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寒さに負けない身体をつくる朝ごはんとは?

  • 2021.12.30
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寒さに対抗するには、ひざ掛けやウールの靴下だけでは足りないこともある。冬を生き抜くには、それに適した朝食を取って一日を始めよう。

ベリーとフロマージュ・ブランは冬の低温に抵抗するための味方だ。photo : Getty Images

衣替えは完了。毛皮のひざ掛けもストールも出した。食事の取り方も徐々に変わってきた。サラダなどの生野菜や南国のフルーツはさようなら。ラクレット、ココアやフレンチトーストに切り替えた。春の到来はまだまだ先のこと。朝ごはんだって、冬に合ったものに変更しなければならない。

毎朝食べるものを変える意味

「季節によって体が必要とする栄養素は変化します。朝ごはんも季節に合わせるのが重要です」と栄養士のアン=ロール・ムニエは言う。そう、献立の調整が必要だ。しかしより油っこいものというわけではない。「シベリアに住んでいるのでなければね」と彼女は付け足す。

朝ごはんを調整するのは、体がこの季節をより良く過ごせるようにするためだ。「低い気温やウィルスなど外部からの攻撃に強くなるためです。食べ物によって免疫力を強化するわけです」と専門家は説明する。

この季節に不足しがちな栄養素(そのために体調が悪くなる)を補うことも大事だ。ムニエによると、フランスの人口の75%はビタミンCとD、特にビタミンDが不足しているそうだ。「日照時間が減るのが原因です。肌が必要最低限の紫外線に当たっていないため、ビタミンの量が急速に低下しています」

甘みのある朝食

寒さに負けないため朝食の献立として、甘みのあるものなら旬の果物、それも柑橘系を加えよう。「この時期に一番不足するビタミンCとDを豊富に含んでいます。免疫力を活性化してくれるので、寒さ故にはびこるウィルスから守ってくれます」とムニエは説明する。みかん、オレンジやレモンは心ゆくまで堪能しよう。「冷凍のベリーもとてもいいですよ。冷凍しても栄養素は損なわれません。ベリーは柑橘系よりもビタミンCが豊富ですしね」。これらのフルーツをフロマージュ・ブランに合わせるのもいい。「なるべく多くのビタミンDを得られるよう、低脂肪でないフロマージュ・ブランを選びましょう」とアドバイスする。

そして寝起きに甘いホットドリンクが飲みたくても、白砂糖はやめておこう。「コーヒーや紅茶に甘みを加えたいのなら、自然食料品店などで売っているマスコバド糖に変えてみましょう。ミネラルや食物繊維が豊富なので腸内環境を整えるのに最適です。冬場に弱まりがちな消化器にもってこいですね」

塩気のある朝食

イングリッシュ・ブレックファーストがお好き?それならベースはパンのままでいいが、精製されたものではなく全粒粉のパンにしよう。たんぱく質は「半熟卵が理想的です。黄身に火が通っていないので、良質な脂肪をそのまま取ることができます」とムニエさんは力説する。食べる気があれば、サバやイワシなどの脂肪分の多い青魚を朝食に取るのもとてもおすすめ。ビタミンの量を上げるのに最適だ。

毎朝ココアを飲んでいたのでは飽きるかもしれない。変化をつけたいなら、ぜひケフィアを試してほしい。「ケフィアグレインという種菌を牛乳に混ぜて発酵したものです。ケフィアは腸内環境を整え、消化を助けてくれるので健康にとても良いのです」とアン=ロール・ムニエは説明する。自然食料品店などで販売している。でも、独特の風味があるので、苦手と感じる人がいるかもしれないのが唯一の欠点だ。「発酵飲料なので、少しシュワっとしています」と栄養士は認めた。

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