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子どもの情緒を安定させる「モンテッソーリ教育」の取り入れ方3つ

  • 2015.8.4
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【ママからのご相談】

3歳男児のママ(30歳)です。子どもがキレやすい性格で困っています。私に対する暴言もひどいので、つい怒鳴ってしまい、反省ばかりの日々……。どうしたら子どもの情緒が安定するでしょうか。

●A. 『モンテッソーリ教育』を取り入れてみよう!

ご相談ありがとうございます。フリーライターのyossyです。

子どもが怒ったり泣いたりするのが頻繁にあると、ついこちらも感情的になってしまいますよね。私自身も2児のママなので、同じような悩みを抱え、さまざまな方法を試しました。今回は、そのなかでも効果的だと感じた方法をご紹介します。

参考にしたのは、“モンテッソーリ教育”。イタリア初の女性医学博士であるマリア・モンテッソーリが開発した、子どもの自発性を重視する教育法です。モンテッソーリ教育には独自の教材(教具)がありますが、教具がなくても教育法を取り入れることは十分可能です。

●子どもの情緒を安定させるコツ3つ

●(1)子どもに「お仕事」をさせてあげよう

モンテッソーリ教育では、子どもたちは本来みんな落ち着きがあり、やる気に満ちているものだと考えます。今は落ち着きがない子も、手先を使って集中して作業することで、本来の姿に戻っていくのだとか(この作業を“お仕事”と呼びます)。

家庭でも、いくらでもお仕事は作れますよ。

・あらかじめ図形を描いておいた折り紙をはさみで切る

・穴をあけた紙にプラスチックの針で糸を通す

・ペットボトルに線を書き、ちょうどピッタリになるように水を注ぐ

上記は例ですが、ぜひお子さんが喜びそうなものを用意してあげてください。

●(2)身支度やお手伝いが“自分で”できる環境づくりを!

モンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園や保育園は、子どもの体格に合わせて設計され、子どもサイズの道具もそろえられています。家庭でも、子どもだけで身支度やお手伝いができるような環境づくりをしましょう。「できた!」という成功体験を積み重ねれば、情緒も安定していきます。

たとえば、身支度をする道具は、子どもの背丈や目線にあった場所に置く。お片付けしやすいようにモノを減らして整理する。お手伝い用に、小さなほうきや包丁を用意しておくのもいいでしょう。

●(3)大人はサポート役だと心得る

子どもは、自分自身で体験することで多くのことを学んでいきます。時には代わりにやってあげたくなるかもしれません。でも、自立を“サポートする”のが大人の役目。難しい作業でも、ゆっくりとお手本をみせれば、意外にすぐできるようになります。子どもが何かやり始めたら、できるだけ口出しせず、温かく見守ってあげましょう。

親の忍耐力が必要なので、最初は大変。でも、お子さんとママの両方にとって、苦しみから脱する糸口になるかもしれません。ぜひ、試してみてくださいね。

【参考文献】

・『モンテッソーリ教育を受けた子どもたち』相良敦子・著

●ライター/yossy(フリーライター)

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