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箱根で4種の乗りもの乗り放題パスで、丸一日遊ぶテクニック

  • 2022.1.7
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大人になっても、乗ったことがない電車やクルマに乗るのってワクワクしますよね。10月から箱根エリアで始まった「デジタル箱根のりものパスLite」を使うと、箱根のバスやケーブルカー、ロープウェイに海賊船まで、大人は3,800円、子どもは980円で楽しめるのです。

ただし、ルートが限定されているので、どうやって使うのが一番いいのか箱根に行って実際に試してみました。

チケットはスマホのなかにあるのでなくす心配はなし!

「デジタル箱根のりものパスLite」 は、箱根の観光情報サイト「箱根ナビ」で購入できるデジタルチケットで、スマホで表示するタイプなので紙のチケットのように無くす心配はなし。 目的地で選べる「大涌谷きっぷ」、 「芦ノ湖きっぷ」もありますが、 「デジタル箱根のりものパスLite」 は箱根エリアにある5つの乗り物が利用できるので、乗り換えもスムーズ。

ただし、ポイントが強羅~宮ノ下間の登山電車を除いては時計回りの一方向ルートのみであること。2周してもいいけれど、例えばロープウェイが楽しいからといって往復することはできません。

指定日のチケットを購入すると、「箱根ナビ」のサイト内でチケットを表示でき、「使う」を選んで表示された画面を各乗り場の改札で見せて使います。

今回はこのルートで、箱根町港からスタートし、ぐるっと回るコースでチャレンジしました。

箱根町港から海賊船に乗って出航!

スタートのポイントは指定の地点であればどこからでもいいのですが、今回箱根町港を選んだのには理由があります。車で来た場合、箱根町港には200台も停められる無料駐車場があるのです。ちなみに、その隣の元箱根港の駐車場は有料。この差は大きいですよね。

箱根海賊船は芦ノ湖の3つの港を周遊する定期便やイベント乗船などを行う観光船です。今回は箱根町港の次の元箱根港では下りず、その次の桃源台港まで行きます。

だいたい1時間に1~2便なので、船からスタートがスケジューリングしやすくておすすめです。
今回の船は一番新しい海賊船「クイーン芦ノ湖」でした。
海賊船のキャプテン気分になるには、やはり高いところへ!

箱根ロープウェイで大涌谷・早雲山へGO!

桃源台港で下船し、今度は箱根ロープウェイに乗車です。

ブルーのころっと丸い車体がカワイイですね。
地上の道路との距離で高さを感じます。

大涌谷でロープウェイを降りて、箱根火山の雰囲気を感じられるところまでてくてく。雨のあとだったことと、寒さで遊歩道まで行くのはやめておきました。

雲と蒸気とで周囲が全く見えません。

「デジタル箱根のりものパスLite」は、桃源台から早雲山方面の移動ならどの駅でも乗り降りできます。

歩きやすい靴でくるのがおすすめです。
大涌谷といえば黒たまご!キティまで黒たまごに変身していました。

箱根の天空で遊べる 「cu-mo箱根」

今度はここからまたロープウェイに乗り、早雲山へ。

早雲山の駅で箱根登山ケーブルカーに乗り換えるために下車するのですが、ぜひ立ち寄ってほしいのがこちら。

なんと、天空からの絶景を眺めながらの足湯があるのです! それも無料!!

人気のため常に待ち状態です。入りたい人はタオルをお忘れなく~。

箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイの乗換駅となる早雲山駅は、全面リニューアルが2020年7月に完了。そのときにオープンした「cu-mo箱根」という新しい観光スポットはぜひ立ち寄ってみましょう。足湯以外にも限定グッズやフードを販売するショップ、高さ4m以上のポストなどが人気を集めています。

遠く離れた家族へ久々にメールじゃなく、肉筆でのお手紙を書くのはいかが?

箱根登山ケーブルカーから箱根登山電車、箱根登山バスと乗りまくり!

早雲山駅から箱根登山ケーブルカーに乗り、向かうのは強羅。今回のチケットでは箱根強羅公園の入場も無料となりますが、ちょうど乗り換えの電車が来たこともあり、そのまま箱根登山電車に乗り換えます。

箱根登山ケーブルカー。
強羅駅に停車中の箱根登山電車。

強羅~宮ノ下間は乗り降りも、往復も自由なので「もっと乗りたい!」という電車欲はここで満たしちゃってください。運転席をのぞける窓も低く、運転手気分が体験できます。

大人でも夢中になってみてしまいます。
宮ノ下の駅で下車。

宮ノ下ではカフェで一休みし、今度は箱根登山バスで一路スタート地点の箱根町港を目指します。

箱根町港行きのバスで、無事到着。

ここで駐車している車と再会となったわけですが、駐車料金が必要ないって時間の心配をしなくていいのがうれしい! ちなみに、今回のルートは個別に支払うと、4070円。各地で駐車料金を払ったりすることを考えても、リーズナブルだし、乗り換えや乗降車もスマホを見せるだけなのでとってもスムーズでした。

これからのトレンドキーワードは「MaaS」

今回のサービスは、「観光型MaaS」という新しい取り組みの一環です。箱根エリアは山道も湖近辺も車道が1車線しかない場所が多く、また険しいルートが多いため渋滞も起きやすいという悩みを抱えています。観光でたくさんの人が集まったときに車の利用者が多いと観光地の駐車場が混み、また路線バスのスムーズな運行も難しくなります。

ほかのエリアから来た車を地元の交通機関に乗り換えて利用する人が増えれば、混雑も緩和でき、交通機関も維持できます。また、車の増加による排気ガスの排出や事故の危険性を減らすことにもつながります。

MaaSとは「Mobility as a Service」の略で、ほかのエリアから来たひとでもスマートフォン1つあれば簡単にルートがわかったり、乗り物がスムーズに利用できるサービスづくりを推進するというもの。みんなでシェアして交通網を維持・発展させ、環境も守っていく。そんな試みに参加するという意味でも、新しい発見のある旅でした。

ただし、箱根ロープウェイは定期点検による運休があるため、以下の期間はバスによる代替運航のエリアが発生します。

・運休期間 2022/1/18~2022/2/10 運休区間 早雲山駅~大涌谷駅

・運休期間 2022/2/14~2022/3/17 運休区間 大涌谷駅~桃源台駅

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