が絶妙で満足感の高い一品です。

ホテルメイドな軽食を優雅な気分で
レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」
季節野菜のキッシュとパンのセット1100円。オーダーは10:00~14:00

同店のオープニングシェフは、有名ホテルのシェフ。ホテルのレシピを引き継いでいるため、こちらでいただける軽食は、ホテルのラウンジでいただくメニューそのもの。

ランチにいただきたいのは、旬の食材をつかったキッシュとパン、ドリンクのセット。パンは毎朝店で焼いているクロワッサンかブリオッシュからセレクトでき、コーヒー、紅茶はポットでサーブしてくれます。冬季はきのこのキッシュ。ほんのりカレー風味で食欲をそそります。

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フレンチトースト 季節のフルーツとバニラアイス添え1100円。オーダーは14:00以降

食後のデザートには、自家製のミルクブレッドを牛乳と卵を中心に伝統的なレシピで作られたプリン液に一晩漬けこみ、オーダー後にじっくり焼き上げるフレンチトーストを。しっかり味は染み込んでいるのに、表面はこんがり焼き上がり、中はふわっと軽やか。自家製メープルシロップは上品な甘さが魅力です。

帰りは1階のショップで国産素材にこだわったおみやげを
レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」
五感のロールケーキ、お米の純生ルーロ1080円

「五感」の代表銘菓といえば、コシヒカリ100%の米粉でつくるロールケーキ・純生ルーロ。国内産の黒大豆とはちみつ、北海道産生クリームと、国産素材のみでつくり、やさしい味わいに仕上げています。

大阪土産として有名なのが大粒の丹波黒豆をとじこめたマドレーヌ・ええもん。ふんわり軽い食感を目指して、国産の小麦粉と米粉を独自にブレンドしています。北海道産発酵バターによるリッチな風味とはちみつと米飴によるやさしい甘みがあいまって、素朴なのに他にはない味わいに仕上がっています。

ポテッとしたフォルムがかわいいレモンケーキ・檸檬燦(れもんさん)もおすすめ。減農薬で育てられた瀬戸内岩城島のレモン果汁とレモンピールを使ったさわやかな味わい。表面はレモン果汁を加えたホワイトチョコレートなので、レモンとホワイトチョコレートの相性の良さも感じられます。

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米粉でつくるカステラ、五感まんま1404円、ええもん184円、檸檬燦205円

インパクトあるおにぎり型のパッケージがかわいい「五感まんま」はお米のカステラ。しっとりもっちりした食感になるよう、新潟県産と九州産の米粉をブレンドし、日本酒も使っています。隠し味は白みそ。日本の伝統食である米とみそを組み合わせたカステラは、どこかなつかしい素朴な味わいに仕上げています。

賞味期限は28日間と長く、食べるタイミングによって味わいが変化するのも魅力。時間がたつほど熟成され日本酒やみその風味が強くなるので、少しずつ味わって。

レトロ建築のパティスリーで優雅なひとときを。大阪・北浜の「五感 北浜本館」
ことりっぷ

関西で8店舗展開している「五感」のなかでもサロンスペースがあるのは、ここ北浜本館だけ。クラシックが流れる洋風建築のサロンは非日常感が味わえます。日常にひと区切りをつけ、少し特別なひとときを過ごしたいときにぴったりです。

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