厳選！メンズショップ14 vol.4｜CCX

並ぶのは、背景やディテールを熱く語りたくなる洋服ばかり。店主との会話はいつでも刺激に満ちている。プレッピー、ミリタリー、ワーク、アウトドア…、掲載した商品はすべて『GINZA』読者におすすめです。

CCX

すべてのものから
カルチャーの“におい”がする

最大の特徴は、店主・鈴木克哉さんの弾丸トーク！

「これ知ってます？」に始まり、あっちやこっちに話が飛ぶ。気づいたら、「買います！」状態に。

2021年7月に念願の店を開けたのは、「洋服の背後にある文化を伝えたいとずっと思っていたから」。新品と古着の線引きは一切なく、カルチャーを感じるものだけをチョイス。

フランスの紳士服ブランド〈セルッティ 1881〉に80年代の日本のDCブランド〈パーソンズ〉、先鋭的なジャパニーズモードブランド〈サルバム〉も同列に扱うから、とにかく面白い。

1978年にデビューしたイタリアンブランド〈エンリコ コベリ〉のショルダーバッグ ¥8,800。抜群にポップなカラーリングは1980年代の“ザ・イタカジ”らしさ全開。古着フリークの間で再評価が進む注目株である。

1990年代に日本のライセンス品として展開された〈クレージュ オム〉の長袖ポロシャツ ¥11,000。

1980年代〈バーバリー〉のVネックセーター ¥9,900。胸元におじさんゴルファーが刺繡された珍品。イングランド製がうれしい。

ユナイテッドアローズ出身だけにトラッドへの造詣も深い。トルソーに着せるのは、日本のドレスメーカーの〈ラクア アンド シー〉のセットアップ ¥21,000。これから本腰を入れて展開予定だ。

GINZA2021年10月号掲載