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北国ロシアの家庭料理であったか!簡単なのに大満足のおかずレシピ2選

  • 2022.1.25
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2月間近となり、1年のなかでも最も寒い時期がやってきています。体の芯から温まるよう、より寒さが厳しい国に伝わる家庭料理を作ってみませんか?ロシア出身のバリトン歌手、ヴィタリ・ユシュマノフさんの『はじめてでも美味しく作れる ロシア料理』(世界文化社)の本から、とっておきのレシピを2つご紹介します。

ロシア人が教える、簡単に作れて本格的な味わいのロシア料理

ロシア料理と聞くと、どんなものが思い浮かびますか?ボルシチやピロシキ、ビーフストロガノフぐらいしかわからない…という方が多いのではないでしょうか。それを「もったいない!」と言うのは、バリトン歌手のヴィタリ・ユシュマノフさん。それらはほんの一部で、美味しい料理はもっともっとたくさんあると語ります。

ヴィタリさんは、現在のロシアのサンクトペテルブルクに当たるソビエト連邦のレニングラードに生まれ育ち、7年ほど前から日本で暮らしています。幼い頃から料理が好きで、今も祖母や母から教わった伝統的な料理や、それをアレンジしたものなどを作って楽しんでいるそうです。

そんなヴィタリさんが著者をつとめた本が、『はじめてでも美味しく作れる ロシア料理』(世界文化社)。日本のスーパーでも手に入る食材で作れる、44ものロシア料理のレシピが詰めこまれています。レストランのメニューのような華やかなものから家庭料理らしい素朴な料理まで、作り方は意外と簡単。工程を写真つきで詳しく紹介してくれているので、これなら私にもできそう!と挑戦してみたくなります。ロシア料理の歴史や文化のコラムもあり、ロシアのことを知ることができるのも魅力です。

ここでは特別に、本に載っている2つのレシピをご紹介。凍えるような日も体を温めてくれるスープと煮込み料理です。工程がたくさんあるように見えますが、一つひとつの作業は複雑ではないので、ロシア料理になじみのない方も気軽に作ってみてください。

牛肉のだしを効かせた野菜たっぷりのシンプルスープ「ッシー」

こちらは、古代スラヴ語で「食べ物」を意味するという「ッシー」。大昔から大切にされ、今もロシア人が最もよく食べているスープです。牛肉のブイヨンをベースに、キャベツやにんじん、玉ねぎなどをたっぷり使い、コトコト煮込みます。味付けは塩と黒こしょうでシンプルにし、肉からとっただしやハーブの香りで楽しみましょう。
ヴィタリさんによると、器に盛ったあとサワークリームを入れるのがおすすめで、黒パンがよく合うそうです。

材料(作りやすい分量)
  • 牛かたまり肉・・・150g
  • キャベツ・・・200g
  • じゃがいも・・・1個
  • にんじん・・・1本
  • 湯・・・1L
  • 塩・・・5~6g
  • 黒こしょう(粒)・・・15粒ほど
  • ローリエ・・・2枚
  • イタリアンパセリ・・・2~3本(葉だけ使用)
作り方

1. 牛肉を冷水でよく洗い、ひと口大に切って鍋に入れ、湯を注ぎます。

2. 強火にかけ、浮いてきたアクをきれいに取り除きます。

3. 蓋をして弱火にして10分ほどゆで、肉に火を入れながら、だしをとります。

4. じゃがいもを1cmほどの角切りに、にんじんは薄い半月切りに、キャベツは約1cm幅に切ります。

5. (3.)の鍋にじゃがいも、にんじん、塩、黒こしょうを入れます。

6. 強火にしていったん沸かしたら、蓋をして弱火にし、15分ほど煮ます。(写真は煮終わった状態です。)

7. キャベツを入れて、全体を軽く混ぜます。

8. 蓋をして、キャベツが柔らかくなるまで5分ほど煮たら、ローリエを半分に折って加え、さらに2~5分煮ます。

9. イタリアンパセリを細かく切ります。

10. (8.)のローリエを取り出し、火を止めます。

11. (9.)のイタリアンパセリを入れ、軽く混ぜます。

12. 蓋をして、5~10分休ませたら完成です。

仕上げはオーブンで。牛肉と米のロールキャベツ「ガルプツィ」

「ガルプツィ」はいわゆるロールキャベツなのですが、「偽物の鳩」という意味の言葉なのだとか。ロシアでは18世紀に鳩肉をキャベツで包んで焼くフランス料理が大人気となり、その後詰め物を牛ひき肉と米に変えて形を似せた「偽物の鳩(ガルプツィ)」が生まれたという経緯があるそうです。
煮込むだけではなく、仕上げにオーブンで焼いてこんがり焼き色をつけると格別の味わいになるので、ぜひお試しを。

材料(4個分)
  • キャベツ・・・小1個
  • 牛ひき肉・・・250~300g
  • 米・・・100g
  • サワークリーム・・・100g
  • トマトペースト・・・50g
  • 塩・・・2g
  • こしょう・・・適量
  • ブイヨン(市販の固形ブイヨン1個を湯に溶かす)・・・300mlほど
  • キャノーラ油・・・大さじ1
作り方

1. キャベツを1枚ずつに分けて、湯に通して柔らかくし、かたい芯を切り取ります。

2. 米を研いで鍋に入れ、ひたひたの湯で煮ます。表面が透明になったらざるに上げて冷まします。

3. ボウルにひき肉、(2.)、塩、こしょうを入れて混ぜます。4等分にし、俵形にまとめます。
(ここでドライのハーブミックスを入れても美味しくなります。)

4. (1.)のキャベツを2~3枚、少し重ねて広げ、(3.)をのせて包みます。

5. フライパンを火にかけて油をひき、(4.)を軽く焼き色がつくまで焼きます。ブイヨンをガルプツィの高さ半分まで注いで蓋をし、弱火で10~15分煮ます。

6. サワークリームとトマトペーストを混ぜ、鍋に入れて溶かし、蓋をして5~7分煮ます。
余裕があれば、煮る時間をもう少し長くすると、より美味しくなります。

7. 耐熱皿に(6.)をソースごと入れ、200℃に予熱したオーブンで10分焼くとさらに美味しくなります。
濃厚な味わいがお好きなら、仕上げにサワークリームをのせてください。

ワクワクするようなレシピがいろいろ

本書には日本でもおなじみのボルシチやビーフストロガノフなどのほか、「毛皮のコートを着たにしん」といったおもしろい名前のサラダや、見た目も味もやさしいパン・スイーツなども幅広く掲載されています。写真を眺めているだけでも楽しく、作ってみると食事の時間がちょっと特別になるような一冊です。この本を手に料理を楽しんで、冬のおうち時間を充実させてはいかがでしょうか?

writer / 凪 photo / ローラン麻奈

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