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ルーティン化は劣化の始まり?「なんとなくメイク」をやめれば自分の顔が好きになる

  • 2022.2.6
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メイクの"正解"は難しい。誰かに教わることなく、見よう見まねで身につけた人が多いだろう。嫌いなパーツや欠点を隠すことに必死になって、ついついルーティンになりがちだ。誰かのメイクをまねてみたり、お手本通りの「社会人メイク」をしてみたり、「なんとなく」でメイクをしていると、印象に残りにくい「量産型」の顔になってしまうことも。いっそ、自分だけの魅力や個性を活かしてみてはいかがだろうか。

1月29日に発売された『嫌いなパーツが武器になる 1万人の顔を変えたプロのメイク術』(徳間書店)では、国内外で1万人以上にメイクを施してきたRyujiさんの「自分らしさ」を引き立たせるメイク術が紹介されている。

「真似をしないのが美しさの秘訣」とRyujiさん。個から生まれるバイタリティが求められる今、メイクでも自分にしかない唯一無二の「顔」を持つことが大切だという。本書では、流行の画一的なメイクや、誰かの真似をしたメイクから、「一歩先に進んだメイク」を提案している。

多くの人がメイクをする前に自分のすっぴんの顔を見て、間違い探しを始めます。
「ここが変だ」
「ここを直そう......」
そしてたくさんの教科書的な情報から得た知識に沿ってお直しメイクをする。その結果、誰かのそっくりさんになる。
でも、これではメイクとしてはダメです。
個性を生かした自分の顔を見て、「私らしくて可愛い」と言えるような、そんなメイクが理想のメイクだ、と僕は思います。

「なんとなくチーク」で丸顔がさらに丸く見えてしまうことも...

嫌いなパーツこそがあなた自身の個性だと考えることもできるし、むしろ魅力を引き出す武器となる。そうRyujiさんは指摘する。

たとえばチーク。「あまり考えずに頬のあたりになんとなく入れているという人が意外と多いのですが、それではダメです」とRyujiさんの厳しいダメ出しが。チークは入れる箇所によって、顔の輪郭が変わって見える。入れ方を間違えると、丸顔がさらに丸く見えたり、面長がさらに面長に見えたりすることも......。

ここでRyujiさんからのワンポイントアドバイス。

丸顔タイプは、頬骨に沿ってやや高めの位置に斜めに入れると、頬がスッキリ見えて大人っぽい印象に。菱形タイプは、頬の中心から耳に向かって、頬骨のやや下側をなぞるようにそら豆型に入れると、クールな印象が和らぎ優しいムードがプラスされる。

プロならではのアイデアと技術を動画付きで伝授

「メイクは50cmの距離感で」「チークブラシは一方通行が原則」「眉毛の長さで顔の輪郭が変わる」「マイナス0.5トーンの法則でぴったりの肌色に」といった基本や、プロのテクニックも紹介されている。イラストや写真、動画を用いてていねいに教えてくれる。

解説動画は下記のQRコードより視聴できる。

本書の構成は以下の通り。

ヘア&メイクアップアーティストの視点
はじめに(僕のこと)
Part1/メイク思考
真似をしないのが美しさの秘訣
メイクは50センチの距離感で
トレンドは少しだけ意識する

Part2/メイクの基本
ルーティン化は劣化の始まり
きれいな肌こそ最強の武器
過保護にされた肌は老化が早い
Part3/メイクは技術
目蓋のくすみ・沈着はパールで払う
チークブラシは一方通行が原則
メイクの悩みの7割は眉毛の問題

Part4/プロの秘訣
冒険した色でもナチュラルメイクになる法則
光を意識すればメイクが上達する
化粧品は組み合わせが大切

Part5/メイクは生き方
メイクには隙間を残す
「好み」に縛られすぎない
一生メイクを愉しもう。

ついつい嫌いな部分を隠すことを考えがちだが、本書ではあえて正反対のスタイルを推奨する。流行りのメイクをすべてマネするのではなく、自分の個性を活かすことを考えながらメイクをすると前向きにもなれそうだ。これまでの化粧に対する向き合い方がガラっと変わるに違いない。

■Ryujiさんプロフィール

ヘア&メイクアップアーティスト。
東京でフリーランスとして活動した後、2000年に渡米。ニューヨークを拠点に、主に『VOGUE』などのファッション誌や広告、CMを中心にアメリカ、ヨーロッパ各国で活躍。Albert Watson、Sante D'Orazio、Bettina Rheimsなど著名な写真家とコラボレートした作品も多い。2009年より東京に拠点を移し、著名人のヘア&メイクのみならず、大手化粧品メーカーの開発アドバイザーや、グローバルに展開する大手美容室グループのクリエイティブ・ディレクターを務める。写真展やインスタレーション作品への参加など、アーティスティックな活動も多い。今回が初めての著書。

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