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【人気エディター・川口ゆかりの「ふたり暮らしのおしゃれレシピ」第40回】「おやつとうつわの物語」

  • 2021.12.14
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午後の息抜きといえば、おやつの時間ですよね。特に年末に向かうせわしなさを感じるこの時期は、疲れた心もカラダもゆるっとほどいてくれる甘いものが必要! 温かい飲み物に合うコンビニスイーツを用意したり、スペシャルなケーキを冷蔵庫へ忍ばせたり。おやつはいつだって私たちに幸せを届けてくれるもの。お気に入りのうつわにのせれば、そんな息抜きの時間がもっと充実するはず。そこで今回は私が愛してやまない「おやつとうつわの物語」を紹介します。

老舗の洋菓子とリチャード ジノリでつくる、おうち時間

25ans Wedding

特別な日に食べたくなるのは、学芸大学にある老舗洋菓子店マッターホーンのバウムクーヘン。見た目がシンプルなので、リチャード ジノリの絵皿に合わせてみました。オリエンテイタリアーノというシリーズ名通り、エキゾチックな雰囲気とイタリアのエッセンスが融合された人気のデザイン。全体に絵があしらってあるので、素朴なイメージのあるお菓子もぐっとモダンな印象に変わりますよね。洋菓子だけれどカップはティーカップではなく、そば猪口を湯呑としてミックスする。こんなバランス感が私らしくてなんだか好きです。

骨董の絵皿には、ほろ苦くて甘いコンビニスイーツを

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コンビニのおやつもどんどん進化していますよね。最近のお気に入りはローソンのティラミス。冷凍できるのでストックして、忙しい日々の心の支えにしています。袋から出してそのまま食べてももちろん美味しいのですが、ちょっとひと手間。百人一首をモチーフにした骨董の絵皿にちょこんとのせて、小粋なアクセントを。和食器って、実はケーキ皿としても使い勝手がいいんですよ。

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ほかにも、絵柄があしらわれている骨董のうつわは、シンプルな料理やおやつを格上げしてくれるマストアイテム。お正月に一度使うだけではなく、わが家では日常的に使っています。例えば、カットしたフルーツにアツアツのほうじ茶で3時のおやつタイムがスタート。

慌ただしい毎日だからこそ、丁寧な暮らしを。なかなかできないけれど、私が心がけていることのひとつです。

デスクワークをしながらのおやつはアスティエとダミエ

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マッターホーンのお菓子でバウムクーヘンより実はもっと好きなのがこのダミエ。2種類のスポンジにバタークリームとチョコレートがコーティングされたどこか懐かしいケーキです。ダミエは断面が美しいのでアスティエのプレートにのせてシンプルに。抹茶ラテと大好物のケーキ。こんな幸せな光景をずっと眺めていたいけれど、現実は、すっぴん・パジャマで必死に原稿を書いている。これが私のリアルです(笑)。

お抹茶と和菓子には人気作家さんのうつわを

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休日に鈴懸さんで季節の和菓子を買ってきたので、お抹茶を点てることに。選んだのは人気作家さんのうつわ。お抹茶碗は益子で活躍されている佐々木康弘さん、白いしのぎのうつわは北海道を拠点に活躍されている、山田雅子さんのもの。「白」ってひとことに言ってもいろいろあるけれど、山田さんのうつわはなんだかホッとするような、おおらかで柔らかな白。懐紙に和菓子を置いた佇まいなんて惚れ惚れしてしまうくらい! 和の雰囲気を思い切り味わいたいから、畳のミニマットを敷いてみました。お抹茶の香りを堪能しつつ、心が浄化されるひととき。

一粒で幸せ。ご褒美チョコレートを食べる時に使いたいバカラ

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少しで十分満足できるようなチョコレートを食べる時、どんなうつわを選びますか。私ならバカラのROHANを選びます。

実はこれ、今年のお誕生日にいただいたギフトなんですが、正直なところ、第一印象は「どうやって使うの?」でした。そこでお恥ずかしながら送り主に使い方を訪ねてみると、「チョコレートが合うんじゃないかしら」と返答が。なるほど! チョコレートってついついプレート皿に置いてしまいがちですが、高さのあるグラスに入れればテーブルのアクセントになって素敵。この日はザ・ペニンシュラ東京の愛らしいチョコレートを忍ばせて、ちょっぴり贅沢なおやつ時間を楽しんだのでした。

「うつわとおやつの物語」、いかがでしたか。和菓子には和食器、洋菓子には洋食器とルール化してしまうとなんだか自分らしさが消えてしまう気がして。私的にはもっと自由でいいんじゃないかなと思うんです。たとえプチプラのうつわでも、コンビニスイーツでも自分が気に入っていれば十分。幸せのカケラって実は毎日沢山ころがっていて、それを見つけられるかどうかは自分次第。限られた人生、そのカケラをたくさん拾い集めなくちゃもったいないですよね。なんてことないいつものおやつタイムだってそう。お気に入りのうつわで至福のひとときに変えてみませんか?

次回は12月25日(土)です!

写真・文/川口ゆかり

25ans Wedding

さまざまな女性誌やWeb広告でエディターとして活躍するかたわら、JSIA飾り巻き寿司1級インストラクター資格を取得。季節の飾り巻き寿司レッスンをメインに、ファッション誌のフードスタイリングや企業のレシピ開発なども行っている。日々の暮らしは、Instagram(@yucarikawaguchi)まで。

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