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今こそ国内リゾートで“おこもり旅”を。沖縄の極上ホテルで感じる南国の風

  • 2021.12.16
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気軽に海外リゾートへ出かけるのは難しい今。そんなときだからこそ、日本のこまやかなホスピタリティ&異国情緒が味わえる、とっておきの国内リゾートを訪れてみませんか? トラベルライター長谷川あやさんが「ザ・リッツ・カールトン沖縄」での極上のステイ体験をレビューします。

■沖縄らしさと異国情緒が融合したラグジュアリーな空間

緊急事態宣言は明けたとはいえ、海外に遊びに行くのはまだ難しい状況……。国内でも、積極的に観光地をめぐるのは躊躇してしまう、という人も多いのではないでしょうか。それなら日本のリゾートホテルでおこもりを決め込みますか! と、「ザ・リッツ・カールトン沖縄」に出かけてみることにしました。

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「ザ・リッツ・カールトン沖縄」は、沖縄本島屈指のリゾートエリア、恩納村(おんなそん)に隣接する、名護市にあります。

ホテルは高台に位置しており、エントランスをくぐった瞬間からまぎれもなくそこはリゾートでした。今朝、東京の自宅で目覚めたことは忘却の彼方。日常から解き放たれていくのがわかります。

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そんな時空を超越したような雰囲気を有しながらも、沖縄のシンボルである“首里城”を模した赤瓦と琉球石灰岩を使用した建物は沖縄色が色濃く打ち出されています。

建物の外回りに配した水盤は、古くから “聖地”とされ崇められてきた水の湧き出る場所をモチーフとしているのだとか。異国情緒漂う雰囲気と相まっていい感じに調和しています。

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客室は7階建ての建物に全97室。スイート(2室)バルコニー付きのベイビュー(87室)と、屋外ジャグジーを備えたカバナルーム(8室)に大別されます。

カバナルームは、その名にふさわしく(笑)、カバナが置かれた30平米のテラスがあり、そこには広々としたジャグジーも! 屋外プールへもテラスからアクセス可能で、プライベートヴィラ感覚でステイできます。

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今回、私が滞在したベイビューもすてきですよ~。沖縄の伝統的な織物・芭蕉布(ばしょうふ)や、沖縄の漆工芸品をモチーフにしたアイテムなどが室内の随所にあしらわれていて、リゾート気分をずきゅんと刺激します。

ベイビューだけに、海を眼下に優雅にバスタイムを愉しめるのもうれしいポイントです。「私、こんなにお風呂好きだったっけ?」と自問自答するくらい、何度もお風呂に入ってしまいました。

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■非日常感たっぷりのスパ棟に、レストランも充実

ところでみなさんはリゾートでどんな過ごし方をしますか? 積極的にアクティビティに参加したり、すてきなお部屋にこもったり、ビーチやプールでぼうっと過ごしたりと、それぞれですよね。

筆者は基本的にリゾートではホテルにこもるタイプ。

ですが、「ザ・リッツ・カールトン沖縄」は、過ごし方のバリエーションが多彩すぎて、うれしい悲鳴。今日は何をしようかと真剣に悩みました。ま、そんなことを考える時間がまた楽しいんですけどね。

個人的な感想にはなりますが、今回のリゾートライフでとくに魅了されたのは、ホテル内のやんばるの森。スパ棟とホテル棟からは徒歩で3分ほどの距離にあるのですが、そのアプローチがナイスなのです。

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スパ棟は、亜熱帯ならではの植物が生い茂る森の先にあり、トゥクトゥクを出してもらうこともできますが、天気がよければぜひ歩いてアクセスしてみてください。とびきりの非日常感が味わえること請け合いです。

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スパ棟には室内プールやヒートエクスペリエンス(温浴施設)、ジムがあり、緑に囲まれたジェットバスとカバナもあります。

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これがなかなかの穴場でして。もしかしたらあまりほかのゲストに知られていないのかも⁉ 温浴施設内は、風化サンゴのタイルを用いた岩盤浴やドライサウナなどもあり、こちらもぜひ利用したいところです! 鼻息荒くおすすめします(笑)

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料飲施設は4つ。

イタリア料理の「ちゅらぬうじ」
鉄板焼きの「喜瀬」
オールデイダイニングの「グスク」
アフタヌーンティーやバーとしても利用できる「ザ・ロビーラウンジ」

と大充実。

これまたセレクトに頭を悩ませたわけですが、私が今回足を運んだのは「ちゅらぬうじ」。イタリア人の総料理長監修による、沖縄素材をいかしたイタリアンに舌鼓を打ちました。食器やインテリアにも地元沖縄のものを多く取り入れていて、涼やかな琉球ガラスのプレートにも癒されました。

「ザ・ロビーラウンジ」でいただける沖縄の食材や食文化をいかした、アフタヌーンティーも人気です。多くの人が楽しそうにティースタンドを囲んでいました。これまた、ここでしかできない体験です。

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■アクティビティで沖縄の大自然を満喫

アクティビティも盛りだくさんです!

毎朝、プールサイドで朝日を愛でながら行うヨガは無料で参加可能。近隣のビーチにも無料で送り迎えしてもらえます。

また、2021年7月に数多くの固有種が生息するやんばるの森の生物の多様性が評価され、「奄美大島、徳之島、沖縄本島北部および西表島」が世界自然遺産に登録されたことを受け、その生態系に迫るとともに、トレッキング体験ができる「ネイチャーガイドと巡る比地大滝」ツアーもスタートしました。

今回、私が参加したのは、「サンゴの苗づくり体験」。古くから琉球の人々が守り続けてきた沖縄の自然環境を次世代につないでいきたいという思いが込められた、海洋生態系の回復と保護を目的とした体験型プログラムです。

海洋インストラクターから、沖縄の豊かな海の生態系を作り出すために大切な役割を果たすサンゴの働きについてのレクチャーを受けたあと、場所を変えて、サンゴ礁の保護および回復のため、実際に苗づくりを行いました。

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苗づくりって何をするの⁉ と思いますよね。説明しましょう(笑)。

プログラムでは、親サンゴから採取したサンゴを、スティックにしっかりとくくりつけます。これを陸上の水槽のなかにしばらく置いて固着させたあと、海の中に植えるのです。

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スティックには、自由にイラストやメッセージを描くこともできます。すぐに傷つき、死んでしまう繊細なサンゴを扱うのはやはり緊張します。がんばって根をつけて生き抜いておくれと、祈るような気持ちで水槽の中に放ちました。なお、ダイバーと海に潜り、サンゴの苗の植えつけが体験できる「サンゴの苗付け体験オプショナルツアー」も用意されています。

また、「ネイチャーガイドと巡る比地大滝」では、森林浴をしながら片道1.5キロほどの整備された木道のトレッキングを行い、やんばるの固有鳥たちや、リュウキュウハグロトンボをはじめとする希少な昆虫類、亜熱帯植物など、この土地特有の植物などを案内してもらえるそうですよ!

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予算に余裕があれば、クラブアクセスがつくプランが超絶におすすめです。これまで繁忙期のみオープンしていたクラブラウンジが2021年4月末から常設になりました。

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沖縄だけでなく「ザ・リッツ・カールトン」のクラブラウンジは、1日5回(朝食・軽食・アフタヌーンティ・オードブル・スイーツ&コーディアル)のフードプレゼンテーションを売りにしており、すべての時間を体験するには気合いが必要なレベルです。

でも挑戦してみても決して後悔はしないはず。だって食事、おいしいんですもの。お酒も飲めるし(笑)。

「ザ・リッツ・カールトン沖縄」のクラブラウンジ内には、シェフズライブステーションが設けられていて、時間帯によっては石窯で焼き上げた手作りピザやバーベキュー料理がいただけちゃいます。ちょっと食べすぎな気もしますが、リゾートでカロリーのことなんて考えている場合じゃないですよね。ダイエットは東京に戻ってから。思いのままにいただいちゃいましょ!

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明るい兆しが見えてきましたが、海外のリゾートにうきうきと出かけられるようになるまでには、まだ少し時間がかかりそうです。でも禁断症状に陥ってももう大丈夫。日本のこまやかなホスピタリティのなか、異国情緒も味わえる、とっておきのリゾートがあるのですから。

ザ・リッツ・カールトン沖縄
住所/沖縄県名護市喜瀬1343-1
問い合わせ先/0980-43-5555(ホテル代表)
https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/japan/okinawa

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