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災害時に赤ちゃんを守るために液体ミルクを試してみよう

  • 2022.1.6
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皆さんは液体ミルクを使ったことがありますか? 液体ミルクは、2019年3月に日本で初めて発売されました。

この時、ハナコママでも液体ミルクについて特集が組まれましたね。

そもそも、液体ミルクが注目されたのは、2016年の熊本地震で、フィンランドから液体ミルクの支援物資が送られてきたのがきっかけです。

この時送られた液体ミルクは、ライフラインの水が使えず、乳児用ミルクを作れずに困っていたママやパパたちの大きな助けとなりました。

一方で、2018年に発生した北海道地震のときには、支援物資として液体ミルクが送られたにも関わらず、1050本がほぼ使われなかったという事態になりました。

液体ミルクに関する誤った情報や、安全性への不安や、使用方法が周知されていなかったことなどが理由のようです。

赤ちゃんにとってミルクを飲めないことは、生命に関わる緊急事態です。

災害時のような緊急を要するときに、必要な人の手に渡り、安心して使用するためにも、液体ミルクについての正しい知識を知っておくことは大切です。

海外では広く普及している液体ミルクですが、日本では長い間、法令上の理由から液体ミルクは製造販売が認められていませんでした。

ようやく2018年8月に日本で液体ミルクに関する法律ができ、2019年3月に初めて液体ミルクが発売されました。

それから3年経ちましたが、乳児を子育て中のママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃんの中には液体ミルクについて知ってはいるけれど、まだ使ったことが無いという人もいるようです。

日本人にとって液体ミルクは今まさに普及途中といえるでしょう。

いざという時に「使い方が分からない」や、「安全性に不安がある」などの理由から使用を躊躇することのないように、正しい知識を身につけた上で、一度使ってみることをおすすめします。

そして、今まさに赤ちゃんを子育て中の私も実際に使ってみた感想をお伝えします。

液体ミルクとは

液体ミルクとは、粉ミルクのように調乳する必要のない、液体状の乳児用ミルクのことです。

粉ミルクのようにお湯で溶かす必要がなく、常温でそのまま哺乳瓶に移し替えたり、専用のアタッチメントを装着して赤ちゃんに飲ませることができます。

ただし、液体ミルクの使用にあたっては注意点があります。

・直射日光、火の近く、夏場の車内などを避けて保存すること

・期限が切れていないか、破損がないか確認すること

・開封後すぐに使用し、飲み残しは与えないこと などです。

商品比較

左:グリコ 中央:明治 右:雪印ビーンスターク

現在日本で液体ミルクを製造販売しているのは江崎グリコ、明治、雪印ビーンスタークの3社です。

ドラックストアやベビー用品店や一部のコンビニエンスストでも購入できます。

それぞれの商品特徴を比較してみました。

・江崎グリコの「アイクレオ赤ちゃんミルク」(写真左)
内容量125ml、賞味期限6ヶ月、希望小売価格200円(税抜き)、紙パック

・明治「明治ほほえみらくらくミルク」(写真中央)
内容量240ml、賞味期限14ヶ月、希望小売価格215円(税抜き)、スチール缶

・雪印ビーンスターク「液体ミルクすこやかM1」(写真右)
内容量200ml、賞味期限240日、希望小売価格215円(税抜き)、スチール缶

3つの商品でそれぞれ内容量が異なり、紙パックとスチール缶といった容器の違いがあります。

3商品とも粉ミルクに比べて色が僅かに茶色がかった色ですが、加熱殺菌による色の変化によるものなので、品質に問題はなく心配しなくて大丈夫です。

実際に使ってみた感想

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現在赤ちゃんを育児中の私も、液体ミルクを試してみました。

色は予め少し茶色いと知っていたので、見た目の色は何の不安も感じませんでした。

赤ちゃんの飲む様子はというと、いつもと違うミルクの味や常温のままで温まっていないミルクの温度に一瞬「?」という顔をしていました。

また、使い捨て哺乳瓶を初めて使用してみましたが、いつもより出る量が多かったのか途中で何度もむせていたので、いつも使っている哺乳瓶に移し替えると全部飲み終えました。

平常時でさえ親子ともに初めての液体ミルクと使い捨て哺乳瓶に慌ててしまったので、これが災害時だとするともっと慌ててしまうと思います。

普段は母乳育児でも、災害時は不安やストレスで母乳が出にくくなることも想定されます。

日頃から親子共に液体ミルクに慣れておくことで、いざという時に慌てなくていいように練習しておいた方がよさそうだという事が分かりました。

例えば自宅でも液体ミルクを時々飲ませて、少し多めに備蓄しておいて使ったら補充する形でローリングストックをしておくことをおすすめします。

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