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三つ子の妊娠確率はどのくらい?妊娠しやすい人には共通点がある

  • 2022.1.27
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赤ちゃんを授かるだけで嬉しいものですが、三つ子だったら嬉しさも倍増するはずです。ただ、三つ子を妊娠する確率はどのくらいになるのか気になりますよね。

そこで今回は、三つ子の妊娠確率や三つ子を妊娠しやすい人の特徴をご紹介します。

三つ子を妊娠する仕組み

通常、左右にある卵巣のどちらかから1つの卵子が排出され、精子と出会って受精し妊娠します。しかし、何かしらの理由によって卵巣から3つの卵子が排出されることがあるのです。このような場合、それぞれの卵子が精子と受精したら三つ子を妊娠します。

また、受精卵が分裂することで三つ子になることがあります。2つの受精卵のうちの1つが分裂する、あるいは受精卵が1つで3つに分裂するなど、いくつかのパターンがあります。

三つ子の妊娠確率や判明時期は?

1回の排卵で1つの卵子しか排出されないため、三つ子を妊娠する確率は決して高くありません。ただし、近年は三つ子を含む多胎児を妊娠するママが増えています。

多胎児の妊娠が増えている主な理由は、体外受精などの医学的生殖補助です。また、ママの年齢が高くなることで多胎児が増えているとの報告もあります。

近年は、晩婚化や女性の社会進出に伴い高齢出産するママが増えているので、三つ子を含む多胎児の妊娠確率も高くなっているのかもしれません。

一卵性と二卵性の妊娠確率

受精したあと受精卵が2つに分かれて赤ちゃんが成長するのが、一卵性です。基本的には遺伝子や性別、血液型が同じ赤ちゃんが産まれます。

一方、二卵性は、何らかの理由で3つの卵子が排出され、それぞれ精子が受精して赤ちゃんが成長することです。異なる受精卵が成長するため、産まれてくる赤ちゃんは性別や血液型が異なる場合があります。

一卵性と二卵性の三つ子は、2億分の1と言われるほど妊娠する確率が極めて低いことがわかっています。一卵性三つ子や二卵性三つ子を妊娠するのは奇跡のようなものなのです。

三つ子は妊娠初期段階で判明する

三つ子の妊娠は、妊娠初期に行う経膣超音波診断によってわかります。しかし、一絨毛膜か二絨毛膜かにより判明する時期が少し変わることがあるので注意しなければいけません。ちなみに、一絨毛膜は胎盤が1つ、二絨毛膜は2つの胎盤があることをいいます。

三つ子を妊娠しやすい人の特徴2つ

三つ子を妊娠する女性には、いくつか共通点があることがわかっています。ここからは、三つ子を妊娠しやすい人の特徴を確認していきましょう。

1.不妊治療を行っている

排卵誘発剤を使用したり体外受精を行なったりなど不妊治療している方は、三つ子を妊娠しやすいといわれています。不妊治療を行う女性が三つ子を妊娠しやすい理由は、妊娠確率を上げるために複数の受精卵を子宮に戻すからです。

2.ママの年齢が高い

ママの年齢が高いと三つ子を妊娠する確率が高くなるといわれています。三つ子を含む多胎児の割合は、35〜39歳で2.43%、40〜44歳は2.71%、45歳以上になると5.96%にまでのぼり、年齢が高くなればなるほど割合が上がる傾向にあります。

三つ子を妊娠する確率は高くない!

1回の排卵で1つの卵子が排出されて精子と受精するのが通常なので、三つ子を妊娠する確率はあまり高くないのが現状です。ただし、不妊治療中やママの年齢が高いと三つ子を妊娠しやすいといわれています。

三つ子を確実に妊娠する方法はありませんが、さまざまな巡り合わせによって妊娠することもあります。奇跡を信じて気長に待ってみましょう。

監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得

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