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ヨガで体重を減らせる?プロがアドバイス

  • 2022.1.12
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それほど激しい運動ではなく、瞑想の要素も含むものであることから、ダイエット目的でヨガをする人は多くない。熱心なヨギ(ヨガをする人)たちの多くが、体重を減らすためにヨガをしているとは言わないはず。ただ、それでも体を引き締めたいと考えている人にとって、ヨガが役に立たないということではない。

小児消化器疾患が専門のメイゼン・アッバス医師は、減量は適切なカロリー摂取と糖分摂取量の削減、ストレス発散、食事に意識を向けること、定期的に運動することなど、さまざまなことの組み合わせによって実現されるものだと説明。

ヨガは「体を大切にする」ことへの意識を高めるものでもあることから、その実践は適切な栄養摂取と運動などを心がけようとの気持ちを強めることにつながると述べている。

また、研究結果によれば、古代インドが発祥の健康に対する総合的アプローチ、アーユルヴェーダに基づいた食事法を取り入れ、同時にヨガの練習を続けることで、減量につなげることができるという。

ストレスを軽減

ホルモンの一種、コルチゾールは脂肪と炭水化物の代謝を促すと同時に、塩辛いもの、甘いもの、または脂肪分の多い食品に対する欲求を高めるもの。

ヨガ、なかでもリストラティブ(回復)ヨガは、コルチゾールレベルを低下させることから、体重の減少を促すことになるとされている。

そのほか、『アメリカン・ジャーナル・オブ・マネージド・ケア』に掲載された研究結果では、12週間にわたって「陰ヨガ」を続けた女性のコルチゾールレベルが低下し、体脂肪も減少したことが示されている。

「強い欲求」が抑えられる

ヨガのインストラクターとして世界的に活躍するエイドリアン・ミシュラーによると、ヨガの最大のメリットのひとつは、よりマインドフルになれること。複数の研究結果から、「マインドフルネス」を実践することによって、ストレスが軽減されることが示されている。

マインドフルネスを行っている人たちは、(気持ちを満たしてくれる)コンフォートフードに手を伸ばしたり、暴食をしたりすることが少ないという。

睡眠の改善にも効果的

一般的に運動は、よりよい睡眠を促すとされている。寝る前にいくつかのヨガのポーズを行って体を使うと、寝つきが良くなると考えられる。

消化と代謝を促す効果も

時間に追われることが多い現代、私たちの多くは呼吸が浅くなっており、その結果としてストレスも不安も高いレベルになっているという。そうした状態で活動することは、副腎皮質が産生するコルチゾールの値の上昇を招く。

そして、このホルモンが高い値になると、血糖値の上昇や体重の増加、消化器系の問題などが引き起こされることに。深呼吸をすることは、ストレスの軽減につながる。そして、コルチゾールレベルを下げることにもなる。呼吸法の実践により、代謝を改善できることを示す研究結果も発表されている。

Women's Health

減量に最も効果的なヨガは?

「陽ヨガ」に分類されるハタ、ヴィンヤサ、クンダリーニ、パワーヨガなどは、よりダイナミックな動きを伴うもの。減量を目指す人たちが、進んで選ぶタイプのヨガとなっている。

これらは、心拍数を引き上げ、体力を向上させ、バランスや調子を整え、柔軟性を向上させ、汗をたくさんかくタイプのヨガ。

ただ、エイドリアンによれば、ハードなパワーヨガを時々するよりも、結果を出すためには毎日、または定期的にヨガを行うことが効果的だという。

減量が期待できる頻度は?

体重を減らすためには、食事と運動、ストレスレベル、睡眠、神経系の調子を整えることなど、ライフスタイル全般に働きかけるアプロ―チを取る必要がある。

アッバス医師によれば、減量を含め、ヨガから最大の効果を得るためには、少なくとも週に5回ヨガを行い、さらにウォーキングなど、その他の運動もするのがお勧めとのこと。

また、アシュタンガやパワーヴィンヤサなど、より運動量の多いヨガのクラスに参加する場合は、それだけではなく、間に軽いストレッチや「陰ヨガ」、ウォーキングなどを行う時間も取るといいそう。

さらに、ヨガ初心者でも心配することはない。ローインパクトで特定の筋肉をターゲットにして行うヨガは、関節に大きな負担をかけず、柔軟性を高め、バランスを整えることができる、最も始めやすいエクササイズのひとつ。まずはビギナーレベルや、リストラティブヨガなどから始め、その後ヴィンヤサやパワーフローなど、より強度の高いクラスに挑戦してみよう。

結局のところ、ヨガは心と体のバランスが取れた状態を取り戻すこと。それを実現する過程で、いくらかの体重を減らすこともできると考えられる。

From Prevention

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