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【皆川玲奈の人生S字クランク#06】私の新学期

  • 2021.12.16
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TBSアナウンサーの皆川玲奈さんの連載「皆川玲奈の人生S字クランク」。ミレニアル世代のリアルな思いをtelling,読者に向けて語ります。今回は、10月から毎週木曜日を担当しているお昼の情報番組「ひるおび!」で気づいたことを教えてもらいました。

●皆川玲奈の人生S字クランク #06

まるで新学期のような緊張感

10月からガラッと生活が変わりました。というのも、2年半担当していた早朝の情報番組「はやドキ!」の最終回が9月30日。10月から「ひるおび!」を毎週木曜日に担当することになり、起きる時間も1週間の過ごし方も仕事の進め方も何もかもが変わりました。
11月下旬になって、ようやく自分なりのリズムを作ることができています。
慣れた場所にいるのは楽でもありますが、今までと文化が違うところにいくと、ピリッとした緊張感があり、そう感じることが心地よくもありました。
学生時代、クラス替えのあった新学期を思い出します。

朝日新聞telling,(テリング)

「ひるおび!」で変わった時間の使い方

「ひるおび!」に加わって1か月。
まず感じたのは、やはり3時間半の長時間の番組は、スタッフの人数が多いなぁということです。
コロナ対策のため、打ち合わせはリモートの人もいますが、それでも本番前の打ち合わせ部屋には代わる代わるスタッフが説明しにきて、総勢約170人が番組に携わっているのです。
マスクがもどかしいですが、みなさんの顔と名前をしっかり覚えたいと思っています。

時間の使い方も変わりました。
例えば、メイクをしてから打ち合わせまでの20分間の自由な時間。
今までは、20分もあれば今日扱うテーマと流れを早く知りたいと打ち合わせ部屋に急いでいくところ。
しかし、ここで朝8時から始まる「ラヴィット!」のオープニングを見ながら、コーヒーとおにぎりで朝ごはんにします。「今日も朝からよく笑ったなぁ」と思って打ち合わせに向かうことで、集中モードに切り替えています。

ただ初日は切り替えがうまくいかなかったことも……。11時45分、「さぁ、おにぎりでも食べて午後も頑張ろう!」と思っていたら、スタッフから「おにぎり食べてる時間はないかもよ〜」と控えめに指摘されました。(11時55分から「ひるおび!」午後の部が始まります)口の中がパサついた状態で、小走りでスタジオに行き、反省しました。

朝日新聞telling,(テリング)

1日約100枚の説明フリップ

打ち合わせと放送中は本当に密度が濃いのです。放送の2時間前、取り扱うニュースをどのように掘り下げるか、メインMCの恵俊彰さんからもどんどんアイディアが出され議論は止まらず、放送直前までブラッシュアップしていきます。
そして放送中には、専門家やコメンテーターの方の話次第で、いろいろな方向に話題が展開されるのです。
私はその話に沿った情報を出すため、大量のフリップの中から適切なものを選ぶのですが、まるでいろはかるたのようで、悩んでいました。
あれもこれも説明した方がいいのではないかと考えていたら、もたもたしてしまったのです。

そんな時、恵さんを見ると、ゲストと話をしながらもアイコンタクトやジェスチャーで助けていただきました。
「ひるおび!」では、説明のフリップを1日約100枚以上作ります。それだけ情報量が必要で、臨機応変に対応していかなければいけません。
打ち合わせや勉強で得たものが、流れの速い放送の中で思ったように反映できず、もやもやすることもありますが、その度に「柔軟に!」と自分に言いきかせています。
今まで慣れてきた仕事の取り組み方を一度真っ新にするのも、新学期にしかできないことなのかもしれません。

■皆川玲奈のプロフィール
TBSアナウンサー。2014年入社。青山学院大学卒。 大学時代に体育会自動車部に所属。中古車をルール内で改造し、サーキット場でレースに出場。 関東大会1位、全国大会3位という実績があり、国内A級ライセンスも所持している。 趣味は、ゴルフやテニスをして体を動かした後に温泉に入ること、パン屋めぐりなど。 出演は、テレビ「報道特集」「はやドキ!」「東大王」、ラジオ「ドライバーズ・リクエスト」「週刊自動車批評」など。

■齋藤大輔のプロフィール
写真家。1982年東京生まれ。東京造形大学卒業後、新聞社などでのアシスタントを経て2009年よりフリーランス。コマーシャルフォトグラファーとしての仕事のかたわら、都市を主題とした写真作品の制作を続けている。

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