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「風邪で咳が長引いていると思ったら!」加齢も原因? 第二子妊娠中に発症し…【体験談】

  • 2022.1.29
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40歳で第二子を出産した私のもとには、かわいい子どもだけでなく自分が気管支喘息になっていまうというオマケもついてきました。今回は、40代女性で発症する人が少なくないといわれる「気管支喘息」について体験談を紹介します。

咳が止まらない!ただの風邪じゃないの!?

40代を目前に控えて待望の第二子を授かった私は、うれしさとは裏腹に40歳という年齢での出産にビビッていました。同じ時期に第二子を授かった同世代のママたちが、相次いで妊娠中に糖尿病や高血圧を発症してしまったと聞く中、40歳での出産で心配なのは胎児の成長だけでなく、母体もなんだなと実感する日々を過ごしていました。元気な子を無事に出産するために、自分も十分に気を付けなくては……と思っていた矢先に、私は風邪をひきこじらせてしまいます。それは、妊娠後期に近づいていたときでした。

私の場合、発熱もありましたが産婦人科で処方してもらった薬で熱はすぐに下がり、鼻水や鼻詰まりも1週間ほどで治まりました。ただ、込み上げてくる咳だけがずっと止まらずに長引き、咳をするたびにおなかに力がかかってしまっている状態が続きます。

定期健診時に担当医に相談すると、咳でおなかに力がかかると切迫流産を引き起こす原因にもなり得るので、なるべく早く呼吸器内科を受診することをすすめられました。「早くこの咳をなんとかしなければ!」と少々焦りを感じながら、私は聞きなれない初めての呼吸器内科を探して受診することにしました。

ショッキング!私は気管支喘息だった

「呼吸器内科って内科と何が違うの?」と思いながら、近所の呼吸器内科をネットで検索してみると、呼吸器内科はそれほど多くないことに気付きます。良さそうな呼吸器専門のクリニックを見つけたので受診すると、まず呼吸機能検査やアレルギーを調べるための血液検査などをおこないました。呼吸機能検査をおこなうための専門的な機器がそろっていることが、内科との大きな違いだと思いました。

肺活量を測定したり、1秒間に一気に吐くことのできる息の量を測定する機器で検査をおこないました。その結果、医師からは「気管支喘息です」と告げられました。私の場合、1秒間に一気に吐くことのできる息の数値が極端に低くなっていたみたいです。特に息苦しさなどは実感していなかったし、単なる風邪だと思っていたので、恐る恐る「喘息は治りますか?」と医師に聞いてみると「小児喘息は落ち着くこともありますが、大人になってから発症した喘息の完治は難しいです」とのこと。

どんよりとしていると、「喘息はじょうずに付き合って発作が起こらないようにコントロールすれば怖い病気ではありません」と励まされました。妊娠中でも使用可能な薬を処方してもらい、この日から産婦人科とは別に呼吸器内科への定期的な通院と朝晩の吸入が欠かせない生活がスタートしました。

気管支喘息とのじょうずなつき合い方

突然、気管支喘息と診断された上に不治の病と知り一瞬落ち込みましたが、医師の指示のもと薬を常用すると咳も徐々に落ち着き、ほぼ予定日どおりに元気な赤ちゃんを出産しました。気管支喘息は、なんらかの原因で気道が炎症を起こし狭くなることで、息苦しさや咳が起こるみたいです。私の場合は、以前から花粉アレルギーがありそれも要因のひとつでした。あとは加齢によるものだとも言われました。

特に女性の場合は男性と比べ、気管支が細い上に加齢によってさらに気管支が細くなることで喘息を発症する人が多いそうです。私は、治療として気道が炎症することを抑えるために気管支拡張剤と抗炎症作用を持つステロイドの吸入薬を処方され、朝晩吸入しています。季節やそのときの症状の度合いによって抗アレルギー剤を併用することもあります。吸入薬を使っていると咳もほぼ出ないので、喘息であること自体を忘れてしまい、吸入することも忘れがちになります。

しかし、しばらく吸入を怠ると喉の奥にいがらっぽさを感じるので、やっぱり吸入薬は欠かせません。運動も普通にできますし、医師にも「心肺機能を衰えさせないためにも適度な運動をしたほうが良い」と言われています。薬をさぼらずにウォーキングを楽しむことで、今も喘息発作を起こすこともなく元気に過ごしています。

まとめ

40歳を目前にして突然発症してしまった気管支喘息。「世の中、無知ほど怖いものはない」とはよく言ったもので、私も喘息という病気のメカニズムを詳しく知るまでは、何が原因で咳が出たり息苦しくなるかをわからずにいました。喘息のメカニズムを正しく理解し、正しく薬を常用することで以前とほぼ変わらない生活を送れています。

喘息でない人と比べたら、風邪をひいたときなど悪化しやすい傾向があるので十分に注意しないといけませんが、これからも喘息という病とうまく付き合いながら、なるべく悪化させることなく元気に過ごしたいと思います。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

イラスト/sawawa

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著者:みほきち

30代半ばで第一子、40歳で第二子を出産した主婦ライター。現在は自分の更年期と上の娘の思春期というダブルの厄介ゾーンに突入し、大好きな音楽と適度な運動で心をフラットに保ちながらやり過ごす日々。


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』。

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