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身体ナビゲーションVol.65「腎臓の意外な役割」

  • 2015.8.21
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こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

前回までは腎臓の主な働きである尿の排せつと、排せつによって体内環境のpH調整まで行っていることをご紹介しました。 腎臓にはその他にもさまざまな働きがあるので、今回はそのあたりを中心に解説していきたいと思います。

●血圧の調整

血圧が低下して血流が悪くなると、腎臓に流れ込む血液量が減るため、血液をろ過する機能にも影響が出てしまいます。そのため、腎臓の糸球体にある細胞からレニンというホルモンが分泌されます。レニンは、血管を委縮させて血圧を上昇させる働きを持っています。

その一方で、血圧が上昇し過ぎると腎臓の髄質からカリクレインやキニンなどのホルモンが分泌され、血管を拡張して血圧を下げる働きをします。このように、腎臓は血圧の調整に関わるホルモンも分泌しているのです。

●赤血球の生成を促す

腎臓からは赤血球の生成を促すエリスロボエチンというホルモンも分泌されています。血液中の赤血球には主に酸素を運搬する役割がありますが、その赤血球が減少し、貧血になって酸素不足になると、エリスロポエチンが骨髄に作用して赤血球の生成を促します。

腎臓病が進行すると貧血の症状が出ることがありますが、これは腎臓の機能低下によってエリスロポエチンの分泌が減少し、赤血球の産出量が減少してしまうことが原因とされています。

●骨の強化

腎臓と骨は一見何の関係もなさそうですが、実は腎臓が骨の強化に一役買っているのです。ビタミンDは骨の代謝には欠かせないビタミンですが、干し椎茸や切り干し大根などの食品から摂取するほかに、日光を浴びることで体内で合成されます。

このビタミンDは肝臓で代謝され、さらに腎臓の働きによって活性型ビタミンDに変化します。活性型ビタミンDは腸内でカルシウムの吸収を促したり、骨へのカルシウムの沈着を促進させます。

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余談になりますが、本来なら日光に当てて干されていた干し椎茸や切り干し大根は、今では日光に当てずに室内で乾燥させるという製造方法が主に採用されているため、使う前に最低でも30分から1時間日光に当てることをお勧めします。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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