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夏の疲れが吹き飛ぶ薬膳ごはんを、湘南の街でいただきます

  • 2015.8.24
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湘南・本鵠沼にある「和【nico】(ニコ)」は、栄養満点で元気になれる薬膳メニューをカウンターで気軽に味わえる店。テイクアウトもできるので自宅の食事に取り入れ、夏の暑さで疲れたからだをいたわりたいですね。

薬膳で人々が元気になることをお手伝い

小田急片瀬江ノ島線「本鵠沼駅」の東口に降り、踏切を背にして商店街を歩くとすぐ。右手に「和【nico】」があります。

店主のごとうゆみこさんはアロマセラピスト。人のからだにふれてアロママッサージをするなかで、からだをつくるのは食べものだと改めて実感し、マクロビオティックやアーユルヴェーダなどの食養法について学ぶうちに薬膳と出合いました。 「東洋医学をベースに考えられた薬膳は、日本人にとって食材を手に入れやすく、応用しやすい食養法。私はすっと受け入れられていちばん合っているんですよね」と、ごとうさん。そこで、からだをマッサージで外側からケアするとともに、薬膳で内側からケアすることで、元気になるお手伝いがしたいと、こちらのお店をオープン。薬膳お惣菜とお弁当のテイクアウト店としてはじめて、昨年には改装してイートインもできるようになりました。

旬の食材にはからだにいいものがいっぱい

薬膳とは生薬を使った料理のことだと思っている人も多いようですが、食物にはすべて薬理作用があると考え、その人の体質や体調を見ながら効果的に組み合わせて食べる方法を薬膳というのだとか。

もちろん生薬も料理に使いますが、もっとも大切にしているのは旬のものを使うこと。旬の食物にはその季節にからだが必要としているもの、有効に働くものが含まれています。こちらでは旬の食材と生薬、日本人がもともと多く取り入れてきて、からだによいとされる発酵食を組み合わせたメニューがそろっています。 看板メニューは「お惣菜プレート(薬膳お惣菜3種、薬膳スープ、ごはん、香もの)」(900円)。薬膳お惣菜は、日焼けが気になる夏には美白作用があるクルミ入りの「ズッキーニとエリンギの味噌炒め」や、むくみが出やすい初夏には利尿作用をもつ黒豆入りの「かぼちゃの青じそドレッシング」など、毎日4種類ほど用意され、そのなかから3つ好みのものを選べます。

お惣菜の薬理効果は店内の黒板に書かれているので、自分の体調に合わせて選んでもいいし、ごとうさんに相談すればアドバイスしてもらえるので、何でも聞いてくださいね。

体調が整う薬膳ごはんと酵素ドリンク

夏におすすめなのは「サムゲタンプレート(サムゲタン、黒酢たまご、薬膳お惣菜2種)」(1300円)。サムゲタンは滋養強壮の作用がある生薬の党参(とうじん)、黄耆(おうぎ)、ナツメ、クコの実などを鶏肉の腹に詰めて、餅米といっしょに3時間半煮込んだもの。通年メニューですが、暑さによるからだの疲れを癒すにはぴったりです。

鶏肉と生薬の風味が溶けたスープはやさしい味わい。とろとろの鶏肉に唐辛子の辛みがきいた自家製マーラー油をつけて食べると、食が進みます。からだが温まって汗がどんどん出てきますが、食べ終わるとすーっと爽快感に包まれ、からだが軽くなったような気がします。

料理はすべてテイクアウトでき、お惣菜は量り売りで80g290円、サムゲタンは単品500円。ほかにお弁当メニューもあります。 飲み物は、自家製酵素ドリンク「ニコーラ」(600円)がおすすめ。季節の果物にシナモンやクローブなどのスパイスを加えて発酵させたもので、免疫細胞が多く存在する腸を強化し、免疫力を高める効果があります。消化吸収力もアップさせるため、食欲が落ちる夏や、肉料理など脂っぽい料理を食べるときに飲むと胃がもたれないそうですよ。

「食べたり飲んだりは毎日のことなので、自分のからだと向き合って、ちょっと気にかけるだけでも体調が整いますよ」と、明るく話すごとうさんの笑顔からも元気をもらえそうです。湘南へお出かけの際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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