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学力だけじゃダメ? 社会で成功するために必要な「非認知能力」5つ

  • 2015.8.10
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【ママからのご相談】

親戚の男の子の話です。いわゆる有名大学を卒業したのに就職がうまくいかず、ふてくされてしまって、両親もがっかりしているようです。学歴が高ければ就職できて幸せになれる……ということではなくなってきているように思います。 自分の子どもはまだ小学生なので就職に関しては先の話ではありますが、親戚の男の子の話を聞いて、わが子にどんな教育をしていけばいいのかと考えています。

●A. これから求められるのは、認知能力と非認知能力。

ご相談ありがとうございます。学習コンサルタントの佐々木です。

社会に出て成功するためには、学力が有利に働きますが、それだけで食っていけるわけではありません。今回は、社会に出て活躍できる人に育てるために、どんな能力を育てておくべきかを解説します。

●非認知能力

認知能力は、IQなどの数値で図れる能力、非認知能力は数値で計ることができない性格や特徴とされています。近年の研究では、認知能力のみならず、非認知能力が学歴や賃金、パフォーマンスに影響が出ることが明らかにされ、注目されています。

よく取り上げられるのは、ビッグ・ファイブと呼ばれる5つの性格スキルです。

(1)勤勉性、まじめさ、責任感の強さ

(2)開放性、好奇心が強い、想像力、新しいものへの親和性

(3)外向性、社交性や活動性、積極性、コミュニケーション能力

(4)協調性、利他性や共感性など、仲間と協力して取り組む力

(5)精神的安定性、不安や緊張の強さ、自分に対する自信

このうち、特に勤勉性は社会生活に大きく関わります。学校でも、ルールを守ること、熱心に取り組むこと、締め切りを守ることが成績に影響することからも明白です。

当然ながら、外向性や協調性がなければ仕事を上手にこなしていくことも難しいでしょう。勉強は一人でコツコツとするものなので、この2つは学力と関係がないかもしれません。だからこそ、勉強以外の面で意識して高めておく必要があるといえます。

つまり、子どもを社会で活躍できる子、しっかり稼げる子にするためには、勉強を一生懸命する“勤勉性”だけでなく、人とのコミュニケーション能力であったり、心の強さや自分に対する自信が必要となります。

これらの能力は、性格ともリンクしています。これらを決定するのは学校教育だけでなく、家庭でのしつけや関わり方。ぜひ、学力のみならず性格面でのお子さんの良い所を伸ばしてあげてください。

【参考リンク】

・幼少期の家庭環境、非認知能力が学歴、雇用形態、賃金に与える影響 | 経済産業研究所

●ライター/佐々木恵(教育コンサルタント)

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