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心理カウンセラーに聞いた!落ち込んでも「うつに陥らない人」が無意識にしている3ステップ思考法

  • 2015.8.11
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アラサーアラフォーにもなると仕事の悩み、結婚の悩み、子どもの悩み、家族の悩み……と心を悩ます問題は尽きませんよね。自分の思い通りに事が進まず挫折しそうになる局面は、どんな人にでも必ず訪れます。

でも、絶望的に落ち込んだとしても“うつ状態”になってしまう人と、なんとか持ち直す人と2パターンいますよね。どちらが良い悪いという訳ではありませんが、少なくとも後者の人は、“自分を奮い立たせる”方法を多く知っていてその時に無意識に実践できている傾向があります。

そこで今回は、心理カウンセラーの筆者が、心が弱っているなと感じてしまったときに“自分を勇気づける”ステップ思考法をお伝えします。

 

■STEP1:もうひとりの自分と分かち合う

まずは自分の本音に耳を傾ける事から始めます。目を閉じてイメージしてみてください。

今の自分とは別にもう1人の自分を創りだし向かい合って座りましょう。そして自分がこれまで抱えてきた思いを打ち明けるのです。辛い思いや傷ついた思い、どんな考えをもっていたのか全て出し切るのです。

目の前に座っているもう1人の自分はあなたの事を誰よりも良く見てくれている存在です。人知れずあなたが頑張っていた時の事も心細くても問題から逃げなかった時の事も全部ちゃんと知っている一番の味方です。

素直に心の内を打ち明けてその気持ちに寄り添ってもらいましょう。

 

■STEP2:鏡に向かってここまでの自分を認めてあげる

次に鏡に向い自分に「良く頑張ってるね」と伝えてみてください。「良く頑張って来たね」でも「お前は良く戦っている」でもいいのです!

ただし「もっと頑張れ」とは絶対に言わないでください。ここではこれまでの道のりをただひたすらに歩き続けてきたあなた自身を“賞賛して認める”という場面を作りだします。そのため現在形か過去形でなければなりません。

「もっと頑張れ」と言ってしまったら「まだまだ足りない、未来に向けてもっと苦しめ」と言っているのと同じ事になってしまいます。

そういう叱咤激励は心が元気な時にやればいいのです。

 

■STEP3:最後に自分をリスペクトする

次に紙とペンを用意して自分の長所を出来るだけ沢山書き出してみてください。ですが、心が弱っている時は“自分の悪い所”しか思い浮かばないのが普通でしょう。でも大丈夫! ふと頭に浮かんだ自分の“欠点”は、反対にすれば自分の“長所になるんです。

<短所を長所に置き換える方法>

●「私ってすぐあれこれ考え込んで悩んでしまうからダメなんだ」と思ったら「物事に思慮深く責任感が強い」と置き換える

●「私ってつい調子に乗ってすぐ人を傷つけちゃうんだ」と思ったら「明るくてノリが良く行動的」と置き換える

このように長所と短所はいつも表裏一体の関係にあります。心が弱っていると物の見方が偏ってしまうこともあるでしょうが悪いことではありません。ただそれだけの事なのです。

紙に書ける状況に無い時は電車の中などでイメージするだけでもOKです。目を閉じて“自分をひとつ尊敬するとしたら何かな”と考えてみてください。

 

人は生きている以上、壁にぶつかったり問題に悩んだりするのは当然あります。対処法をひとつでも多く知って、賢く明日に向かって踏み出してましょう。

【著者略歴】

波登かおり・・・チャージアップ代表・心理カウンセラー 1999年資格取得後事務所設立。後に波登カウンセリング学院・有限会社チャージアップ設立。2004年『チャージ療法』『チャージング』を発案、商標登録。『自己肯定観、人間関係プログラム』を確立。後にカウンセラー養成や派遣業務を経て、現在は個人事業として活動中。講演・執筆を通し「自分の元気の作り方」を提案している。講演は民間企業を始め、経済産業省、国土交通省、全国の商工会、大学や保育園など。著書に『ココロ磨き』ポプラ社、『1分間元気チャージ』幻冬舎。

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