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おせちの意味って?子供にわかりやすく説明してあげよう!

  • 2021.12.29
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おせちには料理ごとに意味があります。大人でも全てを把握している方は少ないでしょう。しかし、子供は「なぜこの料理でなければいけないのか」と疑問に感じる子もいるかもしれません。子供にもわかるように、おせちの意味を説明するにはどう伝えればよいのでしょうか。

そもそもおせちの意味は?

子供におせちの意味を教えるには、まずはあなた自身が把握していなければなりません。ここではまず、おせちの由来や重箱に入れることの意味を解説します。

おせち料理の由来

おせちの由来は、弥生時代までさかのぼります。当時、季節ごとの収穫を神様に感謝するために「節句料理」を作っていました。その習慣は、少しずつ形を変えながら江戸時代まで続きます。

そして、江戸幕府によって年5回の節句が決められ、なかでも新年を迎える節句料理が最も重要と考えられるようになりました。食べる料理それぞれに意味をもたせ、できた風習が「おせち料理」です。

重箱に入れる理由

近年では、器に盛ったおせちも見られますが、実は重箱に入れることにも意味があります。おせち料理はいずれも縁起のよい料理とされており、それらを重箱に詰めて重ねることによって「めでたさを重ねる」という意味をもつのです。

子供におせちの説明をするポイント

子供に、なぜおせち料理を食べるのかと聞かれたときは「おせち料理は、昔の人たちがさまざまな願いを込めたもの」「おせちを食べると、次の1年も健康で幸せに過ごせる」という点をポイントとして説明してあげましょう。

料理それぞれの意味は?

おせちには各料理に意味があることはご存じでしょう。ここでは一の重から与の重までに入る、代表的な料理に込められた意味を紹介します。

一の重

一の重に含まれるおせち料理として、代表的なものは以下のとおりです。

  • 数の子
  • 黒豆
  • 田作り
  • かまぼこ

数の子には「子孫繁栄を願う」という意味があります。それと同時に、数の子がニシンという魚の卵であることから「ニシン=二親」として、両親ともに健康でいられるようにという意味も込められています。黒豆は丈夫で健康に、田作りは豊作、かまぼこはめでたさの象徴です。

ニの重

ニの重の代表的なおせち料理は、以下のとおりです。

  • 栗きんとん
  • 伊達巻き
  • 昆布巻き
  • 紅白なます

栗きんとんには、金運上昇の願いが込められており、伊達巻きは「巻物=書物」という意味から「学力上昇」を願って食べます。昆布巻きは、両親の健康や長寿、紅白なますはお祝いとともに、家の繁栄を願った料理です。

三の重

三の重には、以下のような海の幸が入ります。

  • ブリ
  • タイ
  • えび

ブリは出世魚であることから「昨年よりも出世できるように」といった願いがこもっています。タイはハレの日に食べる魚の定番であり、えびは長いヒゲから「長寿」を願うおせち料理です。

与の重

与の重には、山の幸をつかった煮物が入り、それぞれの食材にも意味があります。

  • ごぼう
  • れんこん
  • 里芋

ごぼうはその形から「細く長く幸せに」、れんこんは将来の見通しがよい、里芋は子孫繁栄や家庭円満の願いが込められています。

子供が喜ぶおせち料理は?

せっかく子供と一緒に祝う新年。おせち料理も一緒に楽しみたいですよね。近年では、子供向けのおせちも多く販売されており、なかには人気キャラクターがモチーフとなったものもあるのだそう。ぜひ試してみてください。

日本の伝統「おせち」を子供にも伝えよう

日本の代表的な伝統料理である「おせち」。それぞれの料理には、健康や繁栄を願った「思い」が込められています。ぜひ子供にも伝えてあげてください。

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