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冬の肌トラブル!頑張ってケアしても治らない・・・もしかして体の「巡り」が原因かも!?

  • 2022.2.4
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なんかスッキリしない。肌の調子もイマイチ。原因は体の「巡り」かも!?

1年で一番寒さが厳しくなる立春。
この日をピークに寒さがやわらいでいくそうなのですが、そうはいっても寒さの厳しい日々はしばらく続きます。
気温が低く空気も乾燥するこの時期は、乳液やクリームの塗布量を増やしたり、保湿アイテムを追加したりして、いつもよりもていねいなスキンケアを心がけているという方も多いのではないでしょうか?
それでも肌が乾燥しがちなこの時期・・・実は、スキンケア以外にも重要なポイントがあるのです。

皮脂の分泌量は夏の半分しかない! 冬のスキンケアに重要なのは「保湿+油分」!

私たちの肌の乾燥を守ってくれている、天然のクリームの役割を持つ皮脂。
健康な肌の維持に大切な皮脂ですが、皮脂量は加齢によって減少することが報告されています。
特に40歳ごろから頬や額の皮脂が、急に減少してしまうとのこと。
更に、皮脂の分泌量は季節によって大きく変わることがわかっています。
夏の分泌量を100%とすると、秋はおよそ75%に、冬は49%にも減ってしまいます!
この時期の皮脂の分泌量は、なんと夏の半分ほど。
皮脂量が減少すると、外的な刺激に対する防御力が弱まり、肌は乾燥しやすい状態になってしまいます。
そのため、特にこの時期は化粧水などでしっかり保湿した後は、クリームや美容オイルなどで油分を補ってフタをしてあげることが重要です。
こってりした使用感が苦手・・・と、今までクリームを敬遠してきた方も、適度に油分を補うことで、肌の調子がグッとアップすることも。
乾燥が気になる季節は、保湿(モイスチャー)+油分(エモリエント)のケアを忘れずにおこないましょう!
例年と同じではなく、年齢とともにエモリエントケアを増やしてあげることも大切ですよ。

肌の調子が悪いのはカラダの「巡り」が悪いかも!

冬の「乾燥」が肌に悪影響なのは誰もがイメージすると思いますが、実は、冬の「寒さ」も肌にとっては大敵なのです。
寒さによって皮膚の温度が低下すると、血液やリンパの循環が悪くなってしまいます。
血液の循環が悪くなり血流量が減ると、肌の赤みが減少し、黄ぐすみや黒ずみが目立つように。
また、栄養や酸素の供給量が減ってしまうため、肌のターンオーバーも乱れ、角層が厚くなり、透明感が失われてしまうのです!
くすみ・黒ずみ・失われた透明感・・・ただ気温が低いというだけで、これらが肌に一気に起こると考えたら、気が滅入ってしまいますよね。
さらにリンパの循環までも悪くなり、老廃物も溜まってしまいます。
こうなるといくらスキンケアをがんばっても、厚い角層に浸透は妨げられ、酸素と栄養不足の細胞は元気もないため、肌はなかなか回復してくれません。
「こんなにがんばってケアしているのにどうして…?」と思い悩む前に、一度、体の「巡り」を見直してみましょう!
続いて、体の巡りを良くするためにできることをご紹介します。

巡りを良くし、体を温めるのにおすすめの方法4選

1:入浴してしっかり温まろう
シャワーだけで済まさず、浴槽にしっかりつかることが大切です。
でも、熱すぎるお湯はNG!
38~40℃のお風呂にゆっくり浸かり、副交感神経を優位にするのがポイントです。

2:体を温めたり巡りを良くする食材を摂ろう
・にんにく:にんにくに含まれるアリシンには、血管をゆるめ、血流を増やす働きが報告されています。
・シナモン:血管をゆるめ、巡りを改善させることが報告されています。血圧を下げる作用も示唆されています。(出典:Pharmacognosy Res. 2015 Jun; 7(Suppl 1): S1–S6)。
・脂ののった魚:鮭やサバなど、オメガ3系脂肪酸の豊富な魚には、血管を拡張して血流を増加させ、巡りを良くする作用が報告されています(出典Tanaffos. 2014; 13(1): 6–14.)。

3:マッサージやストレッチをしよう
人体の構造上、血液やリンパ液は下半身に溜まりやすいので、ふくらはぎをマッサージしたり、足首を回したりして、循環を促します。ふくらはぎは、第二の心臓とも呼ばれる循環の重要箇所。特に、むくみや冷えが気になる方は、意識的に動かしたり、揉んだりして刺激しましょう。
顔をマッサージする場合は、何もつけない状態でおこなうと、摩擦でかえってダメージとなりかねないので、必ずクリームやジェルなどをつけて滑りを良くしましょう。
高周波やマッサージ機能などで血行を良くする美顔器もあります。
手でおこなう場合も、機器を使用する場合も、やさしくすべらせるようにおこないましょう。

4:適度な運動
軽い運動は全身の血の巡りを良くしてくれます。少し回り道をして帰る、ランチの後に軽く散歩をする・・・といった無理のない範囲で構わないので、軽いウォーキングを日課にしちゃいましょう。
体の巡りが悪くなると、肌の調子が悪くなるだけでなく、冷えを感じたり、便秘になったり、頭痛や肩こりが起こったり・・・と、全身にさまざまな悪影響が。
体の巡りが良くなると、体がポカポカしてきて、顔色も肌の調子もぐっと良くなります。

流れる水は腐らずとのことわざもありますが、血液もリンパも、流れを滞らせないことが大切なのです。
寒いとどうしても身も心も縮こまりがち。
ですが、寒い時期こそ積極的に動いて流れを良くし、「巡り美人」を目指しましょう!

[文:キレイ研究室研究員 船木(化粧品メーカー研究員・サプリメントアドバイザー・健康管理士一般指導員・健康管理能力検定1級)]

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