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30代になったらできたほうがいいことはありますか?【ひかりのお悩み相談室】

  • 2021.12.7
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「ひかりのお悩み相談室」では、人気書籍 “ 「大人女子」と「子供おばさん」"の筆者であるコラムニスト・ひかりさんにGrapps読者様のお悩みを答えていただきます。

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年齢によって、周りの人の反応が変わってくることは現実的にあります。30代になったらできたほうがいいことは何でしょうか。

Yさん・29歳

もうすぐ30歳になります。うれしいような、悲しいような不思議な気分です。まだ結婚願望はないのですが、30代のうちに結婚したいと思っています。

30代になったら、何か変わってくることはありますか?また、これはできたほうがいいということは何かありますか?

Yさんへの回答

30歳になったからといって、急に変わることはないと思いますが、30代になると、だんだん周りが「若い女性」という扱いをしなくなってくるところはあります。それに伴い、20代のころよりも、より「自立していること」を求められることは増えるでしょう。20代のうちは、甘えていても「かわいい」と言われることがあっても、だんだん通用しなくなってくるのです。

自立は、精神的にも、経済的にもできるようになることが大切です。それができると、人生の選択肢が増えてきます。結局、自分1人では立てない状態だと、誰かを頼らなくてはいけない分、不自由になってきます。逆に、自立していると、1人でいることも、誰かといることも可能となります。

「1人はイヤだ」と思うこともあるかもしれませんが、一緒にいたくない相手とい続けなくてはいけないくらいであれば、1人のほうがいいこともあります。世の中には、経済的な理由で、別れたい相手と一緒にいる人も少なくありません。1人でいるかどうかは別としても、「1人でいることも選択肢に入れられる人」でいたほうがいいでしょう。

30代のうちに結婚したいという気持ちがあっても、実際はご縁がなかなかないこともあり得ます。それに現代は、結婚しても共稼ぎの人が多いもの。

だからこそ、「一生続けたい」と思えるほど、夢中になれる仕事は見つけておくといいかもしれません。現実的に、歳を重ねれば重ねるほど、転職しにくくなりますしね。

30代になったら、自分で責任がとれるように!

「精神的な自立」の話でいうと、人から受け止められて安心しようとするのではなく、自分で自己をきちんと受け止められるようになることは大切です。

そのためにも、日頃から自分の心の声をよく聞き、自分に正直でいましょう。どんな欠点のある自分であっても受け止め、自分を責めるのではなく、応援し、成長できる人になると、生きやすくなります。

また、「人からどう見られるか」ではなく、「自分が自己を魅力があると思えるか」を大切にしていけるようになると、自分軸でいることができ、魅力ある女性になると思います。

30代になったら、「自分で責任がとれるようになること」も大切です。若い時は人や環境のせいにしがちですが、自分でやったことは、自分で責任をとることができるようになると、大きく成長するし、それこそが「真の自立」だといっても、過言ではありません。

大人になったら、「成熟した思想」を持てるようになるといいもの。大人になって、本を読む人と読まない人とでは、思想に大きな差が出てきます。学校では「いい思想を持つ大切さ」を教えてくれないことが多いからです。

でも、それこそが生きていく上で大事な武器になります。どんな思想を持つかによって、言動が変わり、周りの反応も違ってくるので、幸せになるためにも、思想と心は磨いていたほうがいいのです。

結婚したいのであれば、早めに婚活は始めたほうがいいかもしれません。やはり年齢的に若いほうがチャンスは多いからです。

ただし、日本には、「若ければ若いほどいい」みたいな、残念な価値観がありますが、「若くなければ興味がない」といった男性に興味を持たれないほうが、むしろいいこともあります。

なぜなら「若さは、努力しなくても誰にとっても一定期間与えられるものであり、いつか必ず失うもの」だからです。そんなものにしか価値を見出せない相手と関わってしまったら、これから時間が逆行しない限り、Yさんの年齢が若くなることはないので、苦労するでしょう。

逆に年齢に限らず、内面の魅力をきちんと見てくれる人は、人を見る目があります。そういう人に素敵だなと思ってくれるように、自己を磨いたほうがいいでしょう。

自己を磨いていればいるほど、Yさん自身も相手の魅力に気づくことができるようになるものです。

自分ならではの30代を!

Yさんは、30歳になるのが「うれしいような、悲しいような不思議な気分」とのことですが、そう悪いことではありません。私自身は、30代、40代と歳を重ねるごとに、精神的に自由で楽になってきています。それは、だんだん世間一般の価値観などに左右されずに、自分にとって快適なものを見つけられるようになったからかもしれません。

だから、「こうでなくてはいけない」というような固定観念や先入観を捨て、「自己を知り、自分にとって合うものを掴んでいく」というのが、幸せになるために大切なことだと思うのです。

ただ、29歳までの経験では、まだ分からないことも多いと思います。だからこそ、30代になっても色々なことにチャレンジし、その度に自己と向かい合い、自分のことを知っていく必要があるのです。

「一般的な30代」を目指すのではなく、「自分ならではの30代」を目指していただけたらと思います。楽しい30代をお過ごしくださいね。

コラムニスト・ひかり

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