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【七草粥はいつ食べる?】苦手な人向けのおすすめレシピも

  • 2022.1.4
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【2024年1月7日更新】「七草粥」とは、1月7日の人日(じんじつ)の節句の行事食。その日の朝に「春の七草」が入ったおかゆを食べると、1年間を無病息災で過ごせるとされています。春の七草は、歌でおなじみ「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」の7種。お正月の暴飲暴食で疲れた胃腸を労り、冬に不足しがちなビタミンも補える、理にかなったお粥です。「七草粥って、ちょっと苦手」という人のために、中華風七草粥の作り方も紹介します。

「七草粥」は、1月7日の人日の節句の行事食。その由来や意味、おすすめのいただき方を、和文化研究家の三浦康子さんに教えてもらいました。

七草粥とは?

七草粥は正月行事の一つと思われがちですが、本来は1月7日の「人日(じんじつ)の節句」の行事食です。

人日とは文字通り「人の日」という意味で、古代中国では元日はトリ、2日はイヌ、3日はイノシシ、4日はヒツジ、5日はウシ、6日はウマ、7日は人の日としてそれぞれの占いをし、8日に穀を占って新年の運勢を見ていたそう。

人日の日には7種類の若菜を入れた汁物を食べて、無病息災を願う習慣もありました。これが奈良時代の日本に伝わり、年初に若菜を摘んで食べて生命力をいただく「若菜摘み」、7種類の穀物でお粥を作る「七種粥」の風習と結びつき、現在の七草粥の形になっていったとされています。

春の七草とは

  • せり:水辺の山菜で香りがよく、食欲増進に
  • なずな:別称はペンペン草。江戸時代にはポピュラーな食材
  • ごぎょう:別称は母子草。草餅の元祖。風邪予防に使われた
  • はこべら:目によいビタミンAが豊富で、腹痛の薬にもなった
  • ほとけのざ:別称はタビラコ。タンポポに似ていて、食物繊維が豊富
  • すずな:カブのこと。ビタミンが豊富
  • すずしろ:ダイコンのこと。消化を助け、風邪の予防にも

七草粥に使うのは、この季節に若菜が生える7種類の「春の七草」。「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」と五・七・五調で歌って覚えている方も多いのではないでしょうか。

春の七草は、お正月の暴飲暴食で疲れた胃腸を労ったり、冬に不足しがちなビタミンを補ったりしてくれるので、この時期にぴったりなのです。

苦手な人は"中華風"にしてみて

かつて、七草は畑や野道で探しながら摘むものでしたが、今はスーパーなどで「七草セット」が売られていて、手軽に作れるようになりました。とはいえ、「七草粥ってちょっと味気ない」「青臭さが苦手」と敬遠している方もいるでしょう。そんな方におすすめしたいのは「中華風七草粥」です。

【レシピ】

1.ご飯と水、鶏ガラスープの素を鍋で煮る

2.七草をさっと茹でて冷水に取り、粗くみじん切りにする

3.お粥の上にみじん切りした七草を散らし、塩コショウで味を調え、ごま油を回しかければでき上がり。

4.ボリューム感が欲しければ、一口大に切った鶏肉を一緒に煮てもOK

1日7日の朝食は、今年1年の健康を願って七草粥をいただいてみてはいかがですか。

監修:三浦康子

和文化研究家。日本の文化を今に生かす方法をさまざまなメディアで提案。「行事育」提唱者。著書に『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)他多数。

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