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「ボッテガ・ヴェネタ 表参道フラッグシップ」のフィッティングルーム|イタリアの伝統マーブルの魅力と現代アートの出合い

  • 2021.12.16
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どこのブティックにも必ず備わっているもの、それはフィッティングルーム! 意外と知らないこの部屋にはブランドの世界観がギュッと詰まっています。

ボッテガ・ヴェネタ
表参道フラッグシップ

イタリアの伝統マーブルの
魅力と現代アートの出合い

けやき並木のシルエットのような、樹状の構造に多角形の開口部があいている特徴的な建物は、建築家・伊東豊雄の設計で、表参道のランドマーク的存在として親しまれてきた。このビルに2021年6月〈ボッテガ・ヴェネタ〉が旗艦店をグランドオープン。入ってすぐ圧倒されるのが、深緑のベースに黄色やボルドーなどさまざまな色の大理石をちりばめた美しい床! パッラーディオと呼ばれるイタリア・ルネサンス期の舗装技術で作られ、配色センスや素材の高級感がいかにもかの国らしい。マルモリーノという漆喰壁も同様に伝統的な技法を使いつつ、職人が手作業で成形したガラスブロックのシェルフや、現代美術家とコラボした特注のソファや陳列台など、アートピースを什器として取り入れているのが斬新だ。階段を上がって3階メンズフロアのフィッティングルームを見学。中も同じ大理石の床が続き、アールを描く壁は銀箔、天井との間のスリットに仕込まれたライトが空間をふちどり、どことなく近未来的な雰囲気。すりガラス越しにほんのりと自然光が入って明るさもある。同伴者も一緒に入って相談できそうな広さもうれしい。

GINZA2021年10月号掲載

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