1. トップ
  2. 恋愛
  3. 猫を飼うことをためらっていた人が、兄弟猫2匹を迎えて起きた変化とは?

猫を飼うことをためらっていた人が、兄弟猫2匹を迎えて起きた変化とは?

  • 2022.1.23
  • 3101 views

エキゾチックショートヘアの兄弟猫「ネリ」と「トビ」。飼い主さんのInstagram(@nelly_and_toby)で日々発信される2匹の幸せそうな寝顔や、箱にピタピタに収まる姿が「可愛すぎる!」と話題を呼んでいます。そんなネリとトビと飼い主さんの出会いとは?また2匹との暮らしの様子を伺いました。

個性豊かな兄弟猫「ネリ」と「トビ」

オンラインのセレクトショップ「moncoeur(モンクー)」を営む飼い主さんのもとで暮らすのは、エキゾチックショートヘアの「ネリ」と「トビ」。2匹とも小さめの箱にピタピタに入るのが大好きです。
特にお気に入りなのは、100均のプラスチックボックスか紙のシューズボックス。

2匹とも箱が大好きですが、性格はそれぞれ違っているそうで…

「ネリは周りに気を遣ったりはあまりせず、空気を読まないタイプ。来客があっ
てもすぐにお客様のバッグに入ろうとしたりする無邪気なところがありますが、反面、意外とビビり。地震警報やアラーム音ですぐに椅子の下に逃げ込みます。」(飼い主さん、以下同様)

「トビはネリのことも私のことも、そのほか色んなことをじっくり観察して動くタイ
プ。直感的というよりは思慮深いタイプかもしれません。」

でも、ネリの見ていないところでは飼い主さんに甘えたいらしく、隙を見てはベッドルームに誘い、「胸の上に乗せてよー」「高い高いしてよー」と、おねだりしてくる甘え上手な一面もあるのだとか。

話を聞くだけでもほっこりするような、素敵な毎日を過ごしている飼い主さんとネリトビ。
その出会いはどのようなものだったのでしょうか?

猫を迎え入れるまでの葛藤、そして運命の出会い

飼い主さんは、神戸ご出身。阪神淡路大震災の際に、被災して飼えなくなった動物を引
き取る経験をしたのだそう。
里親が見つかるまでの猫の預りなどをしているうちに、数年後にはご実家の猫はなんと5匹に。そして、5匹それぞれのキャラクターが愛おしく、すっかり猫に魅了されてしまったといいます。

その後、ご実家を離れた飼い主さんですが、いつか自分の猫と暮らしたいという思いを持ち続けていたそう。
そんな折、エキゾチックショートヘアという不思議な猫がいることを偶然知り、一目で恋に落ちてしまいます。

しかし、その後も10年近くは猫を飼えない状態が続きます。

当時お仕事が忙しかったこと、ペットを飼える物件がなかなか見つけられなかったことなどの理由に加え、もうひとつ飼うまでに一歩踏み出せない理由がありました。

「保護猫から自分の中の猫歴史が始まっているので、保護団体から譲り受けるべきではないのか。自分が気に入った品種の猫を探すのはわがままではないのか…と、ずっと悩んでいました。『ブリーダーさんから猫を』ということにずっと罪悪感があったんです。」

しかし、保護猫を育てている方の「そんなことは気に病まなくても大丈夫。目の前にいるあなたの猫ちゃんを幸せにしてあげてください。保護猫もそうでない子も同じように愛してあげて」という言葉を目にしたことと、友人に背中を押されたこともあって、ついに猫を迎え入れることを決意します。

「子猫が生まれたので見にいらっしゃいませんか?」とブリーダーさんからお声が掛
かり、足を運んでみると…

「1匹をお譲りいただけると思い伺ったのですが、候補の子と対面した際、思いがけず『もしよければ兄弟2匹でのお引き取りはどうですか?』とブリーダーさんからご提案いただきました。」

その場で、2匹引き取ることを決めた飼い主さん。
2017年の11月。こうして、ネリとトビとの暮らしが始まったのです。

2匹が居てくれるからこその今の暮らし

2匹を迎えてから、それぞれの面白いキャラクターに常に癒されているという飼い主さん。

「2匹と暮らし始めて4年、そのうち2年はコロナの影響でほぼ引きこもりの生活を余儀なくされていたので、もしこの子たちがいなかったら私はおそらく心が病んでいたと思います。」

さらに心の安定のほかにも、暮らしの上で良い影響があるそうで…

「ショートヘアといえども毛は長めなので、抜け毛が本当にすごいんです。1日掃除機をかけないだけで部屋の隅に毛の塊がフワフワと転がっていて…。一緒に暮らす前よりも掃除機をかける時間がすごく増えました。
また、彼らの一生をできる限り健やかに保つには私自身が健やかでなければと、体調管理を以前よりもしっかりするようになりました。」

2匹のおかげで、部屋もキレイにご自身も健康に!と、生活にハリが生まれているようです。

愛おしく尊い命に

猫に限らず、さまざまなペットに言えることだと思いますが、保護された子も、ブリーダーさんのもとで生まれた子も、ペットショップに並ぶ子も、どれも大切な命であり、尊さを比較できるものではありません。出会いのきっかけがどのようなものだったとしても、自分のもとへ来てくれた子には、精いっぱい愛情を込めて幸せにしてあげることが大事なのではないでしょうか。そして、そうすることで人もまたペットたちに幸せをもらっているのかもしれません。

ネリとトビの幸せそうな表情、そして飼い主さんのお話を伺って、改めて強くそう感じました。
ネリとトビ、そして飼い主さん、素敵な学びをありがとうございました!

writer / momo photo/ ネリトビ

取材協力

ネリとトビ
Instagram(@nelly_and_toby)

飼い主は、オンラインのセレクトショップ店主。ネリトビとの暮らしを始めると同時に猫と
人との暮らしを豊かにするお店「moncoeur(モンクー)」を新たに開始。

元記事で読む
の記事をもっとみる