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【世田谷】生誕160年記念グランマ・モーゼス展-素敵な100年人生で一足早いクリスマス気分を!

  • 2021.12.10
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アメリカの国民的画家、モーゼスおばあさん(グランマ・モーゼス)の愛称で親しまれている アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスの生誕160年記念「グランマ・モーゼス展-素敵な100年人生」展が2022年2月27日(日)まで世田谷美術館で開催されています。 日本では2005年以来となる回顧展です。

70代から絵を描き始め、101歳で亡くなるまで描いた作品、刺繍絵や愛用品・資料等日本初公開を含む約130点が展示されています。

出典:リビング東京Web

会場の世田谷美術館は、緑豊な砧公園の一角にあります。アクセスは、東急田園都市線の用賀駅から徒歩約20分と距離が少々ありますが美術館行のバスもあります。

出典:リビング東京Web

美術館隣接の砧公園は、軟式野球場兼競技場、小サッカー場も併設し、春は桜並木もあり家族ぐるみで楽しめる公園です。

出典:リビング東京Web

公園は広々としていて散策されている方、犬の散歩をされている方等憩いの場となっています。

出典:リビング東京Web

美術館のホールに入るとクリスマスツリーとグランマ・モーゼスの作品がディスプレイされており、クリスマス気分を味わえるアットホームな雰囲気です。

出典:リビング東京Web
人生100年を体現された画家の展示会です。
出典:リビング東京Web

※特別に許可を頂き撮影しています。会場は撮影禁止です。

作者のグランマ・モーゼスは無名の農婦から、70代で本格的に絵を描き始め、80歳の時ニューヨークで初めての個展を開きました。 アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼスは、ニューヨーク州グリニッチの貧しい農家に生まれ、12歳から近くの農家に奉公に出て、27歳で結婚し、人生の大半を農家の主婦として家庭をきり盛りしていました。刺繡が得意な方でしたが、70代になりリウマチの悪化で得意の刺繍絵が上手くいかなくなり、絵筆を手に作品を描き始めました。 ニュー・イングランドの自然や農村の暮らしを素朴な筆致で描いた作品は、偶然、村を訪れたコレクターの目にとまり、80歳のときニューヨークで個展を開催されると人々の心を打ち、たちまちにして人気作家となりました。

70代から101歳までの約30年で、作品数はなんと約1600点!

89歳の時には当時の大統領ハリー・S・トルーマンによりホワイトハウスに招待されるほど有名となり、101歳で死去するまで約1600点の作品を残しました。

出典:リビング東京Web

庭で絵を描くグランマ・モーゼス 1946年 写真:Ifor Thomas(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託) © 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

会場に入るとグランマ・モーゼスのアトリエの様子と画材が展示されています。

出典:リビング東京Web

《絵を描くための作業テーブル》も彼女の風景画が描かれていてとてもお洒落でステキな作業台です。この作業台で様々な作品を生み出していったのです。

出典:リビング東京Web

彼女の作品は多くの人が描かれていて、日常の様子が伝わってきます。 チラシの画像に掲載されている《シュガリング・オフ》は、1955年94歳の時の作品です。とても丁寧に描かれています。 冷たい雪の残る2月、家族総出でメープルの樹液を集め、野外で煮詰めてシロップや砂糖を作る行事を描いています。1955年94歳の時の作品です。

出典:リビング東京Web

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《シュガリング・オフ》 1955年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)© 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

部屋の窓から見える景色を描いたので窓枠も含めて描かれています。

出典:リビング東京Web

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《窓ごしに見たフージック谷》 1946年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)© 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

描かれたのは古き良きアメリカの農村風景

グランマ・モーゼスのほとんどの作品は、アメリカ北東部の農村、ニューヨーク州とヴァーモント州にまたがる田園とその土地の人々の日常を描いたものです。 季節感溢れる古き良きアメリカの生活が描かれています。

出典:リビング東京Web

アップルバター作りの作業工程が画面の中に描きこまれています。1947年86歳の時の作品です。

出典:リビング東京Web

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《アップル・バター作り》 1947年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)© 2021, Grandma Moses Properties Co., NY

展示室は

第1章 アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス 第2章 仕事と幸せ 第3章 季節ごとのお祝い 第4章 美しき世界

の4章で構成されています。

出典:リビング東京Web
出典:リビング東京Web
当時のクリスマスの様子も描かれています。
出典:リビング東京Web

アンナ・メアリー・ロバートソン・“グランマ”・モーゼス 《家のクリスマス》1946年 個人蔵(ギャラリー・セント・エティエンヌ、ニューヨーク寄託)

展示スペースの合間には、彼女の語録も展示されています。貧しい農家に生まれ12歳から奉公に出て、子供を産んでも働き詰めの生活だったそうです。 10人の子宝に恵まれましたが、そのうち5人は幼児期に夭逝しました。70歳で夫を亡くし様々苦労されたのではと思います。

出典:リビング東京Web

1947年にホールマーク社のグリーティングカードが売り出され大人気を博すと、モーゼスの作品をモチーフにした商品が売り出されるようになりました。インテリア、ファッション、食器といった様々な商品の一部が展示されています。

出典:リビング東京Web

こちらはクッキーの缶とジクソーパズル。身近な商品にも使用されています。

出典:リビング東京Web

グランモーゼスの作品は1世紀ほど前の田園生活を描いていますが、現代にも感動を与えてくれる素敵な作品です。

グランモーゼスの作品にも出てくるアップルバターは美術館のショップで購入することができます。
出典:リビング東京Web

その他ショップではオリジナルカード、ポーチ、メモ等様々なオリジナルグッズが販売されています。

出典:リビング東京Web

世田谷美術館内にはカフェ、レストランも併設されています。砧公園散策と合わせてゆっくり鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

生誕160年記念「グランマ・モーゼス展-素敵な100年人生」 2022年2月27日(日)迄 [開館時間] 10:00~18:00 (最終入場時間 17:30) [休館日] 月曜日(祝・休日の場合は開館、翌平日休館)、12/29(水)~1/3(月) ※1月10日(月・祝)は開館、翌1月11日(火)は休館 [会場] 世田谷美術館 1階展示室 https://www.grandma-moses.jp/news/ 〒157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2 [アクセス]https://www.setagayaartmuseum.or.jp/guide/access/ 本展では展示室内の混雑を避けるため、日時指定券のご購入をお願いしております。 詳細はモーゼス展公式オンラインチケットサイトをご覧ください。 https://www.e-tix.jp/grandma-moses/ ●未就学児はご予約の必要はありません。 ●オンラインでのご購入が難しい方には、当日券の入場枠を設けております。ただし、ご来場時に予定数の販売が終了している場合がありますので、あらかじめご了承ください。 ●お電話でのご予約は受け付けておりません。 ●週末、祝休日、会期末は混雑が予想されますので、平日、会期前半のご来場をお勧めいたします。

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