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寅年は「”気性が荒い”トラ」のようなお天気が多いってホント?【気象予報士が解説】

  • 2022.1.8
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天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

2022年、今年は寅年!天気傾向はどうなる?

2022年が始まりました。北海道の上空には昨年末から強い寒気が居座り、今年も厳しい寒さの年明けになりました。 今年の干支は「寅」ですが、過去の寅年の天候を見てみると、サクラの開花、紅葉の早さなどは年によってバラつきがあり、はっきりしませんが、夏の天気に特徴があることが分かりました。

1.台風が少ない

平年では一年に25個くらい発生しますが、2010年は14個、1998年は16個と少なくなりました。その前の1986年は、台風が29個発生しましたが、上陸した台風はゼロでした。

台風は少ないですが、一方でこんな傾向が見られます。

2.大雨に注意
Sitakke

1998年の9月16日は札幌で141.0ミリの雨が降り、日降水量としては9月の観測史上最多を記録しました。また、1962年8月の札幌の降水量は、月間降水量としては観測史上3番目となるなど、雨が多くなる傾向にあります。

3.竜巻が多くなるおそれ
Sitakke

1961年以降の年別に見た全国の竜巻発生確認数を見ると、前回の寅年の2010年は37件で、前後の数年と比較しても飛び抜けて多くなっています。その他の寅年も、ほかの年より多い傾向にあり、前年と比べほとんどの年で発生確認数が多くなります。

寅年は、「気性が荒い」トラのように、急に雲が発達するなど「荒れる気象」に注意が必要と言えそうです。

Sitakke

近年では「線状降水帯」やいわゆる「ゲリラ豪雨」と言われるような予想をはるかに超える局地的な雨が増えていて、全国でも毎年のように、大雨による甚大な被害が発生しています。私も天気を伝える上で、「観測史上最多」「観測史上最高」というフレーズを使う機会が、以前より増えているように感じます。 年のはじめ、穏やかな天候に恵まれることを祈りつつも、いつ何が起きても良いように日頃から防災グッズなどの備えを万全にしておきたいですね。

*** 協力:HBCウェザーセンター 気象予報士:児玉 晃

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児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

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