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「ディオール」アトリエを舞台に引退目前のお針子と移民二世の少女の人生が交わる『オートクチュール』予告編公開

  • 2022.1.13
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「ディオール」アトリエを舞台に引退目前のお針子と移民二世の少女の人生が交わる『オートクチュール』予告編公開
(C)2019 - LES FILMS DU 24 - LES PRODUCTIONS DU RENARD - LES PRODUCTIONS JOUROR

引退を目前に控えた孤高のお針子と、郊外に暮らす移民二世の少女の人生が世界最高峰の一流メゾン「ディオール」のアトリエを舞台に交差する『オートクチュール』が3月25日より全国公開される。今回、予告編が公開された。

初代“バー”ジャケット、 “フランシス・プーランク”ドレスなど貴重なアーカイブの数々もスクリーンに

エステルは引退を間近に控えたディオール オートクチュール部門の孤高のお針子。ある日、地下鉄で若い女性ジャドにハンドバッグを盗まれる。だが、警察に突き出す代わりに、エステルは彼女の世話をすることにした。なぜなら、エステルの唯一の財産──ドレスを縫い上げる卓越した技術、クリエイションの真髄──を受け継ぐ相手になり得ると直感したからだった。時に反発し合いながら、時に母娘のように、そして親友のように、厳しいオートクチュールの世界で、エステルはジャドに“指先から生み出される美”を授けてゆく……。そして、エステルにとっての最後のショーが目前に迫っていた。

仕事のプレッシャーをチョコレートで発散させる完璧主義者のエステルを演じるのは、フランスを代表する大女優ナタリー・バイ。薔薇に話しかけるしか楽しみがない寂しいプライベートと、アトリエに現れただけで空気がピンと張り詰める責任者としての鬼の2面を見事に演じ分けた。そして、わがままな母に振り回されながら、新しい仕事と生活に不器用に挑戦するジャドに、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(21年)で大注目のリナ・クードリ。本作では大ベテランのバイ相手に罵り合う度胸のよさを見せる。

公開された予告編は、ハイファッションブランドが軒を並べ、イルミネーションが煌めくパリ・モンテーニュ通りをジャドが散策しているシーンから始まる。

誰もが憧れるディオールのロゴが掲げられた階段を上がると、繊細な生地に向かい合い、モデルに着せたドレスについて話し合うなど、緊張感漂うお針子たちの姿を垣間見ることができる。

その中に凛としてたたずむのは、名だたるデザイナーを支えてきた孤高のお針子、エステルだ。エステルがジャドにハンドバックをひったくられ、盗みを実母に咎められたジャドが盗んだバッグを返そうと中を探るシーンでは、直筆のスケッチ画がちらりと見える瞬間も。

本作品には、映画の衣装デザイナーのキャリアを持ち、現在はオートクチュールのアトリエで働くジュスティーヌ・ヴィヴィアンの監修のもと、初代“バー”ジャケットや重ねづけされたプリーツが軽やかに揺れる“フランシス・プーランク”ドレスに、ムッシュー・ディオール直筆のスケッチ画など、保管されていた貴重なアーカイブ作品の数々がスクリーンに登場する。

出会うはずのなかった2人の女性の人生を結びつけたディオールの繊細な技術を、ぜひスクリーンで確かめよう。

『オートクチュール』は3月25日より新宿ピカデリー、HTC有楽町、Bunkamuraル・シネマほかで全国公開される。

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